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 先日、人気オンラインゲーム『ドータ2』の世界大会で催されたエキシビションマッチで、AIをオープンソース化する非営利研究機関「OpenAI」の作り上げたAIが人間のトップランカーを見事に打ち破った。これを受けて、このプロジェクトを支援していたイーロン・マスク氏は次のようにツイートしている。

 「AIの安全性について関心がないなら、意識を向けるべきだ」
 「AIは北朝鮮よりもはるかに高リスクである」
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人間を超えた知性を獲得しつつあるAIは脅威の存在になりうる


 BBCの放送で、AI問題について論じていたサイエンスミュージアムのロボットの専門家ベン・ラッセル氏もまた、こうしたコメントを認め、創造主である人間を超えた知性を獲得しつつあるAIは、我々にとって「生存の危機」であると警告している。

長期的には、人類を上回る知性を持つ存在を作り出せば、生存の危機が生じる。概して、私の関心はそうした知性を持つ存在が物理的な形でなす作業に向けられている。それが今よりも日常的なことになったとき、揚げ足を取られるかもしれない。

我々は世界を当たり前のように思っている。しかし彼らは世界とどのように関わろうとするだろうか? 彼らはきわめて難しいことに気がつくだろう。そこに問題がある。AIはわずかに違う存在なのだ(ラッセル氏)
 
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AIが社会不安を引き起こす


 作家でジャーナリストのミシェル・ハンソン氏も同じ様な不安を吐露する。彼女が特に恐れているのはロボットによって仕事が奪われてしまうことだ。

お店の店員はすでに奪われつつある。ブーツ(ドラッグストア)に行くと、暇そうに突っ立っている人がいる……やることがないのだ。仕事と言えば、ただ顧客に機械の使い方を説明することだけだ。

彼らが数多くの仕事を奪っても、人々にベーシックインカムが与えられるのならばそれでも構わないと思う。だがそれは雀の涙ほどで、気前のいいものではないだろう。そしてやることもなくテレビの前に座る人が無数に出現する。それは社会を不安定にするのではないだろうか?(ハンソン氏)

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 専門家は120年以内に労働力がロボットによって完全に取って代わられると考えている。オックスフォード大学の研究者が専門家350名からの回答を基にした調査結果は次の様に今後を予測する。

 2027年までにAIがポーカーの世界大会で優勝、2049年までにロボットがベストセラーを執筆、また人間の外科医の技量を凌駕するのはたったの4年後のことだ。「45年後、AIがあらゆる作業において人間を上回っている可能性は50パーセント」と彼らは見積もる。

via:ROBOT WARS: AI advancements to cause 'SOCIAL UNREST' – and we’re to blame/ translated by hiroching / edited by parumo
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  • 2017年08月26日 09:37
  • ID:mug.LWL60 #
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