
韓国・全羅南道咸平の金山里方台形古墳で出土した形象埴輪の破片。日本で出土した馬型の埴輪(左)の、点線で示した部分に相当するとみられる(全南文化財研究所提供・共同)
【ソウル共同】韓国南西部、全羅南道の咸平にある5世紀後半から6世紀前半に造られた古墳で、鶏などをかたどった形象埴輪の破片が出土したと、発掘に当たった地元の全南文化財研究所が25日までに明らかにした。
同研究所の依頼で破片の写真を見て確認した花園大の高橋克寿教授によれば、韓国では円筒埴輪の出土例はあるが、形象埴輪の出土が確認されたことはない。北朝鮮領内で発見の情報もなく、朝鮮半島初の出土確認とみられる。
埴輪は日本から朝鮮半島に伝わったと考えられる。中でも形象埴輪は葬送時の儀礼など古墳をめぐる祭礼、祭祀に関わる場面を表したと考えられている。