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仙台育英 佐々木監督「ドラマは俺たちが作るんだ」で大阪桐蔭に逆転サヨナラ

第99回全国高校野球選手権大会第11日3回戦   仙台育英2―1大阪桐蔭 ( 2017年8月19日    甲子園 )

<仙台育英・大阪桐蔭 高校野球>9回、馬目は左中間に逆転サヨナラ二塁打を放ち大阪桐蔭の春夏連覇の夢を打ち砕く
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 「ドラマは俺たちが作るんだ!最高の舞台じゃないか!」。9回裏、仙台育英・佐々木順一朗監督はそう言って打席に向かう選手を送り出した。

 2死走者なし。「9割くらい諦めていた」という指揮官だが、ドラマはここから始まった。5番・杉山が中前打で出塁し、さらに二盗に成功。6番・渡部が四球を選び、一、二塁。途中出場の7番・若山の打球は力のない遊ゴロ。試合終了と思った瞬間、三塁側アルプススタンドはため息から歓声に変わった。一塁手がベースを踏み損ない、若山はセーフ。満塁となった。

 流れは大きく変わった。続く途中出場の馬目の打球は中堅手の頭を越えた。歓喜の仙台育英、泣き崩れる大阪桐蔭。ほんの数分前までの双方の立場が逆転したシーンとなった。

 「夢みたい。うれしいを通り越している」。1995年から途中休養もありながら約20年チームを率いている、普段は冷静な佐々木監督も興奮気味。「本気になれば世界が変わる」と常々選手に言い続けてきた言葉が現実となった。

 「今年は強くない」と言い続ける佐々木監督だが、甲子園で勝つには実力とともに目に見えない“何か”が必要。過去2回、夏の大優勝旗に手が届かなかった仙台育英だが、今年のチームはその“何か”を持っている。

[ 2017年8月19日 19:32 ]

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