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ヒカルのVALU炎上事件、何がダメだったのか?

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youtuberヒカルによる、VALUインサイダー取引事件。多くの人にって記憶に新しい内に、1学生の意見をここに書いておきます。先に、タイトルに対して今回のVALU事件でダメだった点を端的にお伝えすると、「VALUという未成熟なWEBサービスにおいて、その抜け目を狙って、お金を稼ごうとする人がいたこと」だと僕は考えております。

 

VALU 本来のサービスのあり方についてなど、未来に発展するかもしれないサービスVALUの1ユーザーとして記しておきます。

炎上したのは、ヒカルだけのせいではない 

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ヒカルサイドが悪いのはもちろんのことですが、冒頭に主張した「お金を稼ごうとする人」とは、ヒカルだけでなく株主サイドにも言えることです。整理すると大きく分けて2つの問題があると考えています。

 

  • ヒカルサイド:
    インサイダー取引のため(おそらく黒)の株価釣り上げ

  • 株主サイド:
    ヒカルの活動を支援するためとは思えないVALUの売買

 

また、加えて別軸の問題を挙げるとするならば、VALUサイドの運営管理があったかと思います。

 

  • VALUサイド:本来の目的とはズレた使い方をするユーザーに対して、適切な規約や処理などが実装されていなかった。

 

VALU運営側に関しては、僕があれこれ言わずとも、今後改善されていくと思うので良しとして、一番問題なのは「支援される側とする側のサービスに対する意識」だと考えています。

 

VALUに対しての意識に疑問

 

サービスに対する意識に関して、ヒカルの伝えたいメッセージは好きです。

僕のバリューの購入者には3パターンいると思っていて、

1 単に僕のファンで純粋な支援をしてくれている人

2 僕のバリューで小銭稼ぎをしようとする人

3 なんとなく周りに流されて買った人

本来あるべき形は、

このバリュー側が望む形はどれだと思いますか?

僕は1だと思います。 僕からの株主優待には期待しないでください。

今のところ何も考えていません。

僕も1だと思います。しかし、せっかくメッセージ性のあるこの文章も、当の本人がインサイダー取引に走ってしまっては、説得にかけます。また、個人的には悔しいというか惜しいというか、本当のファンに対して優待を行わなかったのも残念です。とにかく、どうせなら井川氏との企みなくVALU市場を荒らして欲しかったものです。

 

さておき、大切なのは上記の1である「純粋なファンに支援の意味を込めて株を保有すること」なのですが、ここで今一度、VALUとはどういった価値を生み出すサービスなのかを再認識しましょう。

VALUがどんな目的を果たすサービスか知っていますか?

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そもそもVALUがどういう思いを持って立ち上げられたサービスであるか。僕もつい最近まで、深入りしてはいけないマネーゲームのようなものだと認識していましたが、調べていくと、れっきとした理念の元に運営されているサービスのようです。

VALUの本来の目的とは、金銭的な理由で諦めざるを得なかった夢や目標を、ファンから支援してもらい実現できたり、支援してくれたファンには見返りをプレゼントできたりするサービス

とされています。VALUにはクラウドファンデイングな要素も入っており、「株式市場の要素はあくまでお金を集めるための手段でしかない」というポジティブなサービスということを僕はつい最近知りました。(しかし、現段階では表向きに話なのかもしれません....。)

資本市場の仕組みを模倣している以上仕方ない、とはいえ...

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VALUが本来のサービスとして機能していないのは、サービスの抜け目を狙って、資本を獲得することに躍起した結果、生まれた問題点であるように感じます。もちろんVALUは資本市場の仕組みを体現しているがゆえに、ある程度「資本を増やすことを目的とした取引」は仕方ないことでもあるように思いますが、それが本質的なのかどうかというのは学生である僕からしても違和感を感じます。

 

言い方悪いけど「本当に応援したくて買ってるの?そのVALU」

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僕は「応援する人がどんな人かすら知らないまま株を保有すること」に対して、違和感を感じます。ヒカルの株を保有するならば、少なからず「支援したい」という気持ちが先行するはずですが、今回のvaluの値上がりの具合を見ると、「儲けてやりたい」という気持ちが先行していたように感じます。

 

理由としては、ヒカルのファン層は主にキッズ層(万単位で支援するくらいならキッズは多分スイッチを自腹で買う)であり、株を購入できるほどのお金を持ち合わせていないはずだと仮定すると、今回の値上がりの原因における大半は少なからず「儲けたい」人による「偽りの支援」だったのではないかと推察できるからです。

 

ヒカルのVALUを購入した人は、ヒカルが詐欺師なのを知って買っていたのか?

