インドの首都ニューデリーに隣接するハリヤナ州で２５日、新興宗教の指導者が女性に対する暴行事件で有罪判決を受けたことに反発した、数万人の支持者らが暴徒化して警察と衝突し、隣のパンジャブ州や首都ニューデリーなどでもバスや列車などに火がつけられました。

軍の部隊が出動して収拾に当たった結果、２６日までに暴動は収束し、地元の警察は、放火などの疑いでこれまでに支持者ら５２４人を拘束したことを明らかにしました。
また今回の暴動によって、３１人が死亡、２５０人以上がけがをしたということで、警察は新興宗教の施設３６か所を封鎖して捜査しています。

有罪判決を受けた新興宗教の指導者は、映画や音楽ビデオの出演などで人気を集め、１０万人を超える信者を従えていると見られていて、具体的な刑の内容が裁判所で言い渡される２８日、再び暴動が発生するおそれがあり、軍や警察が厳重な警戒態勢をとり続けています。