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途上国が経済成長するには、開発独裁が必要なんですか?ただの漁港だったシンガポ...

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ID非公開さん

2017/8/2509:49:24

途上国が経済成長するには、開発独裁が必要なんですか?ただの漁港だったシンガポール、朝鮮戦争で荒廃した韓国、国連追放で孤立した台湾。みんな開発独裁で経済発展。

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ベストアンサーに選ばれた回答

2017/8/2511:30:42

これはすごく難しい問題だよね。。。

資本制経済勃興期のイギリス、フランス、
その後少し下ってアメリカ、ドイツ、イタリア、ロシア、
日本、、、、

イギリスやフランスでも
囲い込み運動から
産業革命期に至るまで、非常に人権を無視した
開発が行われていました。これを
いわゆる「開発独裁」と
同一視できるかどうかは難しいのかもしれませんけれど、
しかし開発独裁を単純に
民主主義的手続きや基本的人権より
経済開発を優先する政治体制、と
イメージするなら、
初期資本制時代のイギリスやフランスだって
まあ、明示的に「経済開発」という
目標は意識になかったとしても
似たようなことをやっている。

そして
同時に、あるいはその後、
国内では様々な人権運動が行われ
それなりの成果も上げるわけですが、
その代わりに植民地に対しては
強力な弾圧が行われ、そこから
大量の余剰資源や労働力を収奪していたことも
事実でしょう。


他方、
国家主義による明示的な経済開発と言えば、
ドイツは有名ですが
「自由の国」アメリカだって
資本蓄積の過程で
国家が大企業を支えたという意味では
似たような話は結構ある。
ネイティブを殺して土地を奪い、
黒人奴隷を酷使することで
初期の蓄積が行われていた、という事実は
隠しようがないですよね。「国家主導」でこそ
なかったかもしれないが、
実際には、こうしたことを抑制する
(ネイティブや黒人が意思決定に参加できる
プロセスを持った)国家でなかったことが
大きく貢献している。


ロシアの「社会主義革命」だって
似たような意味を持っていないと
言い切れるものなのか。
「社会主義」の名のもとに
数次にわたる「5か年計画」を
国家主導で実行することで大きな経済成長を
遂げました(後年はダメダメだったけど)けれど、
この間、人権が弾圧され
民主主義的プロセスが一切
採られていなかったことは
今ではよく知られています。名称こそ
「社会主義」でしたが、
広い意味で、開発独裁とどう違ったといえるのか。



それぞれの国によって
政府と経済の関係や距離感も違ったし
国家的な制度も
異なっていますけれど、
どの国も資本制経済が勃興し
国家統一が成し遂げられる過程、その後の
発展の中では
多かれ少なかれ
国家主導の経済開発・
人権抑圧が行われています。


少なくとも
国内である程度、広域な範囲にわたり
短期間で国内の産業インフラストラクチャーを
整えようとしたら、
民主主義的プロセスをすっ飛ばした
計画設定と
資源確保と工程のスムーズな実行のため
反対派住民に対する効果的な弾圧、
などがあったほうが
やりやすい、というのは
確かにそういう傾向はあると思います。

ただしそういう条件が整えば
必ず経済発展するかというと
まったくそういうわけではない。

さらに、
そういうやり方で
一時は急激に経済発展を
遂げることが出来ても、
多くの国で、
結局、人権や民主主義的プロセスを求める
運動が広がるか、
弾圧が強すぎれば
いずれ国内に倦怠意識が広まり、
経済発展が止まる、という傾向も、
歴史的にはしばしばみられた。

それより怖いのは
国民の不満をそらすために
国内では少数民族などの
スケープゴートを創りだし、
同時に海外へ進行したり
対外緊張関係を利用する。
これは一方で、
独裁政権がますます強力になることを
必要とし、そしてそうした
結果をもたらす。
最悪(か、どうかはともかく)の場合は、戦争に
繋がる。


と、考えていくと、
確かに過去の歴史には
ある種、そうした傾向があった、
とは言えるけれど、
それが今後も繰り返されるべきか、というと
もっと別のやり方が実現できるような
あり方を考えたほうがいいだろう、ということになります。

