こんにちは、短歌の作り方の記事、シリーズ5回目となります。今回は、短歌の作り方のコツを、これまでの記事などからまとめていきますね。特に大事だなと思うもの、5つに絞ってお話をしていきたいと思います。この5つをまずはしっかりと覚えて実践できると、上達が早まると思いますので、頑張ってみてください。では、今回もよろしくお願いします。
<1回目の記事から読みたい方はこちらからどうぞ>
思い付いたらメモをとる
良い言葉や題材を思いついたらすぐにメモを取りましょう。メモ帳でもいいですし、スマホでもいいです。
以前の記事でも少々触れましたが、「思い付いたことはどんどん忘れていってしまう」のが人間です。書き留めておかないと、どんなに良い発想でも忘れてしまいます。
最近はスマホのおかげでこの辺は本当に楽になりました。私もガラケーの頃はメモ帳を持ち歩いていたものですが、スマホのおかげでメモ帳は持ち歩かなくなりました。
また、5文字や7文字にまとまりそうだったら、すぐに七五調で書いてみましょう。先頭の「5、7」や下の句の「7、7」など、一部分しかできなくても、あとからうまくつながることが多いです。
とにかく、忘れないうちに文字として残しておきましょう。
言葉が思い付かないときは言葉マップ
以前の記事でもご紹介した言葉マップは上手に活用してください。紹介した使い方のように、短歌を作る前に作るのもいいです。また、言葉が思い付かなくて詰まってしまったときにも役立ちます。以前の紹介した図ですがちょっと挿入しておきますね。言葉マップとはこんな感じです。
中心に言葉を最初に書いて、周りにどんどん想像したものを付け足していきます。言葉を付け足す時に迷いは禁物です。ちょっと「違うかな?」と思ってもためらわずに書いていきましょう。
短歌は語彙力と表現の連想力が勝負です。それを補助してくれるツールの様なものですので、ぜひ活用してくださいね。詳しい使い方などはこちらの記事をご覧いただければと思います。
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周りのものをよく観察する
上記でお話したように、短歌は連想力が勝負になります。身近にあるものから連想できないか、周りをよく観察するのも大事です。
私が詠んだことのある短歌では、部屋の照明を見ていて想像したことから作ったものもありますし、待ち合わせをしているときに、ふと目に入った街路樹を見ていて思いつたことから短歌を作ったこともあります。
頭の中で目についたものから連想を広げていく感じになります。場合によっては目に入ったものを中心にして言葉マップを書いたりもします。
ゼロから物を考えるというのは、とても難しいことです。身近な物から発想をもらい、それを取り掛かりとするのです。なにかきっかけがあると大分考えやすくなりますからね。また、思いつたことは忘れずにメモをしておきましょう。
お手本となるような短歌を読む
見よう見まねでだんだんと上達していきますから、お手本となるような短歌をたくさん読むのも大事です。その中から、好きな作風の歌人が見付けられるといいですね。
好きな歌人がどのような短歌の詠み方をしているか、分析してみるといいでしょう。そうすると、「この人は恋を詠むのに植物をよく使うな」とか「この歌人は買い物袋とか、身近な題材をよく使うな」とか「この歌人は宇宙を題材にして自分心情を詠む短歌をよく作るな」などと、詠み方の傾向がなんとなくですが捉えられるかと思います。
言葉をそのまま真似してしまうのはいけませんが、作り方を真似するのは大事だと思います。好きな歌人がどんなものから発想を得ているのかが分かると、自分の作り方の参考にできますよ。
他の分野から想像を広げる
意外と使える手が、音楽や小説、漫画など他の分野の作品からヒントをもらい、想像を広げていく作り方です。歌詞の言葉などをそのまま使ってしまってはパクりですので絶対いけませんが、ものの見方や考え方など、参考にできる部分から想像を広げていきます。
言葉をそのまま真似するのではなく、考え方や感じ方を真似してみるのです。考え方や感じ方を真似して作っていると、不思議とその真似している作品の作者の感性に近づいていきます。憧れのアーティストなどがいるのであれば、考え方や感じ方を真似して、そこから想像を広げてみてください。
有名な小説家で芥川賞の名前にもなっている芥川龍之介は小説の発想を、宗教など他の分野から得た作品が多いです。言葉や表現を真似するのではなく、考え方や発想の手掛かりだけを真似するのです。想像を広げる部分は、あくまでも自分の中で行います。ここは取り違えないように気を付けてください。
さて、今日は短歌の作り方のコツを5つまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。基礎編のまとめとして活用していただけると嬉しいです。日常のいたるところに短歌の題材は転がっています。今日の記事が「みなさんの想像を広げる手助けとなるといいな」と思っています。
それでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。