今ホッテントリに上がっている「赤ちゃんの泣き声うるさい問題」について。
生後数ヶ月の赤ちゃんを連れ回す親たちに想うことと、“ベイビーハラスメント”について
http://www.goodbyebluethursday.com/entry/baby__harassment
この記事の中でこういう箇所がある。
電車の中で、新幹線の中で、飛行機の中で、赤ちゃんは泣きます。絶対に泣きます。
はっきり言って、私は、移動時間にゆっくりしたいのに、赤ちゃんが泣き喚かれたら迷惑です。
この前も、海外旅行に行った友人から、「前の席の赤ちゃんが泣き続けるから、飛行機の中で全然寝れなかったよ」という話を聞き、同情しました。
いっぽうでブログ主は1年前こういう記事も書いている。700ブクマ以上集めたので覚えている人も多いと思う。
http://www.goodbyebluethursday.com/entry/cafe
子供、特に赤ちゃんなんて泣くのが仕事だし、状況を考えて泣く子供なんていない。子供の泣き声は「仕方のないもの」であるとして受け入れなければならないし、むしろ「ほほえましい」ぐらいに思ってもいいぐらいだと思った。(中略)
もしこれ(俺註:泣く赤ちゃんとその親をカフェが追い出したこと)が公共の場であれば、それは批判されてしかるべきだろうと思う。例えば電車やバスの中で、赤ちゃんの泣き声に怒りを覚え、何か言ってくる人間がいたら、「あんたがタクシーを使え!」と言いたくなる。公共交通機関を使うならば、赤ちゃんの泣き声は受容されて然るべきだ。
俺は人間だれしも意見が変わっていいと思っているが、この記事の寛容さと子連れへの温かい目線から、今回の記事の「迷惑だから親はできるだけ外出我慢すべき」に至るまでの変化はなかなか劇的で戸惑う。
両記事とも夏休み中で子連れファミリーが多い時期のものであり、イライラしてしまうことが多いのだと思うが、それでもカフェの記事などは子連れの事情などにも配慮しつつ、それ以外の人やカフェの立場も尊重したバランスのとれた意見だと思っていたので、今回の記事を読んで残念に感じた。
子供の泣き声はうるさい。少なくともそう感じる人、状況によってそう感じる人がいるというのは厳然たる事実である。
いっぽうで氏が要請するように、赤ちゃんを公共の場に連れ出さない、あるいは近所の散歩に限定して生活することもまた不可能。氏は若干勘違いしているが、子供が泣くのは生後数ヶ月だけではない。1歳、2歳でも泣く。2年間外出を控えると、2人子供を産めば4年間、3人なら6年間、旅行、レジャー、外食、里帰りが自由にできなくなってしまう。
このように互いに考慮すべき事情を抱える、立場の異なる人間が同じ社会で暮らしているのだから、カフェの記事で氏が提案したように入口で「赤ちゃん連れはお断りしています」など、すみ分けできるところではそうする、交通機関などすみ分けできない、難しいところでは、親の側はラッシュアワーはなるべく避ける(それでも乗らざるをえないケースはある。親も好き好んでラッシュ子連れ乗車なんてしたくないので、多くの親はできる範囲で避けようとしている)、迷惑に感じる側は車両を変えるなりして互いに譲り合うしかないのではないか。交通機関などに乳幼児優先車両などあるといいんだけどね、優先席は今でもあるが泣き声は防ぎようがないので。せめて長期休暇中のラッシュアワー時間帯だけでも。指定席の新幹線や飛行機は難しいが座席予約時の工夫ですみ分けできないかなあ・・・。
そんなわけで俺の立場はできれば「すみ分け」、無理なら「譲り合い」である。子育てに限らずこれは当たり前のことだと思っている。すみ分けならともかく、譲り合いとなると法律もルールも存在しないので、どちらがどれだけ譲るべきなのか、個々が是々非々で判断することが求められる。そこでも意見がわかれたらもう仕方がない。お互いに心の中で舌打ちしてすれ違うしかなかろう。社会生活ではそういうこともある。ただ根底に「子供はうるさい生き物」と「子供は社会の宝」という2つの基本的共通認識が両者に存在していれば、舌打ちするシーンはそうはないとも考えている。
繰り返すが「赤ちゃん泣き声問題」は一般論では語ることができない個々のケースで判断されるべき問題だ。氏にはカフェの記事のように、この夏イライラしたポイントを具体的に語ってほしかった。
仮に明日も明後日もおやすみで何かに迫られていないのなら、赤ちゃんの泣き声でイライラすることはないのだと思います。実際にはイライラするのは今の現実がイライラさせているの...
元増田です。 > 実際にはイライラするのは今の現実がイライラさせているのです。 それは多いにあると思います。瞑想でも宗教でもいいし、ブラック企業をなくしホワイト企業を...