米韓合同軍事演習始まる 北朝鮮は強く反発

米韓合同軍事演習始まる 北朝鮮は強く反発
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朝鮮半島の有事を想定した、アメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習が、21日から11日間の日程で韓国で始まりました。これに対して、北朝鮮の国営メディアは「アメリカが核の戦略兵器を動員すればするほど、核開発の道を前進していく」として、強く反発しています。
アメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」は、21日午前から今月31日までの日程で韓国で始まり、朝鮮半島の有事を想定し、コンピューターを使って指揮系統の連携などを確認しています。
ことしは韓国軍およそ5万人に加えて、アメリカ軍からは1万7500人が参加していますが、去年に比べて7500人減っています。

これについて韓国メディアからは、軍事的緊張をこれ以上高めないために、規模を縮小したのではないかという指摘も出ていますが、韓国軍の関係者は、NHKの取材に対し「演習の規模に変化はなく、例年並みだ」としています。
演習初日の21日は、韓国を訪れているアメリカ太平洋軍のハリス司令官と、アメリカ軍で弾道ミサイル防衛を担う、戦略軍のハイテン司令官が、そろって視察を行う予定です。

これに対して北朝鮮の国営メディアのうち、21日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、米韓合同軍事演習に関する論評を掲載し「無謀な戦争のシナリオを実行しようとするアメリカの策動は、平和に対する挑戦にほかならない」と非難しました。
そのうえで「アメリカが核の戦略兵器を動員すればするほど、われわれは、選択した核武力強化の道がいかに正々堂々たるものかを実感し、核開発の道を前進していく」として、強く反発しています。

米韓両国は、北朝鮮がアメリカのグアム島周辺に向けた弾道ミサイルの発射計画を明らかにしている中、今回の演習に合わせて追加の軍事的挑発を行う可能性があるとして、警戒と監視を強化しています。

北朝鮮反発「核・ミサイル開発さらに加速」

北朝鮮の国営メディアは、アメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習を非難する論評を掲載し「アメリカが核の戦略兵器を動員すればするほど、核開発の道を前進していく」として、核・ミサイル開発をさらに加速させる姿勢を重ねて強調しました。

21日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、21日から始まったアメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習に対する論評を掲載しました。

論評では「国連安全保障理事会の制裁決議を仕立て上げ、無謀な戦争のシナリオを実行しようとするアメリカの策動は、平和に対する挑戦にほかならない」とトランプ政権を非難しました。
そのうえで「アメリカが核の戦略兵器を動員すればするほど、われわれは選択した核武力強化の道がいかに正々堂々たるものかを実感し、核開発の道を前進していく」として、核・ミサイル開発をさらに加速させる姿勢を重ねて強調しました。

北朝鮮 これまでも演習中に軍事的挑発

北朝鮮はこれまでも、春と夏に行われるアメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習に合わせて軍事的な挑発を繰り返してきました。

2013年3月、北朝鮮は朝鮮戦争の休戦協定の白紙化や南北の不可侵合意の無効を一方的に宣言し、米韓両国に揺さぶりをかけました。
2014年3月には、短距離弾道ミサイル「スカッド」と中距離弾道ミサイル「ノドン」と見られるミサイル合わせて4発を、おととし3月には「スカッド」と見られる弾道ミサイル2発を、それぞれ日本海に向けて発射しました。

また、同じ年の8月に行われた演習中には、北朝鮮軍が韓国軍の前線部隊に向けて砲弾などを撃ち込んだほか、一時、前線一帯に「準戦時状態」を宣言して、軍事的な緊張が高まりました。

さらに去年は、3月から4月にかけての演習の期間中、新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」や、SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルなど、射程の異なる弾道ミサイルを合わせて8発発射したほか、8月の演習中には、SLBM1発を発射しました。

そしてことしも、演習のさなかの3月、北朝鮮は在日アメリカ軍基地への攻撃訓練と称して、中距離弾道ミサイルの「スカッドER」4発を同時に発射しました。
その後も3月から4月にかけて、東部のウォンサン(元山)付近から1発、東部のハムギョン(咸鏡)南道シンポ(新浦)付近から合わせて2発、それに西部のピョンアン(平安)南道のプクチャン(北倉)付近から1発をそれぞれ発射し、いずれも失敗したと見られていました。

