社名とか場所とか特定されると私だけでなく社長とか、出資者に迷惑がかかるのでギリギリ特定されないところを狙って書く。と思ったけど多分特定される。けど、どうせ誰も読まんやろ。
私はプロゲーマーorLO作家を目指して日々某所に幼女にいたずらする妄想を文書にして投下していたが、いよいよお金がなくなり、死んでしまう思った。
とりあえず、通っていた大学の先生にでも紹介してもらばええんじゃね、と軽い気持ちで大学に向かい、暇つぶしに学生の研究を手伝いながら職捜しをしていた。一向に見つかる気配はなく、探す気もなかったので、何するかなぁと思っていたところ、教授から『学生の研究手伝いついでに、きみの研究活かして起業したいってやつが居るんだけど、会わないかい? 学生の研究にも役立つだろうし。彼に合わないかメールで聞いてみていい?』私は深く考えないでオッケーを出したわけだ。
翌日、メールが来た。ホントに来た。焦った。知らん奴が私の話を聞いて、メールをしてきたのだ。A氏としよう。下の方には東京大学の文字。学歴社会の頂点に君臨する奴が、LO作家とプロゲーマーを目指す私に一体何の用があるというのだ。そう思ったがとりあえず、メールで会う約束をした。
後日、場所はスタバ。意識高い系の城だ。私はまさに海外に一人で戦いに来たボクサーのようだ。アウェイだ。しかも顔を知らないので見つける事ができない、死ぬ!と思った。なんか小難しそうな本を読んでいる男がテラス席にいて、どうにもコイツなんじゃないか、と思って私は話しかけて見ることにした。『あ、どうも』オタクっぽいやつかと思ったらそんな事はなく、パワフルな感じの男だった。私はスタバでカフェモカシロップ増しを頼んで、東京大学卒の話を聞くことにした。
『あ、なんか紹介してもらったんですけど。普段何なさってるんですか』ゲームしながらロリ妄想をネットに放流してます!将来の夢はエロロリ漫画家!とは言え無かった。
『えぇ、まぁ、研究手伝ったり』私は学生時代はコンパイラ作ったりゲームエンジン作ったりしていたので何とかなるだろう、と思った。彼はそのまま情熱を振りまきながらビジネスモデルを熱く語ってくれた。『○○さん(ぼく)はどういったビジネスモデルを考えてるんですか?』しまった、と思った。私は教授に『こんな感じの会社ても建てます』とか適当にホラ吹いていたのが、A氏のところまで伝わってしまっていた。咄嗟に適当にでっち上げたビジネスモデルを語ると『あっ……ふぅん、なるほど。むずかしそうですね』と、明らかにガッカリしたような反応が帰ってきた。彼は起業を本格的に考えているようだ。明らかに私とは違う人種だと悟った。
私はとりあえず、社会が悪い的な適当な話に持ち込むことにした。A氏も『そう、そうだよね!普通に安い賃金で長時間労働なんて馬鹿らしい!社畜にはなりたくない!』と話してくれた。『目指せ不労所得』と言ってくれたので、なんとか意思疎通はできそうだった。その後、彼は声優アイドルが好きな事が明らかになった。趣向は違うが考えは同じ、といった感じだ。その後、昼飯を食べて居る時に、毎週ミーティングしてるから来週来てよ、と言われて、『えぇ、いいですよ』と断れずに言ってしまった。
翌日、彼から再びメールが来た。改めて起業するためのミーティングに来ないか、とのこと。断るに断れず行くことに。ここから、まぁ、登場人物が増える。
つづく