こんにちは!神田です。
最近、大河ドラマの「龍馬伝」をまた1話から見直しました。
旅に出てからフミくんに教えてもらって見てみたら、めちゃくちゃ面白くて全48話を2週間とかからず見終わりました。
龍馬死んじゃったねぇ。て毎日ふたりで話してます。
龍馬伝の影響でフミくんは最近土佐弁。
これまたセリフ丸暗記!恐るべし、フミくんの記憶力。
あ。坂本龍馬が暗殺されて亡くなったって知らなかった女性、どれくらいいます?
いますよね。めっちゃいますよね。
私、学生時代は歴史が1番苦手だったんです。
苦手すぎて、入試試験に社会のない高校を選んだくらいなんです。
私なんかからするとフミくんはなんでも知ってます。
一緒にといると、フミくんの知識の多さにびびります。
新しいことを話してくれるたび、ふむふむ勉強になるなーと思いながら次の瞬間には忘れてます。
母譲りです。
おわり
2017年8月6日(日曜日)
【スイス】 ビール ~ ブベイ
朝、もぞもぞとベッドから起きると、テレビで日本のCMをやってた。
ういー……………
えーっと…………ここは岡山かどっかやったっけ……………
「フミー、グッドモーニング!!また二日酔いにはなってないかい?はいよー、これ飲みな!!」
ここめっちゃスイス。
でもザビエルが注いでくれたの麦茶。
もはや見慣れないアイドルとかが出てる日本のCMを見ながら麦茶を飲んでるここスイス。
よくわからん。
「いやー、これネットのサイトなんだけど、日本の最新のCMばっかりを見られるんだよ。日本のCMはクールだぜー。あ、これも面白いよ。」
日本を愛してやまないザビエルは相当の日本通。
しかも頭がいいから一度聞いたことはほとんどすべて覚えているので、下手したら俺たちより物知りだ。
「ホラ!!これ最高だぜー!!安いサイケムービーだね!!うひー!!この70年代臭がたまらないぜー!!」
俺も全然知らないような70年代のVシネマの予告編を見て大興奮してるザビエル。
えーっと、なになに?
タイトル…………ずべ公番長?
ずべ公番長て……………なんちゅう映画だよ…………
70年代当時の悪い若者たちが主人公の映画で、セックス・ドラッグ・バイクというわかりやすいもの。
映像も古いし、出演者のファッションも思いっきり70年代だし、予告ムービーの作り方もめっちゃダサい。
喧嘩(ゴロ)で結んだこの契り、ヤッパが光るぜずべ公番長。的な。
でもそれがダサカッコよくもあるんだけど。
「ぶっちゃけこうした日本の古い映像はヨーロッパのサイケシーンではかなりポピュラーなものなんだよ。いやー、チージィーだねー。ホラ!!バイクにまたがりながらバイクの上でセックスしてるぜ!!あ!!また続編だ!!シリーズ多すぎてウケる!!たまんないね!!ところでずべ公ってどういう意味だい?」
「めっちゃ安いビッチって意味だよ。いやー、これは俺たちからしても新鮮な映像だよ。」
チージィーってのはよく80年代とかのダサカッコいい物に対して使う言葉。
マドンナとかチェッカーズとか、その辺のファッションなんかめっちゃチージィー。
朝からめっちゃチージィーな70年代ムービーを見ながら大笑いしているんだけど、それも今日が最後だ。
いつの間にか3日間も泊まっていたけど、今日はある友達と会う約束がある。
その友達とはこのビールから1時間半ほど南に行ったところにあるブベイっていう町で18時に落ち合う予定だ。
あー、楽しかったなぁ。
こうしてソファーでくつろぎながらバカな話をして、心からリラックスして遊べる友達なんて日本でもそうそうできるもんじゃない。
それがこのスイスでできるなんてなぁ。
友達との約束は18時だろ?じゃあ16時くらいまでゆっくりしていけばいいわ!!と言ってくれるサラちゃん。
お昼にサラちゃんが作ってくれたご飯はマジで泣けるほど美味しかった。
日本のお米を使った丼で、上にスモークした鱒、アボガド、切り干し大根、銀杏、厚揚げ、エビなんかがふんだんに乗っており、ワサビ醤油をたらして食べる。
もうマジで、マジで悶絶するほどうまかった。
はぁ……………日本の味を知ってる2人だからこそ作れる味だよ。
