コンビニでは現金払いより電子マネーにした方が店員の負担が減るのに誰も言わない

togetter.com
元記事はアレなので触れない。

見るとコメント欄がコンビニでの現金払い派ばかりで「電子マネーで一分一秒争う生き方なんて」みたいなコメントが人気を集めていたので少し。
そりゃあ店員が楽にならないわけだよ。

あくまでコンビニのレジでは、電子マネーの方がいいという話。



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違算

コンビニ店員の経験があるとわかると思いますが、コンビニでは必ず違算が発生する。
違算というのはレジの金を確認して残るはずの金額と実際のレジにある現金に差があることを指す。

昔、自分が店員やってたときは結構ヤバい人がいて、違算が1万円以上マイナスで、どうやら釣銭を渡すとき千円札じゃなく一万円札を渡したらしい。

そこまで大きな金額はレアだとしても数百数千円は毎日のように出る。

だから電子マネーは、コンビニ経営者や店員側からすればそれだけでも歓迎なわけです。


たとえばラーメン屋は食券制ですが、食券機のおかげで現金のやりとりがなくなり、そのオペレーションも必要なくなる。小さな金庫に多少の現金とか両替を入れておけば足りるわけですし、客と金のやりとりをする時間もなくなる。
その分、店内の清掃や配膳が行える。
ビール飲んで金なんてあやふやになってる客も食券なら間違いない。

電子マネーというのは、食券機と同じで店員に対して現金払いの負担を減らすという意味でも進める方がいい。

蓄積

現金払いどやぁ、オレは数秒で払うぜ。
というのは勝手だがそんな客が数十人いればトータルで何分のオペレーションになるのか、と。
汐留とか新宿とか、朝のコンビニ待ち行列はタワレコのフラゲ日みたいに店を半周するのに。

コンビニでも、接客業なら全て言えること。

現金のやりとりがなくなれば管理の手間が減り、現金トラブルも減る。
数秒をケチるなんて社会の害悪だ、じゃなくて数秒をケチらない人が何十人もいるからレジの行列は長くなってんですがね。

レジは客からすればその数分数秒ですが、店員からすれば数分数十分の世界。
それが毎日毎日。
電子マネーなら数秒、違算もなく終われるレジ業務が、現金払いのコストで負担も増える。

最近多いセルフレジの設置は、人件費削減もそうですが現金トラブルとオペレーションを減らすためでもある。

ゆっくり会計すればいいんやで、って意見もあるが、やることは山ほどあるのになんでレジに時間使わなきゃならんのか。発注も品出しも清掃もあるんやで。
宅配の受付、チケットの発券、コンビニ受け取り、ゴルフバッグの発送。
ローソンとか、一部のファミマはコーヒー入れなきゃならない店まである。
競争の中、サービスを極大化したツケは、現場の店員が払ってる。

電子マネーは客に優しいのと同時に店員にも経営者にも優しい。
今の「端末に金額入力しなきゃならない電子マネー」は、なんとかならないとあればダメですが。

今はスーパーのバーコードを商品の全面にプリントする技術が進んでるそうで、そうなるとレジの手間がまた一つ楽になる。
安い給料で使われる店員の負担を減らすためにも「電子マネーなんて情弱!現金どやぁ!」の人らも電子マネーにしてはどうですかね。
壮大なフィンテック構想より、もっと進めるべきは身近な少額決済、電子マネーの普及だと思うんですがね。
自分はApple WatchでSuica払いです。

ちなみに電子マネーは現金管理できないアホになる、なんて意見を先日見かけたがログが残るので少額払いの管理には電子マネーが向いてるということを知らないらしい。

電子マネー革命がやって来る!

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