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 豊作なすびの稼ぎ方改革

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2人の水売り商人、1人はお金持ち、1人は貧乏。なぜ?

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2人の水売り商人の話

 江戸時代には、水を売って生計を立てる「水売り」という職業があった。

 人に水を売って対価を得るというお仕事だ。

 

 この話は、2人の「水売り」の人生を変えた物語。

 AさんとBさんは毎日毎日3kmも離れた川へ水を汲みに行き、村人に水を売っていた。

 実は、AさんとBさんが住んでいる村は、内陸部で近くに川や湖がなく、水不足の悩みが絶えないところだった。

 そのため、汲みに行った水は毎日すべて売れ、商売繁盛であった。

 

 そんなある日、Aさんは考えた。

 「Bよりももっと多くの水を汲むことができれば、さらに儲けることができる。」

 「Bよりももっと多くの水を汲むためには、より多くの人により多くの時間、水を汲みに行ってもらう必要がある」

 Aさんは家族にも手伝ってもらいながら、自分は家族の2倍の時間を水汲みにあてるようになった。

 毎日毎日、Aさんはお金を稼ぐためにあくせく働いた。

 

 一方、Bさんは考えた。

 「Aよりももっと多くの水を汲むことができれば、さらに儲けることができる。」

 「Aよりももっと多くの水を汲むためには、さらに人と時間を増やすしかない」

 「しかし、人と時間は有限だ。これを続けていても、いつか限界がくる」

 「目的は売るための水を手に入れることで、川へ水を汲みに行くのは手段だ」

 「他に良い手段はないものか・・・!!!」

 

 ある日を境に、Bさんは水を汲んで売ることをパッとやめてしまった。

 それどころか、村から姿を消してしまった。

 

 AさんはBさんがいないことをいいことに、家族で汲んだ水を村人へ売っていた。

 Bさんがいなくなったこどで、Bさんから水を買っていた人もAさんから買うようになり、Aさんは商売大繁盛だった。

 

 1年後、Bさんが村へ帰ってきた。

 村人はBさんへ、突然村から姿を消した理由を尋ねた。

 Bさんは言った。

 「3km離れた川から水道をつないでいたんだ!」

 「水道が完成したから、今日から新鮮な水をいつでも売ることができるよ!」

 

 そう、Bさんは1年かけて、川から村へ水道をつくっていたのだ。

 川へ水を汲みに行くよりも、水道の方が労力や手間が省け、安定的に水を手に入れられる。

 しかも、水の量は無限にあるため、村人へ安く売ることができる。

 その結果、今までAさんから水を買っていた村人は、Bさんから安く水を買うようになった。

 

 半年後、

 Aさんは、汲んだ水が売れなくなったため、Bさんのいない1年間で儲けたお金を切り崩しながら、他の職業を探していた。

 一方、Bさんは、水道の水が飛ぶように売れ、商売大繁盛だった。

 水道が勝手に水を運んでくれるため、Bさんは死ぬまで毎日好きなことをして生活できるようになったとさ。

 

話からわかること

 どちらも「水売り」という職業のため、売るための水を得ることが必要だ。

 「売るための水を得る」という目的を達成するために選んだ手段が、Aさんは「川へ水を汲みに行く」、Bさんは「川から村へ水道をつくる」の違いだけだった。

 

 その違いは、より良い手段を考え抜いたかどうかに尽きる。

 

 きっとAさんは、毎日毎日川へ水を汲みに行く忙しさに忙殺されてしまい、考えることを怠ってしまったのだ。

 一方、Bさんは、より良い手段がないかどうかを考えていた。

 

 この違いは、とてつもなく大きな結果の違いを招くことになる

 Aさんは貯金を切り崩しながら他の職業を探し、Bさんは死ぬまで毎日好きなことをして生活するようになった。

 

 ここまで読んだ読者の方も、Aさんにならないようにしようと思われただろう。

 私も気付かないうちにAさんになっていることがないように、自己点検をしていきたい。