ベストアンサー以外の回答

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ajimumatsuraさん

2017/8/2516:05:35

途上国や新生国家、革命国家はおしなべて独裁ですから、独裁が発展の因子となり得るか、なんてのは証明できません。

もちろん論理的な推論は可能ですけどね。

同じ条件で国を二つに分けて実験するわけにも行きません。
結果(発展・未発展)に与える外部変数が大きすぎるので、仮に実験が可能でも証明は無理ですね。

独裁というより、指導者の能力や目指す方向性が、結果を分けたとも言えるわけです。
リー・クアンユーやパク・チョンヒの手腕は否定できません。

それに経済成長には人口ボーナス期間との合致や、ちょうど時代が技術のキャッチアップが出来る好タイミングである必要もあるわけで、こんなのは独裁だろうが民主主義だろうがコントロールできません。

一方、南アフリカやミャンマーのように民主化してから、発展する国だってありますし。

>みんな開発独裁で経済発展。

これは結果から逆立ちして、発展した国は開発独裁だったって言ってるだけですね。まあ、大学の教養課程の簡単なレポートていどだったら、「開発独裁は必要だ」でも合格点をくれるでしょう

2017/8/2515:08:59

結果の・・・

リーダーシップ

信頼されるか!?

botapackyさん

2017/8/2515:05:31

ガーシェンクロンモデルですね
特に20世紀後半以降、重工業が発展しました
つまりイギリスの産業革命の頃に比べ、近代化には莫大な資金が必要となるわけです
途上国にはそうした資本蓄積が乏しく、金融システムも未整備ですから、自ずと強大な国家権力への依存というか主導が重要となっては来ます
勿論こうした事の前提にはハーベイロード前提、つまり国家権力が有能で無私なことが不可欠です
南米もある種の開発独裁をしましたが結局はポピュリズモにより挫折しましたから
良くも悪くもお役人、ってビジネスが苦手な人種だからです

とはいえ
ソローモデルで考えると教育が不可欠なのは明らかです
教育があるということは労働力供給に明らかにプラスですし、若い世代が教育があれば彼らは貯蓄しますから、貯蓄分を資本ストックの供給に利用できます
ではそうした教育を推し進めるには国家の強い指導が不可欠だろう、というのは論を待たないとは思いますね

twhi8311さん

2017/8/2511:11:35

開発独裁が理解出来ませんが❓
どんな意味で使っているんですかね❗


国家戦略、国の方向づけとアイディアと
時代の流れで 普通に使う独裁では出来ないことです。

シンガポールの発展は
航空機の発展に伴いアジアのハブ空港として
人と物流の拠点として発展して、金融市場としての地位も確立してきました。
韓国は軍事政権下で産業と軍政が協力して財閥として成長した イビツな経済構造です。

台湾政府はもともと日本の統治時代の教育の基礎の上に本来の勤勉な国民性により発展している国ですね。

2017/8/2510:17:51

「開発独裁」の意味がよく分かりませんが、商売の世界(国の運営も同じ)では即断即決~素早い取組みが非常に大事です。最近の日本企業の業績の悪さ(特に半導体やソフト開発など動きの速い世界)も「意思決定に時間が掛かり過ぎ」で対応が後手に回るのが主因だと思っています。このような世界ではソフトバンクの孫社長のようなワンマン経営の方が適していますね。

ご指摘のあった各国(シンガポール、韓国、台湾)はそれぞれ事情が異なります。確かにシンガポールはリー首相の独裁的な運営が功を奏しました。ただし韓国は日本の支援、台湾は中国vs米国の国際関係を上手に利用したこと等々、そんなに単純に「独裁」したから経済発展した訳ではありません。良い例が独裁国の「北朝鮮」、発展している訳ではありません。

日本政治の決定プロセスの遅さも致命的な欠陥ですが、リー首相亡き後のシンガポールの混乱(これから表面化します)を見るにつけ、どのような政治形態が一番望ましいのか?悩ましい(というより解は無い)ですね。

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