ブログやオウンドメディアを多くの人に見てもらい認知を高めるためには、インターネット検索からアクセスしてもらう事は必要不可欠です。
インターネット検索に自分のサイトを表示して読んでもらえるようにするための施策の事をSEO対策と呼びますが、SEO対策の仕方が昔とは違ってきています。
諸々の環境の変化があり、いま検索結果の上位に表示してもらうためには、コンテンツをしっかりと作り込んで、読者の役に立つ情報を発信する事が必要です。
SEO対策には色んな切り口での施策がありますが、最も重要なコンテンツ面からの施策は『コンテンツSEO』と呼ばれています。
このコンテンツSEOを理解して、じっくりと取り組んでいく事が、これからの時代のWebマーケティングの本流になります。
コンテンツSEOを意識するのは大企業だけに必要な事ではなく、個人や中小企業などのスモールビジネスにこそ必要な事です。
この記事を読んでコンテンツSEOについて理解を深めていただき、ぜひコンテンツマーケティングに取り組んでみてください。
記事をしっかり読んでもらいたいなら良質なコンテンツ作成は必須
せっかく忙しい中で貴重な時間を使ってブログやオウンドメディアの記事を書いているのであれば、1人でも多くの人に読んでもらい、それをきっかけにお客さんとして来てもらいたいですよね。
そのために重要な事は、読んでくれる人の役に立つ質の高いコンテンツを作り続ける事です。
正確には質の低いサイトであっても読んでもらう事自体は可能です。
お金を払って広告を出せば良いからです。
ですが、それでは読んでくれた人の共感を得る事は出来ませんし、共感出来ない人の商品やサービスを購入したいという人もいません。
そうすると、やはりブログやオウンドメディアの記事を通して、共感して信頼してもらう事が必要です。
そのためにコツコツと力を入れて書いた記事をためていく事が大切だという事です。
昔はSEO対策として有効だった被リンクも過去の話
SEO対策だけの話をすると、昔はコンテンツの質はそこまで重要ではありませんでした。
Googleの検索エンジンも今ほど高性能ではなく、検索結果のランキングも簡単に操作されてしまっていました。
その操作するためのテクニックが被リンク対策と呼ばれるもので、あるサイトのURLが他のサイトに貼られていたら評価され、それがたくさん積み重なったサイトから順に検索結果に表示すると言う形でした。
記事の質とかも評価していたのでしょうけど、今ほど精度も高くなく、被リンク対策さえすれば攻略できるようになっていました。
それではいけないと判断したGoogleは検索エンジンの大改修を繰り返して、検索している人が何を求めて検索しているのかを判断し、求めている内容について質の高い情報を出しているページ順に検索結果を表示するように修正をして来ました。
そのため、Googleの検索エンジンに評価してもらいたいのであれば、しっかりとしたコンテンツを作る事は避けられないようになったという事です。
ですので、検索からのアクセスを増やしたいなら、コンテンツ面からの改善を図るしかなく、それ無しではどんな対策をしても効果は得られません。
昔は有効だったようですが、自作自演で被リンクを付けるような対策は絶対にしないようにしましょう。
また、もしSEO業者からそのような提案があったとしても受け入れないようにするのが吉です。
コンテンツSEOの前提知識
ブログやオウンドメディアを運営しているなら、取り組んでもらいたいのがコンテンツSEOです。
そのコンテンツSEOに取り組むために知っておきたい前提知識があるので、少しそれについてお話します。
Googleの方針を知るとコンテンツ作成方針が見えてくる
いまのSEO対策というのは、実質的にはGoogle対策ということになります。
ほとんどの人が利用しているインターネット検索はGoogleかYahoo!で、Yahoo!の検索エンジンもGoogleの検索エンジンを利用しているからです。
微妙な違いは当然ありますが、基本的な部分はGoogleなので、Googleの方針に則った対策をする事がインターネット検索からのアクセスを獲得する事に繋がります。
では、Googleの方針というのはどんなものなのか?