食べ終わったお皿をキッチンに運ぼうとすると、いつものように、いいのよー!!置いといてー!!私やるからー!!フミたちはリラックスしてなきゃダメ!!といつまでも俺たちをもてなしてくれるサラちゃん。
サラちゃんのお腹はパンパンに膨らんでいる。
今、妊娠7ヶ月目で、いつも重そうにお腹を抱えて歩いている。
まだあと2ヶ月あるので、これよりさらに大きくなるのかな。
だとしたら妊婦さんってやつは本当に大変だなぁ。
俺みたいな妊娠に無知なやつからしたら、もう何もしないでジッとしておいて!!動かんで!!階段なんかもってのほか!!って思ってしまうけど、サラちゃんは自分でできることはなるべく自分でやるようにしている。
適度な運動は必要なものだというけども、やっぱり見ていてハラハラしてしまう。
「あ、今動いたわ。ホラ、ここ。」
「あー、本当だー。動いてるー。」
そう言ってサラちゃんのお腹を触っているカンちゃん。
これいっつも思うんだけど、それって本当なの?ってなる。
お腹の子供が動くなんて気のせいっていうか母親だからそう思うだけなんじゃない?って。
貝殻を耳にあてると波音が聞こえる的な。
するとサラちゃんがフミも触ってみてと言った。
いやいや!!俺みたいなガサツな人間が妊婦さんのお腹を触るなんて無理!!!
こんな壊れやすい、大事な大事な部分に触るなんて恐ろしくてできないよ!!!
だいたい恋人じゃない女の人のお腹に触るなんてそれだけで遠慮してしまうことなのに。
でもサラちゃんはニコニコしながら大丈夫よーと笑っている。
そこまで言ってくれるならと、手を伸ばした。
そして人生で初めて妊婦さんのお腹に触れた。
意外と固い。
パンパンに張っていて、バレーボールとソフトバレーの中間くらいの感じ。
こ、この中に違う命が入ってるのか…………
とその時。
張ってるお腹の一部がモコっと膨らんだ。
うお!!今確かに膨らんだ!!
確かに中から押している感じがした!!!
「ホラ、今こっちに移動してるわ。ここを触ってみて。」
サラちゃんに言われて触ってみると今度は、トン、と蹴るような感触がした。
マジでビビった。
……………こ、こんなにもハッキリと動きがわかるもんなのか。
確実にお腹の中にいるやん。
確実に生き物がお腹の中にいるやん。
この中で、人間が育ってるやん。
「変な感じよねー、まるでエイリアンよ。お腹の中に生き物がいるって。あはははー。」
サラちゃんのジョークはそこそこ笑えないけど、マジでこの中に生き物がいるなんて男の俺からしたら想像できんことだ。
お腹の中で生き物が育ち、そして10ヶ月したら痛くなって出てくる。
当たり前の、めっちゃ当たり前のことなのに、こうして目の前でパンパンになったお腹を見ていると、それがすごく不思議なことに思えた。
人間って本当にこうやって作られるものなんだよな。
俺のお母さんも、そのお母さんも、みんな子供を産んで俺は今ここにいるんだよな。
また、トン、とお腹が蹴られた。
サラちゃんはニコニコしてる。
ザビエルのケータイケースはお腹の赤ちゃんのエコー図をプリントしたもの。
「フミ、なんだったら今夜その友達と一緒に戻ってきていいんだぜ。そして湖沿いでバーベキューしようぜ。めっちゃ楽しいぜ。それかスイスを出る前にまた戻ってきなよ。俺たちはいつだって待ってるからな。」
「フミ、ナオ、望んだら子供はきっと2人のもとに来てくれるわ。2人ならなんだってできるから。いつもなんでも楽しむことよ。」
サラちゃんが淹れてくれた本場のエスプレッソを飲み、出発の時間になった。
駐車場に車を取りに行き、アパートの前につけて荷物を積み込んだ。
泊まってる間に洗濯物までさせてくれ、すべてがリフレッシュした感じだ。
めっちゃ戻ってきたい。
まだ何日もザビエルたちと遊びたい。
今夜友達と戻ってくるか?という思いが頭をチラついたけど、
でもそれはやめておこう。
ずるずるしていたらいけない。次の再会を楽しみに先に進んでいこう。
あー、この旅屈指の最高の出会いだったな。
一生友達でいたい人たちと出会えたことで、スイスが一気に大好きな国になったよ。
2人とハグをして車に乗り込んだ。
ザビエル、サラちゃん、今度は宮古島で会おう!!!!
