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【政治】

<ニュース読者発>憲法の理念に沿う努力を 本紙連載企画・全60回切り抜き

本紙連載「いま読む日本国憲法」を切り抜き保存している細見さん=東京都小金井市で

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 憲法の主な条文の内容や価値を紹介した本紙連載「いま読む日本国憲法」の終了後、東京都小金井市の元銀行員細見萬吉(まんよし)さん(71)から「憲法を考えるよい機会になりました」とお礼のメールをいただきました。全六十回の連載のほか、本紙の憲法に関する記事を切り抜き、保存してくれています。 (清水俊介)

 細見さんは二〇一四年から、新聞記事の切り抜きや書き写しを始めました。「記憶力が弱くなって、読んだ内容をすぐ忘れてしまう」との理由でした。新聞は毎日二時間くらいかけて、丁寧に読みます。

 そんな中、他国を武力で守る集団的自衛権を使えるように政府が憲法解釈を変えたことをきっかけに、憲法に関心を持ちました。「当然のことが書いてあるもの」と思っていただけに、なぜ解釈を変更したのか疑問を感じたからです。

 一六年三月には安倍晋三首相が在任中の改憲に意欲を示しました。「憲法がどういうものか、もう一度勉強したい」と思っていた時期に、連載は始まりました。

 「連載は自民党の改憲草案も書いてあってわかりやすい」と、一回も漏らさずに切り抜きました。カレンダー裏の白地に丁寧に張ってファイル化し、ポイントとなる部分には印をつけました。社説や関連記事も含め、六十ページを超えました。

 細見さんは「憲法は日本の理念が書いてある『社是』のようなもの」との思いを新たにしています。「時代が変わったからと社是を変える会社はあまりない。憲法も同じ。理念に沿っていこうとする努力が大事」

 一〇年以降、何度も大病を患っている細見さんは、自身の切り抜きファイルについて「切って、考える。それは自分が生きている証し」と話してくれました。

 

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