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『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』が爆笑すぎて腹筋崩壊する件!

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『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』

マガジンポケットでやってる『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』(船津紳平)がものごっつ面白い!あの『金田一少年の事件簿』シリーズのスピンオフで、犯人視点から事件が描かれた極上のギャグ漫画です。

その破壊力は人前で読むのが危険レベルで腹筋崩壊して吹き出す。とにかくめちゃくちゃ面白いの一言です。ただ、元ネタである元祖『金田一少年の事件簿』を読んでいないと分からないって前提条件はありますが、読んだ事がある人ならば100%笑うのです。

>>マガジンポケット

『金田一少年の事件簿』って僕らの世代じゃみんな読んでたもので(今でもやってるけど)、初期はトラウマになるような怖さと悲惨なシーンが印象的だったのですが、犯人視点から見るとあら不思議。腹をかかえてゲラゲラ笑える不条理ギャグでござった。面白すぎる。

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金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿

原作ファイル1「オペラ座館殺人事件」

金田一少年最初の事件「オペラ座館殺人事件」。

犯人は有森裕二で恋人の復讐の為に演劇部の部員を「オペラ座の怪人」になぞらえて殺害していきます。さらに、全身を包帯で包んだ架空の人物「歌月」を演出し、歌月が犯人と見立てる事件でした。

子供の頃は全身を包帯で包んだ歌月の存在は怖かったものです。「うわー気持ち悪い」「怖えぇぇ」って思ったもん。しかし、犯人視点の外伝「犯人たちの事件簿」じゃ歌月を演じる有森がくっそツボすぎて腹を抱えて笑うしかない。

あ…怪しさがすごい…!!

くっそwwwwwwwww

有森は歌月を演出するために、前日に包帯ぐるぐる巻きの姿でホテルへチェックインしていました。原作を読んだ時は「そーだったのか」ぐらいの感想しかなかったのですが、実際に実演してみればめちゃくちゃシュールな図となっていたでござる。

確かに全身を包帯の男がホテルで部屋を取るとか怪しさしかないわなぁ…。このシュールな図に加えて、有森とホテルのオーナーのやり取りがまたベラボウに笑わせてくれるのです。有森自身も自分の恰好が怪しいの分かっててやってるのがまた受ける。

原作では恐怖を煽っていた歌月の演出が犯人視点で描かれる外伝じゃ、全てが腹筋殺しに来る高度なギャグになってるのがスゴイ。

原作じゃたかだか数コマのシーンですが、掘り下げるとかなり無理矢理だった事が分かりますね。そこを最高のギャグに仕立てたのが『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』です。もう最高ー!

犯人はこう思ってた

有森の心情wwww

外伝『犯人たちの事件簿』で一番笑えるのは犯人の心情でしょう。これがもう本当に面白すぎる。『金田一少年の事件簿』は基本的に犯人は終盤まで分からず、金田一に追いつめられる過程は分かりません。それを逆手に取って犯人のモノローグがひとり漫才みたいで爆笑もの。

名探偵の孫や刑事に出くわすわ、犯行の後に完璧だと自画自賛すれば速攻見破られるわ、上げて上げて落とすまでの流れが芸術的ですらあります。有森こんなキャラだったっけ?と思いつつも面白すぎるだろ!

テンポと密度も凄まじいものがある。2~3ページに1回は犯人が上げて落とされてしまいキレッキレのモノローグがついつい笑いを誘ってしまいます。

トリック、言うは易く行うは難し

トリック説明するのは簡単さ

第二の犠牲者・桐生さん。彼女は木に吊るされて殺害されてましたが、部屋で殺されて外へ運んだのでした。そのトリックは部屋の内側から見えないように窓にワイヤーの輪がめぐらされて、彼女が窓から顔を出したら締めるというものでした。

「なるほどなー」って当時は思ったものですが、この窓の外にワイヤーの輪をめぐらせるってのも、実際にやってみればさあ大変でござるよ。口でワイヤーだって言うのは簡単だけどさ、実際にワイヤーで仕掛けるのは難しい。

やってみた…

くっそwwwwwwwww

アホすぎる。実際にやってみればワイヤー仕掛けるはめがっさ大変でした。ダメだ。こりゃ笑う。さらに、この犯行はワイヤー仕掛けだけでなく前後もキレキレで延々と笑いっぱなし。ワイヤー仕掛けようとして「え…?コレどうやって巡らせるの…?」って、お前が考えたんじゃねーかよ!船津先生の心の声が聞こえたぞい。

「舞台作り」「犯人のモノローグ」「トリックやってみた」が全てオモロイ。質も量も最高のギャグ漫画です。外伝『犯人たちの事件簿』を読めば犯人が好きになること間違いなし。

ファイル2「学園七不思議殺人事件」

学園七不思議殺人事件

マガポケ連載では丁度ファイル2「学園七不思議殺人事件」が終わったところなんですけど、「オペラ座館殺人事件」に続きこっちも最高に笑えました。

「学園七不思議殺人事件」は突発的な殺人からはじまり、短期間で犯人・的場勇一郎が鏡を使ったトリックを思いつく事件。犯人視点では演技で怖がったり、大ぼら吹いたり、小心者キャラだった的場を面白おかしく料理しておりました。犯人が心境がズルイよ…。笑うって。

それにしても何でファイル2が「学園七不思議殺人事件」なのでしょうか

原作じゃ「学園七不思議殺人事件」はファイル4だったはずでは…?本来のファイル2は「異人館村殺人事件」です。なぜ飛ばされたのか。

「異人館村殺人事件」が飛ばされた事を推理する

本来のファイル2「異人館村殺人事件」

私は金田一シリーズで一番好きなのは「異人館村殺人事件」なんですよね。

追いつめられた犯人が格闘技の使い手であっさり金田一の前で殺害し開き直るのを筆頭に村人が個性的すぎる。廃人ババアやガチレズ生き血大好きおばさんに怪しさしかない覆面男に喋らない少女…とまじでキチ〇イの万博でしたからね。

心臓発作で死亡や結局明かされなかった放火などカオス度はピカイチ。これを犯人視点で見たかったのう。他のシリーズに比べて頭3つぐらい飛びぬけているイカレた事件だっただけに残念なり。

やはり島田荘司先生の『占星術殺人事件(AA)』のトリックをそのままパク…流用した事が原因でしょうか。とはいえ初期の金田一はパク…オマージュのオンパレード。ただ島田荘司先生が問題提訴し文庫版ではメイントリックは『占星術殺人事件』のメイントリックを使用していますと書かれるなど、ほとんど公開処刑みたいな状態になりました。

公開処刑状態の「異人館村殺人事件」

このエピソードのメイントリックは、推理小説家・島田荘司氏の代表作「占星術殺人事件」のトリックを使用しています。そのことを御承知のうえ、本作をお読みください。

やっぱ、大人の事情で飛ばされたのでしょうかねぇ。

どうせなら犯人(と父親)が「占星術殺人事件」を読むとか超ロックな展開して欲しかったなって。それにしちゃ原作ファイル3「雪夜叉伝説殺人事件」も飛ばされたのう。

『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』めちゃんこ面白いから全部の事件やって欲しいですよ。あと高遠遙一がどう料理されるかも気になるね。描かれるか知らんが。

コメント

  1. 匿名 より:

    ここで載せられている画像見ただけで吹きましたw
    ちょっとマガポケアプリをインストールしてきます。

  2. 匿名 より:

    金田一よりコナン派です