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【社会】

朝鮮人虐殺「目を背けている」 小池氏に主催団体が抗議

 東京都の小池百合子知事が、九月一日に営まれる関東大震災の朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を今年からやめた判断に対し、主催する市民団体は「差別が虐殺につながった事実から目を背け、歴史修正主義、排外主義の潮流に身を置くことを示している」と訴える抗議声明を発表した。

 声明は、取りやめ理由に「何ら合理的な説明がなかった」と強調。「虐殺された被害者の心に寄り添う姿勢に全く欠けている」と批判した。

 追悼式は「あやまった策動と流言蜚語(ひご)のため六千余名が尊い生命を奪われた」と刻まれた追悼碑の立つ都立横網町(よこあみちょう)公園(墨田区)で開かれる。三月の都議会で自民党都議が碑文の記述を問題視。ネット上などで「六千人虐殺には根拠がない」と主張する団体が九月一日、同公園で別の慰霊祭を開くと予告している。声明はこうした動きに触れ、「小池知事は特定の政治的潮流に迎合した」と懸念も表した。

 主催団体の一つ、日朝協会都連合会の吉田博徳(ひろのり)顧問(96)は「『この歴史を忘れず、繰り返さない』と都民に喚起する責任が知事にはあるはず。天災の犠牲者と、デマによる不当な死は性格が違う」と話した。

 小池氏は二十五日の定例会見で「(大震災で犠牲になった)全ての方々への法要を行っていきたいとの意味から、特別な形での追悼文の提出は控えた」と述べた。 (辻渕智之)

 

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