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飯田線全通80周年 記念列車「秘境駅号」運行

JR飯田駅に向かう記念列車「飯田線80周年秘境駅号」を見送った出発式=JR豊橋駅JR飯田駅に向かう記念列車「飯田線80周年秘境駅号」を見送った出発式=JR豊橋駅
 JR東海が飯田線全通80周年と大型誘客事業「信州デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせて運行する記念列車、急行「飯田線80周年秘境駅号」が19日午前、飯田駅(飯田市)に向け豊橋駅(愛知県豊橋市)を出発した。「秘境駅」といわれる小和田(こわだ)(浜松市)、中井侍(なかいさむらい)(下伊那郡天龍村)、伊那小沢(いなこざわ)(同)、為栗(してぐり)(同)、田本(同郡泰阜村)、金野(きんの)(飯田市)、千代(同)などに停車し、午後3時半、飯田駅に到着する予定だ。

 秘境号は3両編成で全車指定席。人気が高く、176人分の席は完売した。車両の先頭には、飯田線の前身4社の社章や車窓から見える山並みをデザインしたヘッドマークを取り付けた。

 出発式では、佐原光一・豊橋市長が「(飯田線は)三遠南信をつなぎ留めてきた。もう一度元気を取り戻したい」とあいさつ。参加者の代表がテープカットをして出発を祝った。

 列車に乗り込んだ愛知県安城市の会社員中村誓斗士(ちかとし)さん(22)は、小さい頃から沿線に住む叔母に会うために乗ることがあったといい、「川沿いを走ったり、山が見えたり、移り変わる景色が魅力。信州まで行くことはあまりないので楽しみ」と話していた。

 もう一つの記念列車「飯田線80周年アルプス号」も同日午後、伊那市駅を飯田駅に向けて出発した。記念列車は20日も運行する。

(8月19日)

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