綺麗なビーチで、その時は2人の子供も一緒だね。
本当に本当にありがとう!!!!
バイバイ!!!
「あー、死ぬほど最高の2人だったね。」
「本当大好き。あの2人と日本で会えたら嬉しいなぁ。」
別れの余韻に浸りながら車を走らせた。
ビールを出て南へと下っていくと、すぐに景色が様変わりした。
さっきまでの北スイスでは、小ぢんまりした里山と牧草地が広がるおだやかな風景だったけど、南に下るにつれて山々の険しさが増してきた。
雄大な山並みが青空にそびえ、その下に深い色をたたえた湖が横たわっている。
これだよ、これがイメージしていたスイスの風景だ。
空気が澄みきっており、大自然の迫力が満ち満ちている。
こっから先は南スイスのアルプスエリアのど真ん中に突っ込んでいく。
地図を見ると、めっちゃデカい山脈の中にウネウネとヘアピンカーブしまくった一本道がのびており、そこに突撃していくつもりだ。
もう地図だけでどんだけすごい景色が待ち受けているんだろうってドキドキしてくる。
ここを自分の車でドライブできるなんて、最高にもほどがあるよ。
アルプスは俺たちのこの膨らみまくった期待に応えてくるかなぁ。
結果、この次の日、頭ぶっ飛ぶくらいものすごいアルプスの実力を見せつけられることになるんだけど、それは明日の日記で。
車を走らせること1時間半ほど。
下り坂の向こうに真っ青な湖が見えてきた。
坂道を滑り降りていくと、湖畔に広がる程よい大きさの町に入る。
これがブベイだ。
目の前に広がるのはイタリアとの国境になっているレマン湖で、この湖の端っこまで行くとあのジュネーブがある。
山々に囲まれた風光明媚なこのブベイの町はゆったりとしたレイクリゾートになっており、湖沿いに行くと日曜日だというのにたくさんの観光客が歩いていた。
いやー、こりゃ綺麗な町だな。
とにかくまずは友達との待ち合わせ場所に向かった。
地図を調べ、待ち合わせ場所にしてるバッグパッカーゲストハウスの前にやってくると…………
お、いたいた。
「おーい!久しぶりー!!」
「おおおお!!金丸さんー!!お久しぶりですー!!元気にしてましたかー!!」
そこにいたのは音楽仲間の尾崎ヨシノブ君。
この前日本に帰っている時に大阪のライブに来てくれたのが最初の出会いで、それから東京で何度も遊び、一緒にライブもやった仲。
ラグタイムブルースがメインで、背中にバスドラとシンバルをつけてワンマンバンドをやらかすイカしたスタイルだ。
バリバリの中央線育ちで、阿佐ヶ谷とかの高架下にある居酒屋なんかで投げ銭ライブしまくってたのをよく見に行ってたなぁ。
「いやー、高円寺とか阿佐ヶ谷で遊んでたのが懐かしいよー。」
「本当ですねー!!みんな元気にしてますよ!!まさかあのどろどろした高円寺から再会がこのオシャレなスイスになるとは思わなかったです!!」
俺が2度目の世界旅に出た後、しばらくして海外に出た尾崎君。
以前もアメリカ南部を回ってロバートジョンソンの足跡を辿ったりと、音楽一筋に生きてきた彼だけど、今回の旅が本格的なバスキングの旅みたいだ。
今は、どこが自分の音楽が1番需要のある土地なのかを探しているんだそう。
「海外のバスキング旅を教えてくれたのは金丸さんです。金丸さんが北欧とかドイツが良かったって前に言ってたのを覚えてたからここまでやってきましたよ。」
「そっかー、それで尾崎君の音楽が需要のある土地、見つかった?」
