最近、アナログレコードを購入している。
僕が若い頃、もっともよく通っていたのはジューク・レコードというお店で、70~80年代はほんとによく行ったものである。
当時、僕は『ミュージック・マガジン』という音楽雑誌を毎月購入していて、まさに穴が開くんじゃないかというくらい熱心に記事を読んでいたものであるが、その雑誌に掲載されているレコードを置いているのはジューク・レコードくらいしかなかったような覚えがある。
ジュークとは別に妙に思い出すのが、ムーンドッグというジャズ中心のレコードショップで、ここでJames Blood Ulmerの『Black Rock』などを購入したのをよく覚えている。
このお店では、Ornrette Colemanの『Of Human Feelings』とJames Blood Ulmerの『No Wave』のどちらを買うか迷ったのも良い思い出である。
後日、『No Wave』が廃盤になり、買わなかったことを激しく後悔したのであるが、約20年後に中古レコードを見つけた僕は即購入した、なんてこともあった。
インターネットなどがなかった昔は、レコードを探すのも大変ではあったが、お目当てのものを見つけた時の喜びも大きかったと思う。
それから時代は、CDを経て配信へと移り変わっているが、僕はなぜかアナログに回帰している。
当時のようにレコードショップに行き、レコード棚に並んだレコードを奥から順にスタスタとチェックをしたいところであるが、今年の夏はなにしろ暑い。
できれば外に出たくない。楽してレコードが買いたい。
どうしようか、ヤフオクだな。
まったく無精者である。
昔、レンタルレコードショップというものが存在していた。
レンタルCDのアナログレコード版であるが、お金がない若い頃(今でもお金はないが)はよく利用したものである。
レンタルしたレコードをカセットテープに録音するわけであるが、その当時録音したカセットテープは処分してしまって今は手元には残っていない。
では、購入するレコードとレンタルするレコードを僕はどのように判断していたのだろうか、と今更ながら思い出してみると、購入するレコードは、”ずっと手元に置いておきたいなあ”、と思ったもので、レンタルするレコードは、”とりあえず流行ってるみたいだしクルマとかで気楽に流しておくか用だからレンタルでいっか”、みたいな感じだったと思われる。
そして僕が今、ヤフオクなどで購入しているレコードはなんなのかというと、当時レンタルして聴いていたレコードなのである。
それは、クルマの中で友人たちとドライブしながら延々と流すなどしていた音楽を未だに妙に覚えており、懐かしさも手伝って無性に聴きたくなっているようである。
ということで僕は、ヤフオクで80年代あたりの日本のロックやポップスをチェックしている。そして、結構競り負けている。
案外、このあたりのレコードをチェックしているライバルは多いようである。
PCでヤフオクをチェックしようとすると、シャケがPCを座布団にしており、スマホでチェック、などということも結構ある。
やはり、どかせることはできないのである。
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