Googleはインターネット上でGoogle自身の理念や方針を公開してくれています。
これに関しては『「Googleが掲げる10の事実」を知ることがSEO対策の第一歩』という記事に書いているので、SEO対策に本格的に取り組みたい方はぜひ読んでみてください。
このGoogleの理念を理解しておく事はSEO対策の必須事項となります。
ざっくりとまとめると、Googleが重視しているのは検索ユーザーの価値で、コンテンツSEOが重要だという事です。
質の低いコンテンツは必要無い
ブログやオウンドメディアの記事を書くという時に多くの人が迷うのが、質が落ちても毎日欠かさず書いた方が良いのか、もしくは質を重視して書いた方が良いのか。
個人のスキルアップや認知の広がるスピードなど、少し引いた視点から考えると、違う結論になるのですが、コンテンツSEOの観点から考えると、後者の質を重視して書く事が正解です。
これは、物理的な物に例えると分かりやすいですが、次の2つどちらかを選べと言われたらどっちを選びますか?
①毎日欠かさず1つゴミをもらう。
②1年に1度だけ高価な時計をもらう。
これだと②を選びますよね。
毎日もらえたとしても、欲しく無いものをもらっても仕方ないからです。
ブログやオウンドメディアの発信もこれと同じ事です。
毎日役に立たないような薄い情報を発信するよりも、濃い情報をたまに発信してくれた方が、受け取る側は嬉しいわけです。
そう考えると、毎日ブログを書く事にこだわり過ぎない方が良いといえます。
※あくまでもコンテンツSEOの観点から言っています。
ブログを始めて間も無い方には、1行でも2行でも良いから毎日書くことをオススメします。
質の高いコンテンツでみんながハッピーになる
先ほどの話とかぶる部分もあるのですが、ブログやオウンドメディアではいかにターゲットとする人の役に立つ情報が発信出来るかが重要だとお話ししました。
口で言うのは簡単ですが、いざやれって言われるととても難しいのは重々理解しています。
ですが、これが出来るようになると、自分も相手もどちらもハッピーな状態になります。
情報の受け手側としても、より的確な良質の情報が得られた方が、役に立つでしょうし、発信側も認知が広がって、お客さんとしてきてくれる可能性が高まります。
また、コンテンツSEOに取り組んだ結果として来てくれた人というのは、広告から来てくれた人と違って、ある程度自分の事を知ってくれた上でやって来てくれます。
なぜなら、ブログやオウンドメディアに出している記事を読んでくれた人なので、その記事を通して自分のスキルや知識レベル、考え方を知ってから来てくれるからです。
それがコンテンツSEOに本格的に取り組む大きなメリットなので、ぜひ取り組んでみてください。
内部対策、外部対策は質の高いコンテンツがあってこそ有効になる
今回の記事ではコンテンツSEOに特化して書いていますが、実はSEO対策というのは、コンテンツSEOだけではなく、内部対策と外部対策と呼ばれるものもあります。
簡単に何かを説明しておきます。
内部対策というのは、サイトの構造面からSEO対策を行う事を言います。
Googleの検索エンジンがサイトの内容を正確に把握出来るように内部のプログラム等を最適化する事です。
これに取り組むには専門的な知識も必要ですし、プログラミングのスキルも必要となります。
ですが、この内部対策に関しては、ワードプレスを活用する事で大半が解決します。
それはGoogleからも公式なコメントが出ているので、間違いないはずです。
次に外部対策ですが、これに関しては自分ではコントロール出来ない部分の話になるので、あまり意識もする必要が無いと言うのが現実です。
ちなみに外部対策というのは、他の人が運営しているサイトに自分のブログやオウンドメディアのリンクを貼ってもらう事です。
これは相手のある事なので、自分1人ではどうしようもなく、出来る事を挙げるとしたら、多くの人に紹介したいと思ってもらえるような良質な記事を書く事です。
そう考えると、外部対策に関してもポイントはコンテンツSEOに行き着くので、とにかく記事をしっかり書く事が、SEO対策のほとんどの問題を解決してくれる事になります。
コンテンツSEOに取り組む際の具体的な流れ
それではいよいよコンテンツSEOに取り組む際の具体的な手順についてお話ししていきます。
この手順に則って取り組む事で、きっとあなたが想像している以上の結果が生まれる瞬間が訪れます。
信じて取り組んでみてください。
ブログ・オウンドメディアのコンセプトを明確にする
記事を書くよりも何よりも、まずはブログのコンセプトを明確にする事から始めます。
なぜなら、コンセプトを明確にせずに記事を書き続けると、ほとんどの人が軸がブレてしまうからです。
その時々で好きな事を好きな様に書くと言うのも1つの方法ですが、それでいて一貫性を持って発信し続けられる人は相当稀だと思います。
一貫性の無いものを人は信用しないので、そうなってしまう事は致命的です。
では、普通の人が一貫性を持って発信し続けるにはどうすれば良いのか?