「今のところドイツが最高ですね。スイスも悪くはないんですけど、なんか、ちょっと違うかなーって。でもこの町にはずっと来たかったんですよね。」
ソロパフォーマー、芸人として尾崎君が最も尊敬するアーティスト。
それはこのTシャツを見ても分かる通り、チャップリン。
チャップリンはイギリス生まれ。
めっちゃ貧乏な施設暮らしというどん底のどん底から這い上がり、アメリカで大成功し世界の誰もが知るトップスターにまで登りつめるが、社会風刺的な作風に反発する者も多く、アメリカから国外追放を受ける。
晩年はスイスに移り住んでぶどう畑と湖を眺めながらのんびりと映画作りをしていたそうだけど、そんなチャップリンも88歳で死去。
そのぶどう畑と湖を眺めていた最後の地がこのブベイというわけだ。
今は住んでいた屋敷が博物館として公開されており、人気の観光地となっている。
今日はチャップリンを敬愛する尾崎君の30歳の誕生日。
自分の芸を再確認するため、その節目にこのチャップリン博物館に来たというわけだ。
「いやー、さっき行って来ましたけど最高でした。朝からずーっといました。間違いなく僕が1番長いこといたはずです。」
30歳の節目に憧れのチャップリン。
イカしたチョイスやなぁ。
俺はチャップリン映画は3~4個くらいしか見たことないし、そんなにチャップリンが大好きなわけでないけど、やっぱりここであの喜劇王が暮らし、そして死んだのかと思うと感慨深いものがあるわ。
「よっしゃ!!じゃあ俺たちからも誕生日プレゼント!!好きなの頼んで!!」
「ええ!!いいんですか!?じゃあ、いただきます!!」
男の節目にケバブ!!!
すまん!!スイスではこれが限界!!!
なにやら昨日マクドナルド行った尾崎君。
普通のセットが13フラン、1500円もしてめっちゃビビっていたそう。
スイス高いよねぇ………………
オーストリアだったらなんか美味しいもの食べに行けたんだけど、今日はこれで勘弁。
ケバブをテイクアウトしたら湖沿いの遊歩道に行ったみたんだけど、もうこれが死ぬほど綺麗だった。
なめらかな水面、その向こうにそびえる険しい山、遠くまで連なる大山脈。
ノルウェーのフィヨルドを彷彿とさせる大パノラマに思わず息を飲むほど。
そんなあまりにも雄大な湖畔には景色を楽しむ人々が腰かけており、平和な空気が流れている。
俺たちも人々に混じってそこらへんに腰かけ、持ってきたケバブとビールを開けた。
なにこのシチュエーション?
ケバブとビールとアルプス?
発狂レベルですか?
「うおおおおおおお!!!!気持ちよすぎるにもほどがありすぎてビビるうううううううう!!!!!」
「これは最高ですね!!」
ケバブの素敵な食べかた選手権大会があったら2秒で優勝レベルのシチュエーション。
ヤバすぎるううううあうう!!!!!
さらにケバブを食べて遊歩道を先に歩いて行くとこいつ登場!!!!!
チュっす!!!パイセン!!!お会いできて光栄っす!!!
チャップリンの銅像と尾崎君の写真を撮っていると、そこに観光客の老夫婦がやってきてチャップリンを意識してかぶっている尾崎君のハットを私たちにも貸してくれないかしら?と言ってきた!!!
もちオッケーベイベー太郎ですよ!!と言ってなぜかバッグの中に手を入れる尾崎君!!!
するとバッグの中から同じハットが3個出てきた!!!!
えええ!?なんで!?
何に使うのそんなに!!!!
