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【格闘技】

山中王座復帰か ネリにドーピング疑惑

2017年8月25日 紙面から

4回、山中慎介にラッシュを浴びせるルイス・ネリ(左)。ドーピング検査で陽性反応が出た=15日、島津アリーナ京都で(横田信哉撮影)

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 “神の左”が戦わずして王座復帰!? WBC公式サイトは23日、15日に京都市内で行われたWBCバンタム級タイトルマッチで、日本史上最多タイの世界戦V13を狙った山中慎介(34)=帝拳=に4回TKOで勝ち、新王者となったルイス・ネリ(22)=メキシコ=に試合前に行われたドーピング検査で筋肉増強作用のある禁止薬物ジルパテロールの陽性反応があったと発表した。試合は無効となり、山中が王座復帰、連続防衛記録も継続する可能性が出てきた。

 まさかの事態だ。山中の13戦連続防衛を阻止したネリに、ドーピング検査で陽性反応。現段階ではA検体での結果で、米放送局ESPN(電子版)など複数の米国メディアによると、WBCは「今後は手続きに従って対応を進めていく」と声明を出した。

 世界戦では現在、試合前後に必ずドーピング検査が行われる。特にWBCは主要4団体で最もアンチドーピングに力を入れており、世界反ドーピング機関(WADA)と協力して行う王者と世界ランカーを対象とした抜き打ち検査を義務づけている。A検体の段階ですぐに公表したのはそんな姿勢の表れだ。

 メキシコ国内では既に「陽性は薬物で肥育された牛肉を食べたため」という報道が複数出ている。現在は陽性反応を示したA検体と同時に採取したB検体に加え、試合当日の検体を検査中。その結果を踏まえ、ネリ陣営が聴取される見込みだ。JBCの安河内剛事務局長は「WBCの調査結果を踏まえ、慎重に対処していきたい」と説明。仮に陽性が確定した場合は「過去の例から無効試合になったケースもありますし、タイトル剥奪もあります」との見解を示し、ESPN(同)も「タイトルマッチが無効試合になり、山中が王座を保持することになる可能性がある」と報じた。

 無効試合や王座剥奪となれば、ネリへの6カ月~1年間の出場停止処分も確実。さらに現在進退を保留中の山中にも影響が及ぶのは必至だ。王座保持で連続防衛記録も継続中となる可能性もあれば、王座決定戦への優先出場権が与えられるケースもある。降って湧いた今回のドーピング違反疑惑…。その結末から目が離せなくなってきた。 (藤本敏和)

 

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