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今日の大規模ネット障害、原因は経路情報の誤り、世界10万のIPアドレスに影響

海外事業者のオペレーションミスか?

 25日正午ごろから国内のインターネット接続回線に大規模な障害が発生した。16時現在、すでに障害は復旧しているが、一部の情報では、この障害に伴うネットワークの輻輳などにより、通信が不安定になる場合もあるという。

OCNやKDDIが通信障害を発表

 「OCN」のサービスを提供しているNTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)によれば、12時22分ごろから同45分までの時間帯に、「海外の経路不安定事象により、通信の一部において断続的にご利用できない状況が発生して」いた。「OCN光」のユーザーおよびNTT東西のフレッツ回線でOCNを利用しているユーザーに影響があったという。なお、OCNの設備に異常は起きていないという。

 同様にKDDI株式会社でも、12時24分ごろから同39分まで、「インターネット上で大量の経路変動により通信不安定な状況」になっていたという。同社広報に確認したところ、「弊社の設備には異常は発生していない」とのこと。

原因は誤った経路制御、海外事業者のオペレーションミスか?

 今回の通信障害の原因は、インターネットの通信パケットを正しい宛先(IPアドレス)へ転送するためにネットワーク事業者間で共有している経路制御(BGP:Border Gateway Protocol)の情報に、誤った経路の情報を流してしまったネットワーク事業者がいたことによるものとみられる。

 OCNが相互接続している海外の大手ネットワーク事業者が、OCNのネットワークへ転送すべきIPアドレスに対し、本来は経由すべきではない自社のネットワークへ転送するよう指定してしまった模様だ。

 一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)が確認している範囲では、今回の経路障害の影響が及んだIPアドレスは、世界で約10万アドレス。このうち日本国内が約2万5000アドレスだという。インターネットでは同様の経路障害が発生することはこれまでもあったが、これほど大規模は障害は例がないのではないかとしている。