私が普段どうやって英語の勉強をしているか聞かれることがよくあるので、まとめてみました。
私のバックグラウンドとしては、大学時代に1年間アメリカの大学に交換留学、新卒で入ったメーカーで海外営業、外資IT企業の経営管理部門で外国人役員や本社メンバーとやり取り、という経歴なので、英語はずっと仕事で使ってきました。ただ、英語力は筋肉などと同じで普段から鍛錬していないとすぐなまるので、色々と試行錯誤しています。
リスニング
まず、リスニングは毎朝の通勤時にポッドキャストを聴いています。やはり定番のものが良くできていて、まずはBBC Worldです。
さすがBBCという感じで、世界中の政治・経済・文化についてのニュースがコンパクトに30分程度でまとまっていて、英語だけでなく、世界で起きていることを理解する上でもとてもよいです。キャスターは英国人で典型的なブリティッシュアクセントを学べますし、しかも、世界中の人のインタビューが出てくるので、様々なアクセントに触れることができるのも良い点です。
次にGordon DealのThe Morning。
これは、昔はWall Street Journalの名前を冠したポッドキャストだったんですが、数年前にWSJは止めてしまい、名物キャスターだったGordon DealのThe Morningというタイトルで継続しています。こちらは主にアメリカのニュースが多く、政治や経済中心でこちらも幅広いニュースが聴けます。とにかくGordn Dealの声がよくて、聴いてると朝からなんか元気になってきます。
この2つを聴いておくと、英米両方の発音やアクセントに耳を慣らしておくことができますし、BBCであれば、欧州、アジア、アフリカなど英語のネイティブ以外の人のインタビューやレポートが聴けるのがすごく良いです。ビジネスでは、英語ネイティブ以外の人と英語でやり取りすることが多いですからね。
リーディング
続いてリーディングです。
まずは、朝にFinancial Timesを流し読みします。Finanicial Timesは文章がきれいに構造化されており、選ばれる単語や表現も変に凝っていないので、シンプルで論理的な文章が好まれるビジネス英語の力を維持する上でよいです。朝はそれほど時間ないので、朝食を食べながらタイトルを流していき、特に経営カテゴリーのところで面白そうな記事を1つか2つは最後まできっちり読みます。
あとは、ツイッターを活用しています。
ツイッターのリストに、マッキンゼーやボストンコンサルティンググループなどの戦略コンサル、Harvard Business Review、MITやペンシルベニア大学などの米有名MBA、IBMやSalesforceなどのハイテク企業、SaaSやVCに関わっている米ハイテクの専門家、などを入れてます。
これらが入ったリストのタイムラインを流して、面白そうなものをツイッターなどで紹介コメント付きでシェアするのは、英語力アップの役にも立ちます。
記事を全部読む時間はないので「さっと流し読みしてポイントを掴む」という仕事におけるリーディングの肝となる訓練ができるところがよいです。最近このシェアをよくやってるので、普段の仕事でも効果が出ているような気がしています。
リスニングやリーディングなどの「インプット」は、基礎トレみたいなもので、スピーキングやライティングといった「アウトプット」の質や流暢さに明らかに影響します。その点では、普段から基礎トレや筋トレしをしていないとパフォーマンスが落ちるスポーツにすごく似てます。
スピーキング
スピーキングですが、発音については、スマホの音声認識で発音の正しさを判定してくれアプリでよいものがあるので、空いた時間を使って練習しています。
最近見つけたものだと「ELSA Speak」がとても良いです。
このブログの記事がその良さをうまく説明しているので読んでみてください。
あと昔からの定番アプリの「Real英会話」や、中学生レベルの基礎単語の発音を学び直せる「発音博士」も良いです。
発音は自分ではなかなか身につけにくいので、こうしたアプリがあるのはすごくありがたいです。いまの若い人が羨ましい、、
ちなみに発音についてはブログ記事にもまとめています。
次に、スピーキング力自体の向上ですが、これはもう実際にしゃべる機会を作るしかないんですが、私は海外との電話会議の準備として、スマホのボイスメモにレビューで話す内容を録音して、それで表現や発音を確認したりしています。これは結構良いです。自分のヘタさに愕然することが多いですが、それが現実というものです、、
あと、私の経営管理の仕事だと、米企業の決算発表の投資家向けコールは最高の教材ですね。発表から質疑応答まで全部録音されていて、スクリプトつきの会社もあるんで、よく使われる表現学べるのがすごく良いです。実際自分でしゃべってみて、それを録音しておくと勉強になります。
その意味で、IBMの決算発表はとても良い教材です。プレスリリース、プレゼン資料、音声、スクリプトと全部あります。説明も典型的な米企業のスタイルで、説明のロジックや語り口などグローバル標準がどういうものか学べます。 なので、英語の勉強というだけでなく、グローバル企業がどういう経営をしているのか、という観点からも非常に学びが多いと思います。この点については、別の記事でまとめたいと考えています。
ちなみに投資家の質疑応答も全部録音されているんですが、業績が悪い時の緊迫したやり取りはこちらも緊張してくるぐらいのプロ同士の真剣勝負で、その雰囲気を味わってみてください。
IBM Investor relations - IBM 2Q 2017 Earnings Announcement
また、グーグルの親会社のアルファベットも決算関連の資料さすがにわかりやすくまとまってます。CFOのルース・ポラット(元モルガンスタンレーCFO)は英語が綺麗だし、説明も切れ味鋭くて勉強になります。頭むちゃくちゃいいんですよね。
Alphabet Investor Relations - Investor Relations - Alphabet
ライティング
ライティングはなかなか「勉強」ってしにくくて、メール書いて、パワーポイントでプロジェクト計画、データ分析、ビジネスレビューなどなどの資料を作って、という感じで仕事で使うことでスキルを維持している感じです。
ただ、一度Acadamic Writingはきちんと学びたいなと考えており、例えば、Universtiy of California IrvineのAcademic WritingのコースがCourseraで提供されているので、こういうのも時間を見つけてきっちり受講したいなと思っています。
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以上結構長くなってしまいましたが参考になれば嬉しいです!こういう情報が欲しいというのがありましたら、お気軽にツイッターなどでお問い合わせくださいませ。