ひとり用の小さい家を買っておく。
ここは本当に小さい小さい平屋で、建物は15.50m²。ひとり用のかくれ家。
こんな木張りの外観で、京都の西陣の路地の奥にひっそりとあります。
とにかく、ここは買ってある。使わなくても、いつか住むかもしれない。
ほら、本当に小さい小さい。
約5.6帖で、大きなベッドで一杯に。
水回りは一通り揃っているけれど、
シャワーブースだったり…。
ロフトがあるのは、わくわく。
家族がいる人なら、ここは時々訪れる趣味の部屋にするかもしれない。
自転車で行ける離れ、あるいは誰かと休息する遊び部屋みたいなもの。
仕事場にするかもしれない、アトリエにするかもしれない、小さい平屋。
とにかくそういう物件をちょこんと買ってある、わくわく感がにじんで。
ここでちゃちゃっと皿を洗ってまた、作業に戻るという絵が浮かびます。
自分だけの小さい家、というだけでドキドキするんですよね、なぜだか。
やっぱり手の届く範囲で物事をコントロールできている感覚なのかなあ。
この、生活空間としても最小限の装備はしてある、って感じ。好きです。
何もかも失っても、ここからならやり直せる。そう、湯船がなくても…。
世界が終わりそうになっても…。畳敷きのロフトにもぐりこんで夢を見る。
いつでもあそこに戻れる、というのが、心の糧にもなっている小さい平屋。
そんな空想が浮かびました。
そういう力を持っている物件です。
この梁も、いいですね。