ただ貸すだけではなく、アチャーオチャーゲンマイチャー、サムライサムライ~とおどけながらその老夫婦を楽しませている尾崎君。
物怖じせずにガンガンいく彼の性格は彼のライブでよく知っているけど、海外でも相変わらずだ。
こっちでの尾崎君の路上はまだ見ていないけど、きっと笑いアリ音楽アリの楽しいパフォーマンスをしているんだろうな。
きっとどこかに尾崎君のパフォーマンスがバカウケする土地があるはず。
でもそれは見つけるものというよりかは、尾崎君が旅の中で腕を磨いて、作り上げていくものなんだろう。
チャップリンの銅像の前には、なぜか巨大なフォークが湖に突き刺さっていた。
面白いこのモニュメントはブベイのシンボルのひとつにもなっているようで、たくさんの人たちが記念写真を撮っている。
俺たちも目の前の岩場に座ってフォークを眺めながらビールを飲んだ。
やがて太陽が傾き、夕日が色づいてくると、フォークが光を反射して輝く。
背後の大山脈とその不思議なモニュメントがとても素敵なコンビネーションで、見ていてなんとも飽きない。
するとそんな遊歩道でどこからともなく音楽が聞こえてきた。
見ると、チャップリンの銅像の前でガットギターとバイオリンの2人組がバスキングを始めていた。
夕日に染まる湖のほとりで静かな演奏が流れる。
イングリッシュマンインニューヨークのメロディがとても心地よかった。
「おおお、いいですね、こりゃ全然路上できますね。明日僕もやってみようかな。」
そう言う尾崎君。
路上パフォーマーは人が集まる場所を見ると、それがトイレでもうずくもんだ。
これから尾崎君もどんどん揉まれていくはず。
技術も度胸も確かな尾崎君ならばきっと全局面型の路上パフォーマーになっていくだろうな。
チャップリンみたいにたくさんの人を笑わせて、考えさせて、メッセージを伝えるアーティストになれたら最高。
俺も頑張らんとな。
「それじゃあ、僕はこれからまたドイツに戻って、それからノルウェーに行きます。またどっかで会いましょう!!」
夕日が沈む遊歩道を歩いて尾崎君の泊まってるホテルまで行き、そこで別れた。
ヨーロッパもいいけど、また高円寺の高架下で安い焼き鳥でも食いながら音楽の話をしようね。
尾崎君、誕生日おめでとう!!
お互い元気にこれからも旅していこう!!!
「いやー、東京懐かしくなったわ。日本帰ったら新しい生活が待ってるんだなぁ。」
「そうだねー、なんか楽しみだけどちゃんとやっていけるか不安もあるね。」
そんな話をしながら湖沿いに無料のパーキングを探して車を走らせたけど、やっぱりこのあたりはレイクリゾート地なので無料のスペースなんかなく、湖沿いを離れて山のほうへと入ってみた。
急坂をぐんぐん登り、やがて住宅地を抜けると何もない牧草地の斜面になった。
この辺りなら脇に寄せれば眠れるかな。
と、その時、窓の外にすごい夜景が見えた。
湖を見下ろせる高さまで登ってきていたようで、湖岸に散らばるいくつもの町の光が綺麗に湖を縁取って瞬いていた。
すげええ………………めっちゃ綺麗だ。
闇に沈むアルプスの稜線がほのかに夜空に浮かんでいる。
「綺麗だねー。」
「そうだねー。」
「サラちゃんのお腹、まん丸だったなぁ。カンちゃんもあんな風になるの?」
「なるかもしれんねー。でも授かりものだもんね。」
「カンちゃんのお腹があんなポンポンになるなんて信じられん!!全体的にもっと丸くなるね。」
「まん丸な子供になるだろうねー。」
いつか子供に旅の話を聞かせてやれる時がくるかな。
でもそれまでにもいくつもの楽しいステップが待っている。
全てのステップを楽しもう。
人生1回きりだ。
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愛知のホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!
最近海沿いばっかりしか行ってなかったので、今度は足助とかの山の中にも行きたいなぁ。
あの辺も結構思い出深いところです。
どうもありがとうございます!!
高円寺の友達。相変わらずキャラ立ってるなぁ
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