それはコンセプトを明確にして、それを記事を書く度に見直す事です。
それをする事でかなり発信にブレが無くなり、一貫性が出てきます。ぜひ、少し時間をとってコンセプトの明確化を行ってみてください。
コンセプトの明確にする方法は『ブログで集客したいならコンセプト設定してメッセージの軸を作ろう!』に書いていますので、こちらも参考にしてみてください。
ペルソナを作って誰に向けてコンテンツを作るのか決める
コンセプトを作るときにも『誰に』向けて発信するのかを決めましたが、それをもっと深堀りしていきましょう。
セミナーや勉強会で、『ペルソナって何か知っていますか?』と聞くと、結構多くの人の手が上がります。
続けて、『実際にペルソナを作ってる人はいますか?』と聞くと、ほとんどの人の手が下がります。
みんなペルソナの事は知っているのですが、そこまでの重要性を感じていないため、作っていないわけです。
実際どうですか?
あなたもペルソナを作ってもあまり意味が無いと思っていませんか?
もし、そう思っているのであれば、考えを改める事をオススメします。
ペルソナを作る事はかなり重要度の高い仕事です。
マーケティング関連の本を読んでも、セミナーに行っても、必ず『ペルソナを作りましょう』と言われるからには、やはり意味があります。
これ無くして、情報発信をするのは無謀だと言っても言い過ぎでは無いぐらい、ペルソナを作る事は重要です。
ブログやオウンドメディアで発信する記事というのは、見込み客の問題解決をするために書いています。
決して自分の好きな事を書くだけの場ではありません。
それをやっていては、いつまでも経ってもお客さんはやって来ません。
だから問題解決を手助けするための情報を発信するわけです。
で、考えてみてください。
ターゲットとなる人が明確になっていないのに、その人が抱える問題が何か分かりますか?
分かる訳が無いんです。だから、ペルソナを作るんです。
ペルソナを作る事で、その人の事が想像できる様になります。
そうすると、その人がどんな生活をしていて、何を考えて、どんな悩みがあるのかがイメージ出来る様になってきます。
ここまで言ってもやらない人がいるとは思いますが(笑)、ぜひペルソナを作る事をオススメします。
ペルソナの具体的な作り方については『ブログを書くなら絶対やるべき!ペルソナ設定が読者の反応を格段に高める!』に書いていますので、ぜひそちらもご参考にしてみてください。
検索キーワードのリサーチをする
コンセプトを明確にしてペルソナも作ったら、いよいよ記事を書く準備に入っていきます。
『まだ準備かい!』と思うかもしれませんが、これも重要なステップです。
そもそもSEO対策というのは、あるキーワードで検索されたときに、自分の書いた記事が検索結果の上位に表示させるために行う施策の事です。
そのため、キーワードリサーチをしない事にはコンテンツSEOは始まらないわけです。
ここで勘違いして欲しく無いのは、全ての記事に対して検索キーワードを意識して書かないといけないという訳ではないという事です。
ブログやオウンドメディアを運営している目的は、アクセスをたくさん集める事ではなく、1人でも多くの人にお客さんとして来てもらう事です。
100万PV(ページビュー)で1人もお客さんが来ないサイトと、10PVしか無いけどお客さんが来るサイトだと文句無しで後者が優秀なサイトなわけです。
ここの意識をしっかり持った上で、キーワードリサーチをしていきましょう。
キーワードリサーチの具体的なやり方は『検索からのアクセスを劇的に増やすためのSEOキーワード戦略』に書きましたので、ご参考にしてみてください。
キーワードリサーチの結果をもとにコンテンツ作成プランを立てる
キーワードリサーチが出来たら、それを元にコンテンツ作成のプランを立てましょう。
リサーチして出てきたキーワードを全ての記事にしていくわけにはいかないので、優先度を付けて記事にしていきます。
どうやって優先度を付けたら良いのか分かりますか?
