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【社会】核廃絶演説「一部の国懸念」で見送り 高校生大使「スピーチできず残念」
核兵器廃絶を国際社会に訴えるため、スイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れた日本の高校生平和大使二十二人が二十六日、長崎市のホテルで帰国報告会を開いた。核兵器禁止条約の成立など「核兵器なき世界」を求める声の高まりもあり、過去最多の約二十一万四千人分の署名をジュネーブ軍縮会議の事務局に提出。広島県の高校二年小林美晴さん(16)は「被爆者の思いを発信できた」と述べた。 一方、平和大使は二〇一四年以来、毎年八月にジュネーブ軍縮会議で演説してきたが、今年は見送られた。日本政府は一部の国から強い懸念の声があったとしている。 この件に関し福島県の高校一年高橋花音(かのん)さん(16)は「軍縮会議でスピーチができなかったのは残念だが、ほかの場所で平和の思いを伝えることができた」と話した。長崎原爆の被爆二世で平和大使を引率した平野伸人さん(70)は、日本が条約に参加しなかったことが演説見送りの背景にあるとの見方を示し「残念だけど、平和な世界の実現は訴えることはできた」と語った。 今年は平和大使の活動二十年目の節目で、十五都道府県から選ばれた。 関連記事ピックアップ Recommended by
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