FMGの花村ひろ子社長に先日久しぶりにお会いをしお話を伺いました。
FMGとはFashion Model Groupの略称で、昭和28年(1953年)に日本初のモデルエージェンシーとして11名の美女達によってスタートした事務所です。
そのFMGも来年で60周年を迎えるそうです。FMGが誕生した昭和28年は、テレビの放送が始まり、いわゆる高度経済成長の幕開けで、社会全体が活気づいていた時代でした。
ファッション的にはオートクチュールからプレタポルテへと移行して、イヴ・サンローランなどオートクチュールのデザイナーがプレタポルテを手がけ始めた頃だと思います。
そうした頃にFMGを立ち上げた方がモデル出身の相島政子さんで、次の代表になられたのが花村ひろ子さんです。
FMGが最初に作ったモデルカタログを見せて頂いてビックリしましたが、表紙に「労働省認可・F.M.G.銀座ファッションマネキン斡旋所」と記されていました。
表紙をめくると22名のモデルの顔写真とバストサイズからズボン丈まで15項目のサイズがそれぞれ掲載されていました。当時の伊藤絹子さんも出ていました。
彼女は確かミスワールドで3位に入賞した日本人初の八等身美人と言われた人だと記憶しています。
今回、花村さんとお話をしていて、彼女はタレントを野菜を育てるように大事に育てているなと感じました。井川遥さんを始め、数多くのタレントを抱えていらっしゃいますが、野菜の育て方と同じように急いだり、無視したりせず、収穫を楽しむべく自然に任せて育てています。
時間はかかりますが、小粒でも味は濃く、実はしっかりとしたタレントになるそうです。真っ赤に熟れたトマトや、光を浴びてグングンつるを伸ばすゴーヤのように、個性のあるタレントを育てて欲しいと思いました。花村さんとの面談は非常に楽しいものでありました。
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2017-08-18