前回↓の【大どんでん返し編①】に続いて、今回は【密室編①】です。
推理小説の代表的なギミックと言えば、やっぱり「密室トリック」ですよね。
犯人はいかにして殺人を行い、部屋から出ていったのか…。
モルグ街の殺人(エドガー アラン ポー)から始まった、推理小説の歴史。
王道から奇抜まで密室トリックはとうの昔に出尽くしたと言われており、もっと×2と貪欲な読者のニーズに答える為、現代作家達は新たな切り口を模索して苦しんでいます…。
大変でしょうけども、これからもワクワクドキドキしたいので、面白い作品を作っていってほしいですね(笑)
さて、推理小説は星の数ほど出ていますから、その中から密室物だけ取り出しても、まだ星の数ほどあります。
という事で今回は密室編①と題して、普段推理小説を読まない人向けにライトな読み口の5作を紹介します。
密室トリック系推理小説5選①
「密室の鍵貸します」 東川 篤哉
小説を読み慣れていない人でもスラスラ読める、軽~い語り口。
同作を含んだ「烏賊川市シリーズ」が作者の代表的なシリーズなんですが、「私の嫌いな探偵」という名前でドラマ化しているので、知ってる人もいるかもしれません。
コメディタッチですが、トリックはきちんとしています。
「三毛猫ホームズの推理」 赤川 次郎
- 読みやすいと言えば?⇒赤川次郎
- 赤川次郎と言えば?⇒読みやすい
ライトな読み口で一世を風靡した、多作で知られる作家です。
たまに名作が紛れ込んでるんですよねぇ。いや、他がつまらない訳ではないですけど(汗)
有名な三毛猫ホームズシリーズの第一作目なんですが、このトリックも驚きです。
まさに発想の転換…。驚くか笑うか、どちらかだと思いますよ。
「放課後」 東野 圭吾
この作家も読みやすさに定評がある他、多彩な作風が特徴で、本格からお笑いまで何でもこなします。映画化された「容疑者Xの献身」が一番有名ですかね
あっと驚くトリック(or犯人)を用意してくれる為、安心して手に取ることが出来ます。
「密閉教室」 法月 綸太郎
早朝の密閉された教室にポツンとある死体。四十八組あったはずの机と椅子が何故か無い…。
作者が23才の時に描いた作品なので若干文章が「青い」ですが、面白いプロットの読みやすい学園ものです。
「七つの棺 密室殺人が多すぎる」 折原 一
こちらは前回も紹介した作家。
短編集になっていて、七つの作品すべてが密室殺人という、密室好きには堪らない1冊です(笑)
一つ一つが短いので、サクサクっと読めちゃいます!
最後に
如何でしたか?
今回はライトな読み口というコンセプトなので、国内作品のみ紹介しました。
海外作品はいくつかの事情(翻訳を挟む・情景描写など)により、国内作品より読みにくい傾向が強い
小説は本当に面白いですよ!
密室モノだけでも5選どころか50選以上おすすめ作品があるので、その②やその③で紹介したいと思います。