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また、この事件を機に、ヒカルのことを「詐欺師だ!」と声高らかにいう人は多いですが、あまりに今更である上、詐欺師のVALUを購入した人にも問題があると僕は思うのです。なんども言いますが、「応援したい人」に支援する意味も込めて株を保有するのが本来のVALUの使い方です。

 

であれば、詐欺師と理解した上で、それでもなお支援の意味を込めてVALUを保有する。それくらいの気持ちがあって初めてVALUというサービスは成立するはずです。もちろん疑いのかかるような発言を繰り返したヒカルにも非がありますが、VALUというサービスの本質から脱線した投資クラスタにも少なからず問題はあると思うのです。(投資クラスタを敵に回すと怖そうやけど言うてもうた)

 

とにかく、ヒカルサイド、株主サイド、運営サイド。それぞれ3つの立場において、今回の事件を起こさないために、少なくとも各々に改善すべである点はあると僕は考えています。また、 彼らや運営が犯した過ちをこれからどう改善すべきか。それが、これからVALUが未来を変えるサービスをとして機能していくために必要なこと、1ユーザーとして意識すべきこと。...のはずだと思っております(勝手に)

 

VALUというサービスをどういう用途で使用するか

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ヒカルの炎上事件を元に、これからVALU発行者やVALUの保有者はどうすべきか。それは全て、「VALUがそもそも何のためのサービスなのか」を理解した上で、サービスを利用する必要があると考えています。それぞれ端的にいうと、

 

VALU発行サイド

「金銭的な理由で諦めざるを得なかった夢や目標を、ファンから支援してもらい実現させようとすること。そして支援してくれたファンには見返りをプレゼントすること」

 

VALU保有サイド

「支援したい人の夢や目標を理解した上で、その応援の意味を込めて株式を保有すること」

 

VALU運営サイド

「サービスが本来の理念通り機能させるために、上記に反する行為を行わないような仕組みを構築する」

 

今回のヒカルのVALU炎上事件、何がダメだったのか?この問いに対するアンサーは以上、それぞれ記した内容に欠陥が生じたことによるものです。

 

ヒカルはファンにプレゼントや、オフ会などのリターンを行わなかったし、VALU保有サイドの方も、大半がヒカルを心から応援したかったのかと言われると疑問。運営はもうちょっと審査基準を厳しめに設定するべきだったでしょう。と、整理すると改めて、VALUは現状において、ガバガバなサービスだなと感じますね。

 

VALUで稼ぐという虚無

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最後に、学生ながら言いたいことを言うと、VALUで稼ぐとか言っている人はセンスないと思ってます。現状、VALUでの投資で儲けようとすることは「投資ではなく投機」。

 

そんなことするよりも、クラファンで応援したい人にお金を使ってあげる方がよっぽど有意義なお金の使い方になりそうですし、あるいは、来る日に備えてビットコインやブロックチェーンの勉強をする方がよっぽどお金になりそうですね。

 

VALUはまだ発展途上ですが、良いサービスにするも悪いサービスとされるも。いずれにせよ、これからはユーザーもVALUの作り手となって考えるべきなのかもしれません。

VALUとは、金銭的な理由で諦めざるを得なかった夢や目標を、ファンから支援してもらい実現できたり、支援してくれたファンには見返りをプレゼントできたりするサービス

今回の件で、改めて考えるきっかけとなったのであれば、ヒカルのリスクある行いも何かしら意味は見出せるのではないでしょうか。さすがに山口組に馬糞をヒカル名義で送られたのは可哀想だと思いましたが。