活性化自己リンパ球移入療法
活性化自己リンパ球移入療法は、H21.6.1開始しました。H21.10.1 第2項先進医療技術【先進医療A】「自己腫瘍・組織及び樹状細胞を用いた活性化自己リンパ球移入療法」として認可されました。先進医療は保険承認を目指す研究的治療です。H28.3.31まで、約500例の実績を収めました。この度、先進医療AからBへの変更申請が義務づけられたため、H28.4.1より新規の登録症例は先進医療ではなく自由診療のお取り扱いで継続しています。
活性化自己リンパ球移入療法について
採血によってリンパ球を採取し、試験管内で刺激・教育・活性化してがんを殺す能力を授け、それを点滴でお戻しする治療です。
・完全予約制で、火・木午前が治療日です。
・原則として、3週間に1回治療し、これを4-6回実施して評価いたします(1クール)。
・1回毎に10-20ml採血します
副作用
発熱0.5%。重篤な副作用は経験されておりませんが、未知の副作用が発現する可能性があります。
対象
20才以上の悪性腫瘍患者を対象とします。
ただし、除外基準の方は対象となりません。
費用
リンパ球移入療法・・・費用は、先進医療Aとして継続中の方は1回¥73,100、H28.4.1以降の自由診療の方は1回¥74,300です。
それ以外の部分は、先進医療Aとして継続中の方は通常の保険診療、H28.4.1以降の自由診療の方は保険診療との併用が認められませんので10割自己負担です。例)初診料、検査代など
受診方法
治療をご希望の方は、事前に「活性化自己リンパ球移入療法希望」と明記のうえ、主治医からの紹介状(診療情報提供書、年齢、性別、病名、病状、病変の部位と大きさ、今までの治療、現在の治療、その他の持病と治療など)を郵送ください。折り返し、受診の日時をご連絡いたします。
お問い合わせ
お問い合わせは、郵便、メール、FAXにてお受けいたしております。
宛先
住所:701-0192 岡山県倉敷市松島577
川崎医科大学附属病院 臨床腫瘍科 山口佳之 宛
メール:vaccinekawasaki@yahoo.co.jp
FAX:086-464-1134
※電話での問い合わせは受付けておりません。
【メールでお問い合わせいただいた方へ】
こちらから返信メールが送れない方がしばしばあります。
しばらくしても返事が届かないという方は、次のような可能性がありますのでご確認ください。
・メールフィルターで受取拒否されている
・迷惑メールとして扱われている
・メール容量が一杯になっている など。
返信メールが受取可能な状態にし、再度お問い合わせください。
除外基準
血液腫瘍、間質性肺炎、自己免疫疾患、B型・C型肝炎あるいはエイズ陽性、ゲフィチニブ、エルロチニブなど新規分子標的薬あるいは免疫チェックポイント阻害剤での治療中の方、ステロイドあるいは免疫抑制剤を常用されている方、肝機能障害・黄疸、入院中、通院困難な状態(酸素吸入が必要、車椅子が必要、顕著な腹水、顕著な下腿浮腫、認知症の方を含む)。
更新:H29.6.8
治療内容について