もうだいぶ前のことだが、18歳のときにはじめて彼氏ができた。
それなりに楽しいお付き合いが続き、一か月くらい経った頃セックスをした。
処女だったが傷みもあまり無く、血も出ないしあまりにアッサリしていたので、
処女喪失ってこんなもん?なんかもっと大変なんじゃないの?と拍子抜けした。
その後も週一くらいの頻度で会っていて、会えば大体セックスした。
一年くらい経った頃、私は勉強や自分のやりたいことに夢中だった。
その頃相手も忙しくなりはじめており、どんどん会う機会は減っていった。
そして私は相手のことを全然考えなくなり、自分から連絡することは無くなり、
この状況だけを見れば、会う頻度が減って気持ちが離れてしまった、という感じだが、
休みの日に会おうという誘いの文面を見て、私はこう思った。
思った後、すぐハッとした。
自分が彼氏をただ、"セックスする人"と認識していたことに、この時気づいた。
混乱した。
いつからそう思っていたのか?
セックスするために付き合っていたのか?
もしかして私は、セックスしてみたくてあの人と付き合ったのか?
あの人に恋していた私は、恋する女を演じていたのか?
学業や趣味の活動がおもしろくなってきた、セックスよりおもしろい。
じゃあ彼氏はもういらない。
それだけのこと。
私は当時、完全に性欲で動いていた。
その彼氏と別れた後は誰とも付き合っていない。
誰かに好意を抱いても、セックスしたいだけかもと思うと踏み込むことができない。
恋愛は性欲の詩的表現である……みたいなことを芥川龍之介が何かで言っていた。
もしそうだとしたら、あれも一応恋愛だったのか、いや違う、いやでも、わからない。
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