Better Days!

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世にも奇妙な物語?~

 

こんにちは。くろくまです。

 

今日は僕が人生で一番不思議な体験をした時のことを書きます。

あり得ないぐらいの偶然が起こった話です。

 

この体験があるから僕は宝くじを買わないと言っても過言ではありません。

もうそのことで偶然は使い切ってしまったので・・・。( ;∀;)

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それでは少しお付き合いください。

 

あれはまだ僕が大学生のころ、20才くらいでしたかね。

僕は高校まで地方にいまして、大学で横浜に出てきました。

 

高校時代はサッカー部だったのですが、久々に東京、横浜あたりに出てきている

メンバーで集まろう、みたいな飲み会がありました。

場所は歌舞伎町の居酒屋です。

10人くらいは集まったでしょうか。席は座敷だったのを覚えています。

 

何しろ久しぶりに顔を合わせましたし、みんな地元にいるときと比べ

少し変わってたりして、話は尽きませんでした。とにかく楽しかった。

高校時代は部活のあと、駄菓子屋でだべってから帰るのがお決まりでしたが、

こんな風にお酒を堂々と酌み交わして皆で盛り上がるのは初めてのことでした。

 

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 最初は皆の近況を聞き合ったりしましたけど、そのうちに話題はやっぱり

部活の思い出話が多くなってきました。顧問の悪口とか。(*_*)

 

そんなとき誰かがふと、

 

『そういえばI先生っていたね~。』

 

と話題を振りました。

 

 

僕らのサッカー部には、顧問の先生のほかに副顧問が2名ほど付いてくれていました。

顧問の先生はゴリゴリの体育教師でサッカー指導に長けていましたが、副顧問の先生は

まるっきり付き添いみたいな感じで、試合の時だけいてくれるような感じでした。

 

I先生はその副顧問の先生で、3年間付いてくださった先生です。

 

I先生はサッカーについては素人だったのですが、それでも試合の後はいつも

何かしらのコメントをくれたりしました。でも当時の僕らは、無理してそれらしい

アドバイスをしてくるのがおかしくて、陰でネタにして笑ってました。

(いけませんね~)

 

で、じつは僕はその先生のモノマネが得意で、高校時代はそれでけっこう皆を

笑わせてました。

 

I先生の話が出たので久々にモノマネを披露してみると、みな忘れていたのか

大爆笑でした。( ´艸`) ウケたので気持ち良かったです。

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『はーぁ、笑った笑った』みたいな感じでひと段落した時、

また誰かが、

 

『そういえばI先生にそっくりな生徒いたよな?』

 

と急に思い出したように言いました。

 

すると何人かが、『いたいた。ラグビー部の、Oさんじゃねえ?』

 

僕も思い出しました。というか皆知ってました。ラグビー部は隣でしたから。

『Oさん』とさん付けなのは、やっぱり先生に似ているだけあって、

少し大人っぽかった(おっさんぽかった?)からです。

 

『いや~、そういえばOさんっていたね~』

 

なんて話が膨らんで、またワイワイと楽しく飲んでいました。

 

 

 

そんな話から10分も経たないくらいだったと思います。

 

先ほど、僕らは座敷で飲んでいたと言いましたが、正確に言うと

個室のような感じで、入り口がふすまで仕切られていました。

 

何気なく僕はふすまの方を見たのですが、その時はなぜか15センチくらい

ふすまが開いていました。ふすまの向こうは広めの通路というかフロアでした。

 

そしてそこにOさんが立っていました。

 

 

 

 

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     『え・・・?』

 

 

他に誰も気づいていません。Oさんもこちら側ではなく横を向いており、

誰かと立ち話をしているようです。

 

もちろん人違いの可能性があります。いや、その可能性の方が圧倒的に高いです。

僕は今一度目を凝らして見てみましたが、僕が見る限りは本人のようにしか

見えません。

 

僕は隣に座っていたK君の肩をたたきました。

 

『ねえ、あそこにいるのOさんじゃないかな?』

 

するとK君は「何を言ってるんだ」という顔でふすまの向こうに目をやりました。

しかしすぐに僕を見て、

 

『ウソだろ・・・。Oさんじゃん。』

 

やっぱりそうみたいです。(゚Д゚;)

 

そんな僕らの様子を見て他の皆もふすまの向こうに何かあるのか、と

気にし始めました。そして一番ふすま寄りのやつがガラッとふすまを開けると、

 

『おーっ!Oさんじゃん!久しぶりー!今噂してたんだよー。』

 

と、まるで大したことじゃないかのようにOさんを座敷に呼びました。

皆酔っぱらってるので、事の重大さがいまいちわかってないようです。

 

Oさんも相当びっくりしてるようでしたが、まあ、向こうからすれば

偶然高校時代の同級生に会った、という驚きでしょう。

 

ただ僕らからすると、

①地元から遠く離れた東京で

②何百何千と飲食店ひしめく歌舞伎町の、たまたま同じ居酒屋で

③高校を出て数年経った、何の変哲もない日の全く同じ時間に

④たまたま思い出したI先生がらみでさらに思い出したようなOさんが

⑤ふすまのわずか15センチの隙間から見える位置にたまたま立っていた

という、とんでもない偶然だったわけです。

 

皆酔っぱらっているから『おー、Oさーん(笑)』なんていってワイワイやってるけど、

最初に気付いた僕とK君は、

 

『なんか今とんでもないことが起こってるよね?皆わかってないのかな?』

 

と怪奇現象でも見たような気持ちになったのを覚えてます。(゚Д゚;)

 

 

今思い出しても、あれは現実に起こったこととは信じられないような気持ちです。

でも現実なんですよね。

たぶん宝くじ3億円とかの偶然に匹敵する出来事ではないかと思うのです。

だから僕は宝くじは買いません。

 

 

くろくまの不思議なお話でした。おしまい。