• ・「目覚める」時、古い信念体系は機能しなくなる

    2015/03/31 11:23:11

   人間は自由意志を持っているのでしょうか?
   いいえ、持っていません。まったく持っていません。もし持っていれば、あなたの人生はもっと違うものになっていたでしょう。ほとんどの人々はカルマだけでなく、宗教や霊性、占星学、それに疑いや恐れ、罪悪感、慣習などの多くの時代遅れの信念体系の影響下に生きています。

   でも人間は、自分たちは自由意志を持っていると思っています。
   「自分は好きな時に今の仕事を辞める意志を持っている」と思っています。だが実際にはどうでしょうか? 彼らは仕事をやめません。給与が入ってこないのが怖いからです。「私は自分が好きなところに住む意志を持っている」 しかし実際には、好きなところに住んではいません。生まれた場所に、その同じ町に、パパとママの隣に住んでいるのです。

   かつて人間には自由意志がありました。
   ですが使うのをやめてしまったために使えなくなり、今ではもう自由意志はありません。人間は自由意志を持っているフリをしているだけなのです。自由意志があるという「幻想」は持っています。ランチに何を食べるかは選べます。職場に青いセーターを着ていくか、赤いシャツを着ていくかは選べるからです。

   ですが、人間は自由意志を持ちません。本当に持ってはいません。
   これであなたが少しは腹を立てればよいのですが。あなたはただ、自分は自由意志を持っていると思いたいだけなのです。しかし今となっては、失ったものを懐かしく思うだけでしょう。

十字は統合のシンボルだったが、宗教的催眠に利用されて意味が変えられた

   魂の目的は、その人間の表面的意志よりも霊的な目的を優先します。
   これが、今までのあなたの人生に起きたことの多くを説明してくれるでしょう。それは何もあなたの本質的魂が、あなたにわざとネガティブな体験を押し付けたわけではないのです。ただ魂という神性にとっては、人間が必死にコントロールしようとし、快楽を享受し、制限されたアイデンティティを作り出し、生き残ろうとする試みよりもずっと大切なものがあるのです。

   霊は生き残り、死はありません。
   (キリスト教信者に向かって)、あなた方の罪をあがなうために、イエスが死んだわけではありません。実にあきれてしまいますね、イエスがあなたの代わりに死んだと思うなんて、うぬぼれています。イエスは十字架上で死んだのでしょうか? いいえ、彼は十字架上で生き返りました。

   ちなみに十字架のシンボルはそれから何百年も後になって、教会が人々を宗教的催眠にかける一つの形態として生み出したものです。あなた方は「彼があなたの罪のために死んだ」と信じています。それは事実ではないし、あなたの罪のために死ねる人などどこにもいません。

   十字架のシンボルは本来、先に話した魂と人間意識の交差するところ、つまり霊と人間意識が一緒になることを意味していたのです。しかし今ではそれは(真反対の意味の)苦悩と痛み、罪悪感、コントロールの象徴として使われています。

   親愛なる友である皆さん、イエスは十字架上で目覚めたのです。
   その後、彼はマグダラのマリアと愛し合って楽しく暮らしました。彼らには子どももいましたよ。

「目覚める」時、古い信念体系は機能しなくなる

   「目覚めのゾーン」、つまり霊と人間の波形が最初に交差する地点では何が起こるのでしょうか? そこではもはや古い公式は機能しません。公式(マニュアル)とは、人間が人生に対処するために作り上げたものです。あなた方は決められた公式に従って生きる傾向があります。それはちょっとした検閲済みの信念体系であり、スーパーで買う冷凍食品のパックに似ています。

   もちろん、公式の中には適切なものもあります。
   車を運転するためには、共通する公式は実用的です。しかし一方で、ほとんどの人々はあまりにも公式に囚われています。どんな服を着るか? (結婚式に、葬式に、仕事に、歳相応になど)これは公式です。そこには実に無数の公式があります。食べ物の摂り方、仕事の仕方、お金の稼ぎ方、教育を受ける方法、さらには死に方まであります。

   あなた方には決められた行動や習慣があり、自分は秩序をもって行動していると思いたいことから、人間は何度も何度も同じことを繰り返します。しかし実際には秩序などないことを知っていますが、決められた公式、マニュアルは慰めにはなります。

   こうした公式、検閲済みの信念体系は、「目覚め」の前の段階において作り出されるもので、あなた方の拠り所となるものです。しかしあなたが「目覚めのゾーン」のX(エックス・神性と人間意識の統合点)に達すると、もはやそれは機能しなくなります。

   それは拠り所を失ったりすることで、すべてが崩壊して、自分がどこかへ突き落とされたように感じる状態です。しかしそれは真実ではなく、ただそう感じるだけなのです。そうした体験もあるでしょうが、それも一つの体験に過ぎません。

   自分が拠り所としてきた検閲済みの古い公式は、あなたにはもはやうまく機能せず、そのことはおそらくあなたの人生でよくわかっているでしょう。あなたは時に古い信念体系に戻ろうとしましたが、それはもううまくいきません。

   必然的に次のステップは、新しい公式を生み出すことになります!
   しかし、本物の新しいエネルギーは公式として限定することができないものです。古いエネルギーは振動していて予測可能なものでしたが、それは振動のエネルギーですらなく、パターンを持たないものです。

   あなた方は昨日行なったことを、今日も繰り返すことができました。
   そのためにあなた方は、危機や混乱状態に陥るまで限りなく繰り返し続けるのです。公式はもう必要なく、プロセスや手順すらいりません。

   プロセスがそこに内在しており、しかもそれが変化するので、あなたのマインド(表面意識)が混乱するのです。そうした中で、あらゆるものが崩壊していくように思えるでしょうが、そうではありません。それは再び組み立てるために再構築の下準備をしているのです。


     アダマス・セント・ジャーメインからのメッセージ
book『神性を生きる』 ジェフリー・ホップ、リンダ・ホップ著
                                 ナチュラルスピリット


                          抜粋
   
   

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