老後資金を貯めることは簡単ではなく、年金だけに頼ることもできない昨今において退職金をいかにして運用し貯蓄を増やすかは重要なテーマとなっています。
もちろん、老後も継続して働くという選択肢もありますが、お金に働いてもらうという考え方もあることから、今回は退職金の運用についておすすめのプランをご紹介したいと思います。
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退職金運用で失敗しない4つのポイント
早速、退職金運用のおすすめ金融商品をご紹介したいところですが、まずは、退職金の運用で失敗しないために気をつけたい4つのポイントをご紹介したいと思います。
投資の基本は「分散投資」
まず、資産運用の基本中の基本である「分散投資」を必ず行うようにしましょう。分散投資とは、1つの金融商品に資産を集中させるのではなく、複数の金融商品に分けて投資することでリスクを分散させる方法です。仮に1つの投資先で大きく損失を出してしまっても、残る投資に影響が出なければ損失を最小限に食い止めることができることから非常に重要な考えと言えます。
増やすよりも減らさないことを重視する
退職金の資産運用は大きく増やすということを考えないことが重要です。まずは老後資金がいくら不足しているのかを明確にし「老後資金の必要額」を明確にしましょう。その上で、目標利回りを決めてじっくりと運用できる最適な金融商品を見つけるにようにしましょう。
元本保証ばかりに目を向けない
ただ、リスクばかりを気にしてしまい元本保証の金融商品ばかりを選択していては資産は一向に増えないでしょう。元本保証の典型としては銀行口座に預けるという方法ですが、銀行にただ預けても金利は0.1%を切る時代です。いくら待っても資産は増えないでしょう。
また、預金は元本保証とは言い切れない側面もあります。お金を引き出しする際に手数料が引かれますので、実は金利以上に手数料が上回っているケースも多いものです。そのため、一定のリスクを取りながら確実性の高いリターンを得られる金融商品を選択することが重要になります。
投資商品をよく理解する
最後に、いざ投資をしようとした時に自分自身が投資しようとしている金融商品を第三者にきちんと説明できるのか。を確認してみてください。金融機関や証券会社などから退職金を目的にした営業がたくさん来ると思いますが、言われるがままに契約してしまうのではなく、自身で理解し納得した金融商品を契約することが重要です。その際、第三者に金融商品の説明を行うと自身の理解度を知ることができるでしょう。
退職金運用に適しているおすすめのプランを比較
さて、退職金運用で失敗しないポイントを把握したところでおすすめの退職金運用プランをご紹介したいと思います。タイプによって選択するべき資産運用の方法は変わりますのでご自身の状況を把握しながら比較を行うようにしましょう。
1000万円以上の退職金を預けるなら「ヘッジファンド」がおすすめ
ヘッジファンドとは、富裕層、年金基金、機関投資家などを顧客に抱える投資のプロ集団です。
顧客に変わって資産運用を行うのですが、通常の投資信託とは異なり、個人投資家が預ける金額が数千万円単位と非常に高額です。その分、「絶対収益」と呼ばれる市場全体の株価指数が下がっても上がってもプラスの収益を生み出すように投資を行ってくれますので、10%から15%など高い利回りが期待できるのが特徴です。
「絶対収益」とは、成果を保証するものではないので必ず儲かるという訳ではありませんが、その運用力には非常に期待できるでしょう。
少額から投資をしたいなら「投資信託」がおすすめ
投資信託は少ない資金からでも資産運用を代行してくれますので退職金の全額ではなく一部だけ運用したいという場合におすすめと言えます。
ヘッジファンドは「絶対収益」という運用方針をとりますが、投資信託は「ベンチマークを上回る」方針で資産運用を行います。ベンチマークとは、投資信託が運用の目安として使用する指数ですが、この数値を上回ることで運用を行うファンドマネージャーの腕が良いということを顧客に示すことができます。そのため、投資信託の会社はこのベンチマークを超えるように資産運用を行うのです。
運用利回りの平均は4%から5%程度と見積もっておくと良いでしょう。
確実に貯蓄を増やすなら銀行の「退職金定期預金プラン」がおすすめ
金融機関の多くは退職金に限定した特別の定期預金プランが用意されていることがあります。
通常の定期預金は金利が0.1%を切る状況ですが、退職金定期預金は2.0%近くの金利で預け入れができる点が非常に魅力と言えます。優遇金利は3ヶ月など限定的ではありますが、確実に資産を増やしたい方にはおすすめの資産運用と言えます。
銀行名 | 預入金額 | 優遇金期間 |
トマト銀行 | 1000万円以上 | 2.00% + 店頭金利 + 年金受取0.10% |
北越銀行 | 100万円以上 | 2.00%+店頭金利 年金受取 |
福岡銀行 | 100万円以上 | 2.00% |
親和銀行 | 100万円以上 | 2.00% |
熊本銀行 | 100万円以上 | 2.00% |
西日本シティ銀行 | 100万円以上 | 2.00% |
山口銀行 | 300万円以上 | 2.00% |
北九州銀行 | 300万円以上 | 2.00% |
リスクを抑えながら運用するなら「退職金運用プラン」がおすすめ
金融機関は、「退職金定期預金」だけなく「退職金運用金融商品」を取り扱っています。
この商品の特徴は定期預金と投資信託を組み合わせた商品で、損失を抑えながら一定の運用利回りを期待できるのが魅力でしょう。5%程度の利回りが相場ですが、みずほ銀行の「退職金運用プラン」は最大利回りが8%も期待できる非常に魅力的な商品と言えます。
その他、りそな銀行も最大6%と高利回り商品である「退職金きちんと運用プラン」を取り扱っていますので、バランス型で資産運用をしたい方は検討しても良いでしょう。
みずほ銀行「退職金運用プラン」の公式情報はこちら
りそな銀行の「退職金きちんと運用プラン」の公式情報はこちら
将来の不安に対策しながら資産運用をしたいなら「終身保険」がおすすめ
保険と言っても種類は様々ですが、定年後に契約するならば「終身保険」がおすすめです。
終身保険は病気や怪我の保障がされ、掛け捨てではない商品を選ぶようにしましょう。加えて、解約返戻金の利率が高い商品を選択することで資産運用としての効果も期待できます。おすすめはオリックス生命の終身保険RISEは解約返戻率が高いので検討をしても良いでしょう。
一方で、解約返戻金は保険を契約してすぐにもらえるものではなく、少なくとも10年程度は保険料を支払うことになるため喫緊で老後資金が必要な方にはあまり向かない資産運用と言えます。
オリックス生命の終身保険RISEはの公式情報はこちら
退職金運用のまとめ
退職金運用のおすすめのプランをご紹介しました。最後にご紹介したプランをまとめてありますのでご自身にあった資産運用商品を選択し老後資金を少しでも増やせるようにしましょう。
おすすめの退職金運用プラン | 想定利回り | おすすめなタイプ |
ヘッジファンド | 10%から15% | 退職金1000万円以上をまとめて運用してもらいたい方 |
投資信託 | 4%から5% | 退職金の一部を運用したい方 |
退職金定期預金プラン | 2% | 退職金1000万円以上を短期で確実に増やしたい方 |
退職金運用プラン | 5%から8% | リスクを抑えながらも貯蓄を増やしたい方 |
終身保険 | 10%(解約返戻率) | 将来の不安に対処しながら確実に貯蓄を増やしたい方 |
※資産運用の利回りはあくまで「想定」であり、保証するものではありません。元本が減少してしまうリスクを考慮した上で最適な資産運用を行なってください。