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ヒラリー・クリントン陣営への献金・寄付・支持層
レディ・ガガやケイティ・ペリー、Jay-Z、ビヨンセ、ブルース・スプリングスティーン、ジェニファー・ロペス、ジョン・ボンジョヴィなど多くのセレブや著名人・有名人が支持した民主党のヒラリー・クリントン候補。ヒラリー・クリントン陣営を裏で支えていたのはどんな組織や人物なのか政治資金管理団体の「スーパーPAC」（政治行動委員会：Political Action Committee）の献金リストをみるとわかってくるものがある。
ローレン・パウエル・ジョブズ（Laurene Powell Jobs）
献金額：190万ドル（約2億2,800万円）アメリカ合衆国の実業家、資産家、教育者、慈善活動家で、アップルの故スティーブ・ジョブズの元配偶者、現在のアップルの大株主で、ウォルト・ディズニー・カンパニー個人筆頭株主でもあり、女性として世界で6番目に資産を持つ富豪として知られている。パウエル・ジョブズは大統領選に向けてヒラリー・クリントンを支援する「Ready for Hillary」の最大の献金者の一人。彼女が保有するディズニー株は130億ドル（約1兆6,200億円）以上に相当し、スタンフォード大学評議会の委員も務めている。
ルパート・マードック（Keith Rupert Murdoch)
世界的なメディア王として知られるマードックは、21世紀フォックス及びニューズ・コーポレーションの株主、代表取締役。タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、20世紀フォックス、FOXテレビジョンなど米国内で最も政治的影響力のあるメディアグループ、ニューズ・コーポレーション（News Corp）においても、傘下のウォール・ストリート・ジャーナルやニューヨーク・ポスト、FOXニュースを通じて保守派の見解を示している。彼は共和党のトランプ候補の移民政策をこき下ろし「トランプは一体いつまで関係者に恥をかかせるのか。国民はもううんざりしている」と7月にツイートした。
シェリル・カラ・サンドバーグ（Sheryl Kara Sandberg)
アメリカのIT業界の経営者、活動家、作家で、Facebookの最高執行責任者でもある。2009年、ウォルト・ディズニー・カンパニーの役員でもあった。その他、ウーマン・フォー・ウーマン・インターナショナルの役員やスターバックスやブルッキングス研究所、アド・カウンシルの役員として28万ドルを給与としてもらっていた過去もある。シェリル・サンドバーグは、2015年6月、ブルームバーグの取材において「ヒラリー・クリントンが大統領になってほしい」と語っている。サンドバーグはベストセラー著書『LEAN IN : 女性、仕事、リーダーへの意欲』においてジェンダー間の平等を唱えている。
ウォーレン・バフェット（Warren Buffett）
アメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家、慈善活動家。世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEO。バフェットはヒラリー・クリントン候補の支持を鮮明にしている。表面上の献金額は少ないが、バフェット自身が支持を公言。ヒラリーの選挙キャンペーンにバフェット夫妻で2,700ドル（約32万円）を献金し、バフェット個人でも政治資金管理団体DNC Services Corpを通じ、3万3,400ドル（約400万円）を寄付。彼は極左とも呼ばれるバーニー・サンダースを称賛し、中絶支持団体Planned Parenthoodや銃規制強化を提唱するEverytown for Gun Safetyの大口寄付者でもある。
ジョージ・ソロス（George Soros)
ユダヤ系アメリカ人の投資家、慈善家。2015年時点での資産は277億ドル（約３兆3,240億円）。世界で24番目の大富豪。クォンタム・ファンドを率いるソロスは民主党の大黒柱の一人。2016年にはヒラリー・クリントンの政治資金管理団体に100万ドルを寄付。2004年にはジョージ・W・ブッシュを非難、ブッシュ再選阻止団体に2700万ドルを寄付。以降、ソロスは共和党と徹底的に対立。2008年の大統領選ではオバマを支持。
