『WPM』という言葉をご存知でしょうか?これは『Words Per Minute』の頭文字を取ったもので、1分あたりに読むことのできる単語の量を意味しています。
英文を読むスピードを上げることはTOEICなどでも非常に重要ですが、いまいち読むスピードが上がることは実感しにくいと思います。そんな時は、WPMを活用して自分の勉強の成果を測ってみましょう!
◆WPMを活用して英語のリーディング速度を測る方法
1.Cengage Learningのサイトにアクセスする
サイトにアクセスすると、全24の英文記事が一覧になっています。この中からどれでも良いので、タイトルを読んで興味を持ったものを1つ選んでみてください。この時、分からない単語があっても辞書で調べたりせずに最後まで読むことを意識するようにしましょう。
2.英文を読むのにかかった時間を計測する
ボタンをクリックすると記事が表示されるので、読み終わったら再びボタンをクリックしてかかった時間を計測しましょう。すると、WPMがかかった時間によって測定されます。私が測ってみたところ、WPMは213でした。ネイティブの一般的な黙読スピードがだいたいWPMが230〜300なので、ネイティブよりもやや遅いくらいのスピードと言ったところでしょうか。
【参考】WPM Level
- 170-199 Very slow 非常に遅い
- 200-229 Slow 遅い
- 230-249 Average 平均
- 250-299 Above average 平均以上
- 300-349 Medium fast やや早い
- 350-449 Fast 早い
◆TOEICのリーディング問題を解き終えるために必要なWPMは?
TOEICを受けている人の多くがPart7の問題を最後まで解き終えることができないとよく耳にします。では、Part7の長文を最後まで読み切るにはどれくらいのWPMが必要なのでしょうか?TOEIC公式問題集を参照してみたところ、Part7全体での単語数がおおよそ4300語ほどでした。
なので、Part7の問題を30分で解き終えるとした場合、4300/30≒143となります。ここから問題を解く時間を考慮して、おおよそ170~200以上のWPMがあればPart7を含めたTOEICリーディング・セクションの問題を時間内に解き終えることができると言えるでしょう。かなりボリュームのある英文を読まなければいけないTOEICですが、WPMでリーディング速度を測ることで具体的にどれくらい早く読めば良いのか?を知ることができ、勉強のモチベーションアップにも役立つんじゃないでしょうか。
このように、WPMを測ることで英文リーディングの力を数値化できるので何となく頑張る、という感覚から抜け出すことができます。以前に本ブログでも自分に適した英文の難易度を知るための指標である『Lexile指数(レクサイル指数)』を紹介したことがあります。TOEICなどの試験のスコアだけでなく、気軽にいつでも測れるこれらの指標を活用して日々の学習に役立てることはとても大事なことでしょう。
参照記事:自分の英文読解力が分かる『Lexile指数』で最適な洋書を見つける方法
以上、いかがだったでしょうか?WPMはあまり馴染みのない言葉だと思いますが、英語学習者であればぜひ自分の英語リーディング速度を知っておくことは日々の学習に役立つと思います。また、WPMを簡単に測定できるアプリもリリースされているので、こちらも併せて活用してみてください。