夏シネマおススメの5本
といっても青い空白い雲、風鈴にスイカ!・・・みたいなさわやか系映画は思いつきませんでした。
脳裏に浮かぶのはネバっと汗臭い、夏ならではの不愉快映画ばっかしでして・・・。
が、せめて挿入画だけは青空のシーンとか、夏のポジティブな場面を選ぶべく、努力してみました!
悪魔のいけにえ
ホラー界のアイドル、レザーフェイスの鳴り物入りデビュー作でございます!(よね?)
しかも年月を経れば経るほど、単なる「アイドル映画」のひと言ではとても片付けられないほど出世を果たし、いまや押しも押されもせぬ名作ホラーとして、頂点付近に君臨しているのです。
今回はその暑苦しい描写により、これぞ夏映画の決定版!!と太鼓腹ポンするに至りました。
なんせ、画面から高温多湿による不快感のみならず、生臭ささまで押し寄せる!!
もし、もしですよ?これがテキサスの夏の話じゃなかったら、もうぜんぜん違う話になってたはずです。
例えば舞台がアラスカあたりで、重ね着に胸元マフラーのヒロインとか、いくらなんでもないないない。
第一厚着のレザーフェイスってそれ、どっちかっていうと「雪男」だし・・・。
ともあれ、↓で思わず書き散らかしてしまったように、本場もんの暑さを味わえる、特濃夏シネマではないでしょうか。
■続き
ペーパーボーイ 真夏の引力
この映画はですね・・・・めっちゃ夏です!
暑さランクで言うと、松の上!
肌にジットリ張り付いたまま蒸発しない汗が、フツフツと温度を上げていき、見てるだけで茹であがりそう。
そしてここが重要なのですが、アタイの「そこそこアモーレ」ジョン・キューザックがヒドい!!変わり果てちゃって、んまぁ~~ヒドい!!
あと、おすすめされても絶対食べたくないアイスの破壊力。
この世に、そんなアイスが存在するとは!!
ついでに言うと、マシュー・マコノヒーとニコール・キッドマンも想像を絶してヒドいので、ぜひ誰かを巻き込んで「ヒドいよね~~!」と輪唱したい!
そういうわけなので、どうぞよろしくお願いします。ペコ。
ちなみにこの映画、「イノ溜め」 のino様に教えていただいたのでございます。
ino様はホラーに限らず、情報量ハンパない凄い人で、ツネヅネ、ツボの指圧を施していただいておるのです。
いつもありがとうございます!
聖なる狂気
とてつもなくやるせないお話を、背後からバックアックする、じりじりとした不気味な猛暑。
クールな思考力を奪い、こだわりに火をつけるだけならまだしも、美女を薄着にしてしまうのです!!
これこそ、とっておきの夏映画ではないでしょうか。
そもそも、ブレンダン・フレイザーが、シリアスな役をやってるってだけでも推せるのに、そのうえヴィゴ・モーテンセン、アシュレイ・ジャッドと、何重にもたまらんキャスティングにジタバタします。
しかも、みんな若くてピチピチなのですぞ!
サマーキャンプ・インフェルノ
夏といえばキャンプ。キャンプといえばジェイソン・・・・。
いや、ジェイソンは今回どうでもいいんです。
あ、ただこの映画の続編に「レディ・ジェイソン 地獄のキャンプ」というのがあるにはあります(マメ知識)。・・・うん、ぜんぜんどうでもいいっすね。
サマーキャンプ・インフェルノ自体は、一発芸みたいな映画なんですけど、オチ以上に、腹のよじれる見どころが随所にモリモリ仕込まれていますので、カキピーとビールともう一品・・・みたいな心境の、夏の夜長にいかがでしょうか。
いや、本気で薦めてないけどね。
とらわれて夏
ジョシュ・プローリンが殺人脱獄犯なんですよ。
とてもビンゴな役柄です。
でもって母子を人質にとるんです。
あろうことか、ケイト・ウィンスレットの手足を縄で縛ったりするんですよ!
ぶっちゃけ、ケイト・ウィンスレットも強そうだから、もうなんというか流血のバイオレンスな展開が、序盤からすでに透けて見えてしまうんですよね!
とりあえず説得力の強化のため、(精度はともかく)ジョシュ・ブローリンの熊度を表してみましたので、彼がいかにヒグマであるかわかっていただきたく存じます。
(今回のテキトーすぎる熊表については、精度を高め改善する必要がありますので、おいおい精進したいと思います)
なのに、まさか!
前述のようなスリコミがあればあるほど、おどろきの超展開が待ち受けているのです。
ハッキリ言って、そこんじょそこらの狙ってやってる「どんでん返し映画」より、よっぽどビックリしますがな。
ハイハイ、溜めずにネタバレをいたしましょう。
これは、メロドラマなのでした。
信じられないことですが、ド直球です。直球のベッタリハートフルなやつ。
よもやジョシュ・ブローリンの凶悪顔が天使に見えて、泣かされる日がこようとは、アタイ夢にも思いませんでした。
これこそ、純正の怪奇現象というやつですよね!
そういうわけで、いろんな意味で涼めますので、ここにプッシュさせていただきます。
今回のチョイスは以上でございます。
でも、もうすぐ夏も終わりですね~。
今年の夏は長いし暑いしセミの断末魔の叫びがオカルトじみてて、とうとうこの世が終わるのかと思いましたが、いざ次の季節の気配が漂いはじめると、妙に寂しい気持ちになったりもします。