ハワード･シュルツ（Howard Schultz）
ニューヨーク・ブルックリン生まれ、世界的なコーヒーショップチェーン・スターバックスコーポレーションの会長兼社長兼最高経営責任者。スターバックスの創業者であるシュルツは、崇高な政治理念を持つことで知られ、民主党からの立候補を求められているが、彼自身は出馬するつもりは全く無いと述べている。彼はスターバックスで社会貢献プログラム（パートタイムも含む従業員らに大学の学費を無償で提供する）を試行し、7月には職業訓練プログラムに3,000万ドル（約36億円）を提供することを明言した。
ショーン・パーカー（Sean Parker）
アメリカ合衆国の実業家、起業家。ナップスター、Plaxo、Causesを共同設立、Facebookの初代CEO。そのFacebookでの初代CEOとして巨万の富を得たショーン・パーカーは、過去2回の選挙では多額の献金を行なっており、2014年の中間選挙では、政治献金額で米国内のトップ50に入るほど。ただ、2016年の選挙では、あまり目立った金額ではなく、彼の妻と合わせて2万5800ドル（約310万円）を民主党の候補者らに、そして2600ドル（約31万円）を共和党のランド・ポールに寄付した。また、その資金が政治自体に与える影響をできるだけ減らすために、特定の候補者ではなく、党ごとの政治資金管理団体へ献金した。また、彼は2016年6月に、市民の政治参加意識を高めるためのSNS「Brigade」をローンチした。
ハイム・サバン（Haim Saban）
アメリカ合衆国とイスラエルに国籍を持つユダヤ人実業家・プロデューサー・音楽家。サバン・キャピタル・グループ会長兼CEO。サバン・ブランド会長、ユニビジョン・コミュニケーションズ執行会長。過去の肩書きにサバン・インターナショナル・パリ社長、サバン・エンターテイメント会長兼CEO、FOXファミリー・ワールドワイド会長兼CEO、サバン・ミュージック・グループ会長兼CEO、TF1グループ社外取締役、ディレクTV社外取締役などがある。メディア界の大物ハイム・サバンは妻と共にクリントンのスーパーPACに1,000万ドル（約10億円）を寄付し、現時点で公開されている中で最大の献金者だ。サバン夫妻はクリントンが立候補した1か月後の2015年5月に、ビバリーパークにある自宅で資金集めパーティーも主催した。推定36億ドル（約3,750億円）の資産を持つとされるサバンは、ヒスパニック系向け放送局ユニビジョンの会長を務めている。
J.B.プリツカー(J.B.Pritzker)
ハイアットホテルの創業一族で総資産は3兆4300億円以上。クリントンのスーパーPACに650万ドル（約6億7,700万円）を寄付した。JBプリツカーとその妻は、クリントンのスーパーPACに650万ドル（約6億7,700万円）を寄付した。プリツカーは以前から民主党への献金を行っており、兄弟のアントニーと共にプライベートエクイティやベンチャーキャピタルを手掛けるプリツカー・グループを経営。
S・ダニエル・アブラハム(S. Daniel Abraham)
ダイエット商品スリムファーストを立ち上げたアブラハムは2000年にスリムファーストをユニリーバに23億ドル（約2,400億円）で売却。総資産は2,200億円以上。クリントンのスーパーPACに300万ドル（約3億1,250万円）を献金した。その他、中東の平和を推進する団体を設立し、イスラエルとパレスチナの問題では二国共存を支持する立場を取っている。現在91歳で、21億ドル（約2,200億円）の資産を持っている。
スティーブン・スピルバーグ（Steven Allan Spielberg)
アメリカ合衆国の映画監督、映画プロデューサー。アメリカ映画アカデミー会員。大英帝国勲章 (KBE) 受章。映画監督スピルバーグはクリントンのスーパーPACに100万ドルの献金を行っている。
アリス・ウォルトン（Alice Walton)
ウォルマート創業者の娘であるウォルトンは、クリントン陣営に35万3,400ドル（約3,680万円）を寄付。また、2013年にもクリントンのスーパーPACに2万5,000ドル（約260万円）を寄付。弁護士時代のヒラリーは、1986年からの数年の間、ウォルマートの取締役でもあったが、91年にビル・クリントンが米大統領選出馬を表明後、辞職している。
