会期:2017年12月1日〜2018年3月21日
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00〜17:00(金土〜20:00)※入館は閉館30分前まで
休館日:月(1月8日、2月12日は開館)、年末年始(12月28日〜2018年1月1日)、1月9日、2月13日
料金:一般 1400円 / 大学・専門学校生 900円 / 高校生 400円
身近なものを明るい色彩と単純化されたかたちで描く作風で知られる画家・熊谷守一が没後40周年を迎えるのを記念し、東京国立近代美術館で大回顧展が開催される。会期は12月1日から来年3月21日まで。
花や鳥や虫など、身近なものを明快な線と色で描いた作品で知られる画家・熊谷守一(1880〜1977)。飄々とした味わいを持つエッセイでも知られ、『へたも絵のうち』(原著は1971、現・平凡社ライブラリー刊)は現在もロングセラーとなっている。
岐阜県で生まれた熊谷は、1900年に東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学し、青木繁ら同級生とともに黒田清輝らの指導を受け、人体のデッサンや闇の中でのものの見え方などを探究。その後も、膨大なスケッチを重ねながら様々な表現方法を模索した。ユーモラスで何気なく描かれたようにも見える熊谷の作品だが、その背後には科学者のような観察眼と考え抜かれた制作手法が隠されている。
最新の研究成果を踏まえて行われる本展では、《雨滴》(1961)、《猫》(1965)などの代表作をはじめとする200点以上の作品を紹介。「画業の始まり」「さまざまな模索」「線と色の完成」(章タイトルはすべて仮)の3章で構成される展示を通し、熊谷の人生とそのおおらかな画風が確立されるまでの軌跡をたどる。
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