心の歌

目隠しされても笑って歩く

俺の視界を奪っても

本質だけは奪えない

 

触れられない

いや

触れさせない

 

いくらでも笑え

いくらでも指をさせ

頭の数だけ増やしても

お前の戯言は響かない

 

上だろうが下だろうが構わない

俺はとにかく進んでいく

 

昼が嫌なら夜を待て

光が嫌なら目を瞑れ

 

同じ場所を目指さなくていい

道から無理に外れなくてもいい

 

どうしようもない環境の中で

不良にも犯罪者にもならずに生きてきた

「普通」に馴染めない毎日を

どうにかこうにか乗り越えてきた

 

こんなもんじゃない

俺が辿り着きたい場所は

今の景色で終わりじゃない

 

あんただってそうだろ?

思い描いている舞台は

まだまだこんなもんじゃないだろ?

 

誰かと誰かの悪意を並べて

群れて固まるのが望みじゃないだろ?

 

もっと奥へいこう

同調が届かないずっと底まで

イメージを超えて潜っていこう

 

生まれてきた訳を知りたい

煩悩に苛まれる理由を見つけたい

被った過去に意味を見出だしたい

 

俺は飲まない

俺は吸わない

俺は打たない

 

一時的に満たされるだけの魔法はいらない

とめどなく溢れる感情を溶かす代わりに

こうしてペンを握っているんだ

 

あんただってそうだろ?

だから胸の内を書いてるんだろう?

 

心地よい水に浸からなくても

迫る思いを解放できる

 

誰かを攻撃しなくても

壊したい欲求は空に戻せる

 

魂が主張を続ける限り

これからも文字を綴っていこう

 

もう会うことはないあんた

スッと消えてしまったあんた

色々あったけど

命をくれてありがとう

 

ずっと一緒にいたあんた

なかなか会えなくなったあんた

救ってくれてありがとう

 

そして

電波の箱で出会ったあんた

感性を覗かせてくれたあんた

こうやって繋がったんだ

いつの日か

面と向かって会えたらいいな

 

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