スイスのピアノコンクール　１８歳・藤田真央さんが優勝

　【ジュネーブ＝共同】若手ピアニストの登竜門、クララ・ハスキル国際ピアノコンクールの最終選考が二十五日、スイス西部ブベーで行われ、東京音大一年の藤田真央（まお）さん（１８）が優勝した。日本人の優勝は三人目。

　最終選考は藤田さんと、香港とイタリアの男性ピアニスト計三人で争われた。藤田さんは共同通信の取材に「レベルの高いコンクールなので、優勝できてびっくりした。これにおごらず初心に帰ってやっていきたい」と話した。

　同コンクールはルーマニア出身の名ピアニスト、クララ・ハスキルをしのび一九六三年に創設され、ハスキルが晩年暮らしたブベーで二年に一度開催している。難関のコンクールで知られ、これまでに多くの著名ピアニストを輩出。日本人では八七年に坂上博子さん、二〇〇七年に河村尚子（ひさこ）さんが優勝している。藤田さんの母純子（じゅんこ）さんによると、真央さんは東京都出身。山梨県大月市と長野県上田市で育ち、現在はさいたま市在住。三歳からピアノを始め、多くの国際コンクールで入賞している。