もし、ここで『アクセス数!』と答えた場合は、もう一度この記事を最初から読み直してください(笑)
あなたがブログやオウンドメディアに一生懸命記事を書いているのはどういった目的からですか?
そうです、お客さんに来てもらうためです。
つまり、あなたの提供している商品やサービスをインターネット検索で探している人をイメージして、その人が検索するときに入力しそうなキーワードから順に選んでいきます。
検索数がゼロのキーワードはダメですが、検索数が多いだけでもダメなのは間違えない様にしましょう。
コンテンツ作成のためのインプットを行う
全くゼロの状態からコンテンツを生み出すというのは出来ないため、何かしらのインプットを行う必要があります。
1番良いのはやはり自分の経験というインプットです。
これに勝るものは無いので、まずは自分の経験とからめて書けないかを考えましょう。
どうしても自分の経験だけでは書けない場合は何かしら情報をインプットして書くことになります。
その場合も、本やセミナーなどで得た情報をそのまま書いても意味が無いので、それを元に自分の考えや自分なりの解釈を入れて書きます。
もしくはインプットして、それを実践しながら書くというのもアリです。
いずれにしても、どこかで得たものをそのまま書いてもただの劣化コピーにしかならないので、何かしらオリジナルになるように工夫をしながら書いていきましょう。
良質なコンテンツを作成する
ここまできて、ようやくコンテンツを作成する段階にきます。
ペルソナを意識しながら、どんな内容をどんな順に、どのような表現で書いていったらその人に役立つように書けるのかを考えながらコンテンツを作成していきます。
ここで考えるべきことはただ1つです。
良質なコンテンツを作るということだけです。
手を抜かずに自分の出せる最高のコンテンツを出し続けていきましょう。
作成したコンテンツを宣伝する
コンテンツSEOというと、記事を更新したら後は祈りながらアクセスが来るのを待つだけの人がいますが、そうではありません。
各種のSNSでシェアをして告知をしたり、リアルで会った人にチャンスがあれば記事を紹介したり、自分で自分の記事を広めるための活動をしていく必要があります。
FacebookやTwitterで『いいね』をしてもらったり、シェアしてもらってもSEO的な効果は無いと言われていますが、それでも少しでも多くの人に記事を読んでもらうことができれば、どこかで紹介してもらえる可能性も出てきます。
それをブログなどで書いてもらえたら、それが被リンクになって、Googleからの評価も高くなってSEO対策に繋がります。
記事を書いただけで満足するのではなく、その後の告知まで含めてコンテンツ作成だと考えましょう。
頑張って書いた記事を告知する方法10個を『ブログを更新後に拡散するために行う10種類の告知方法』でご紹介しているので、取り入れやすいものからやってみてください。
まとめ
少し長くなりましたが、今回はコンテンツSEOについて書きました。
今の時代はGoogleの検索エンジンもとても賢くなったので、小手先のテクニックでどうにかできるようなものでは無くなりました。
本当にコツコツと良い記事を書き続けること、Webの世界でもこれが出来る人だけが生きていけるようになりました。
しっかりとやっていけば報われる。
そう考えると、とても良い時代になったので、しっかりと自分の持っている価値のある情報を記事として出していくようにしましょう。
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