浄土平 高山植物約百か所盗掘か
福島市の浄土平の湿原で愛好家から人気の高いラン科の高山植物がおよそ100か所にわたって盗掘されたとみられ、環境省がパトロールを強化しています。
高山植物が盗掘されたとみられるのは環境省が管理している浄土平ビジターセンターの周辺にある湿原で、遊歩道が整備されている区域です。
環境省によりますと、今月10日に登山道の整備をしていた建設業者から「高山植物が盗掘されたような跡がある」と連絡があり、環境省が調査したところ、およそ100か所にわたって高山植物が盗掘された疑いがあるということです。
盗掘されたのはラン科の高山植物の「ホソバノキソチドリ」と「コバノトンボソウ」と見られ、環境省がいずれも個体数が少ない「希少種」としています。
環境省によりますと、この高山植物は愛好家から人気が高くインターネット上などで取り引きされているということで、環境省はパトロールを強化するなどして警戒にあたっています。
環境省の担当者は「盗掘は、浄土平に残る貴重な自然を壊すことにつながり絶対にやめて欲しい」と話しています。