米韓合同軍事演習始まる 北朝鮮は強く反発

朝鮮半島の有事を想定した、アメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習が、21日から11日間の日程で韓国で始まりました。これに対して、北朝鮮の国営メディアは「アメリカが核の戦略兵器を動員すればするほど、核開発の道を前進していく」として、強く反発しています。

アメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」は、21日午前から今月31日までの日程で韓国で始まり、朝鮮半島の有事を想定し、コンピューターを使って指揮系統の連携などを確認しています。
ことしは韓国軍およそ5万人に加えて、アメリカ軍からは1万7500人が参加していますが、去年に比べて7500人減っています。

これについて韓国メディアからは、軍事的緊張をこれ以上高めないために、規模を縮小したのではないかという指摘も出ていますが、韓国軍の関係者は、NHKの取材に対し「演習の規模に変化はなく、例年並みだ」としています。
演習初日の21日は、韓国を訪れているアメリカ太平洋軍のハリス司令官と、アメリカ軍で弾道ミサイル防衛を担う、戦略軍のハイテン司令官が、そろって視察を行う予定です。

これに対して北朝鮮の国営メディアのうち、21日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、米韓合同軍事演習に関する論評を掲載し「無謀な戦争のシナリオを実行しようとするアメリカの策動は、平和に対する挑戦にほかならない」と非難しました。
そのうえで「アメリカが核の戦略兵器を動員すればするほど、われわれは、選択した核武力強化の道がいかに正々堂々たるものかを実感し、核開発の道を前進していく」として、強く反発しています。

米韓両国は、北朝鮮がアメリカのグアム島周辺に向けた弾道ミサイルの発射計画を明らかにしている中、今回の演習に合わせて追加の軍事的挑発を行う可能性があるとして、警戒と監視を強化しています。

北朝鮮反発「核・ミサイル開発さらに加速」

北朝鮮の国営メディアは、アメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習を非難する論評を掲載し「アメリカが核の戦略兵器を動員すればするほど、核開発の道を前進していく」として、核・ミサイル開発をさらに加速させる姿勢を重ねて強調しました。

21日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、21日から始まったアメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習に対する論評を掲載しました。

論評では「国連安全保障理事会の制裁決議を仕立て上げ、無謀な戦争のシナリオを実行しようとするアメリカの策動は、平和に対する挑戦にほかならない」とトランプ政権を非難しました。
そのうえで「アメリカが核の戦略兵器を動員すればするほど、われわれは選択した核武力強化の道がいかに正々堂々たるものかを実感し、核開発の道を前進していく」として、核・ミサイル開発をさらに加速させる姿勢を重ねて強調しました。

北朝鮮 これまでも演習中に軍事的挑発

北朝鮮はこれまでも、春と夏に行われるアメリカ軍と韓国軍による定例の合同軍事演習に合わせて軍事的な挑発を繰り返してきました。

2013年3月、北朝鮮は朝鮮戦争の休戦協定の白紙化や南北の不可侵合意の無効を一方的に宣言し、米韓両国に揺さぶりをかけました。
2014年3月には、短距離弾道ミサイル「スカッド」と中距離弾道ミサイル「ノドン」と見られるミサイル合わせて4発を、おととし3月には「スカッド」と見られる弾道ミサイル2発を、それぞれ日本海に向けて発射しました。

また、同じ年の8月に行われた演習中には、北朝鮮軍が韓国軍の前線部隊に向けて砲弾などを撃ち込んだほか、一時、前線一帯に「準戦時状態」を宣言して、軍事的な緊張が高まりました。

さらに去年は、3月から4月にかけての演習の期間中、新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」や、SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルなど、射程の異なる弾道ミサイルを合わせて8発発射したほか、8月の演習中には、SLBM1発を発射しました。

そしてことしも、演習のさなかの3月、北朝鮮は在日アメリカ軍基地への攻撃訓練と称して、中距離弾道ミサイルの「スカッドER」4発を同時に発射しました。
その後も3月から4月にかけて、東部のウォンサン(元山)付近から1発、東部のハムギョン(咸鏡)南道シンポ(新浦)付近から合わせて2発、それに西部のピョンアン(平安)南道のプクチャン(北倉)付近から1発をそれぞれ発射し、いずれも失敗したと見られていました。