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(早苗)さてと まっ由香について 話し合うわけだが。
おはようございます。
月時計会議では これまで時子の背が高い問題みね子の島谷問題が解決され現在 由香の生き方について議論が続いています。
(由香)何か 分かんなくなっちゃったんだよ 私は。
どうしたらいいかお母さん 死んで…。
鈴子さん 私に謝った。
自分のせいだって 何度も謝った。お父さんもね…。
(ヤスハル)♪「ひとつ残らず」
(鈴子)省ちゃん ちょっと。♪「あなたにあげる」
♪「あかいリボンの 花束にして」
(笑い声)
(省吾)ヤスハル歌 うまくなったじゃないか。
ねえ 聴かせてよ。いやいやいや…。
いいから 聴かせろ。いいから。
(由香)私を見て悲しそうな顔するの見てると何でも言うこと聞いてくれるの見てると…。
何だか イライラして…。
どんどん嫌な娘 嫌な孫になっていった。
♪「Pon pon pon…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な 宝物だけは」
♪「ずっと この胸に抱きしめて来たのさ… Ah ah」
♪「夜の酒場で Lonely」
♪「あの娘 今頃どうしてる?」
♪「さなぎは今、」
♪「蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い 声合わせて」
♪「希望に燃える 恋の歌」
(由香)でさ 思ったんだよね。
一緒にいない方がいいのかな私たちはって 思ったんだ。
そりゃ 自分で自分を抑えられないっていうか変われない自分がいけないのかもしれないけど何か 一緒にいて つらいしねお互い。悲しいことあってもさそのことばっかり考えてなんて生きていけない。忘れることは できなくても考えないようにしないと生きてなんかいけないと思うんだ。
でも 私の存在がさ鈴子さんと お父さんを楽にしないんだ。
思い出させてしまうし後ろめたいっていうか毎日 楽しく生きてちゃいけないんだって思わせてしまうんだよね。私が そうさせないような明るい いい子だったら大丈夫だったのかもしれないけどうまくできないし…。
そうしようと思っても何か 嫌な感じになっちゃうし…。
それはそれで つらいし…。
お父さんのことも鈴子さんのことも好きだしさ 本当は。
♪「この広い世界中の 何もかも」
♪「ひとつ残らず あなたにあげる」
♪「だから私に 手紙を書いて」
♪「手紙を書いて」
♪「手紙を書いて」
(拍手と笑い声)
(省吾)どこで練習したんだ?
だからさこの 困った娘って感じ?
これね お芝居なの 演技なの。分かる?
本当はね 素直で いい子なの。
分かるかな?
(みね子)えっ?「えっ」って何よ。
(時子)一応女優の勉強をしている者として言わせて頂きますとですね。(由香)はい?
とても すばらしい演技だと思います。完璧です 勉強になります。 はい。
(拍手)
感じ悪~。
じゃ この瞬間から戻ってみたら どうだ?
あ~!
はい! じゃ いきますよ!よ~い はい!
♪~
かわいい。
もうやだ~ 無理 もう戻れない。
面倒くさい人ですねえ。
はぁ?でも…。
何となく 私 分がります。
まぁ 何が分がんのがって言われたら 分がんないですけど由香さんの気持ぢ 分がります。
分がる気がします。
ありがとう…。はい。
まぁ ただ めんどくせえなとは思いますけど。
すみません。(笑い声)
ということで そもそも由香は どんなやつなんだ問題は何となく 解決したのかな。(時子)んだね。
でも あれは ダメですよ。
お金もらうのは あれはダメ。
仕送りしてる身がらすっとあれはダメ。
んだよねえ。うん!
ん? 時子も仕送りしてんのか?
ちょっとですけどね。
まぁ お金の問題というか約束なので 親との。
東京行くとぎの。
(早苗)う~ん なるほど。
ちなみに 私も ずっと少ないが 送金はしてる。
(由香)えっ?そうなんですか。
一応ね。
で どうするんだ?これから 由香は。
どうするって?ずっと このままでいくのか?
いや そういうわけじゃないけど。
ボタンをさ掛け違えちゃったんだよ 最初に。
だから かみ合わない。
ずれたまま来ちゃったんだからさ今更 元には戻れないし…。
離れてた方がうまくいくことだってあるんだよ。
う~んだったら ボタンを全部外して掛け直したらいいんじゃないのか。(由香)は?
(早苗)ん? 違うか?
私が…?(早苗)うん。
嫌なんですか? 自分からは。
だってさ…。
そういうとごが由香さんは子どもだと思うんです 私は。
どういうこど?
親から 何かしてもらうこどを期待してる。
それは 子どもの証拠です。
自分から 親のこどを考えて 動く。親を許す。
それが大人だと 私は思います。
(時子)あんた そんなこど 考えてだの?
考えでだ。
お父ちゃんが いなぐなってから見っかるまで ずっと。
お父ちゃんが家族を捨てたのだとしたら自分は どうすっかそんとぎお父ちゃんを許せんのかって…。
お互い一人の人間として考えたらまぁ いろんなこど やんなって投げ出しちまう気持ぢ分がんなくはないし…。
だから 許そうって そう思った。
そう思った時子どもじゃなぐなったんだなってそう思ったんだよね。
へぇ…。
なるほど。
あっ そもそも由香さんって いくつなんですか?
昭和21年生まれだけど。
あれ? 一緒じゃないですか!うん。
何だ~。「何だ~」って何よ?
じゃ 「さん」なしでいいね。うん。
由香だ 由香。んだね 由香だね。
ねっ!うん。由香 由香!
(時子)由香!おかしい やだ。
長かったですねえ。
月時計会議も ようやく 終了。
あっ 大変!
あかね荘! 愛子さん!忘れてました。
♪~
(ドアが開く音)
(愛子)富ちゃん 怖い もう!どうしたの?
(富)ちょっと 気になって眠れないことがあって。
え~?
漫画家2人がねここ3日ほど 姿を見せないの。
え~?あっ そういえば 見ないかも。
そうなの いないの。そう…。
部屋で死んでるんじゃないかしら。
えっ うそ…。
そんな気がして…。やめて 富ちゃんが言うと本当に そうなのかと思ってしまうから やめて。
一緒に 来て。
え…?
♪~
(ドアが開く音)
死んでなかったわね。ハハハ…。
ね~! ハハハ どうしたんだろう。
うわ~!?キャ~!
♪~
キャ~!わ~!
どっ どうしました?
だって富ちゃんが いきなり叫ぶから。
だって 恐ろしいのよ この絵が。
あぁ~!?うわっ!?
あ?あぁ。あ…。
ん?それ 多分 富ちゃん。
えぇ~!(笑い声)
何で ここにいるんですか?漫画家たちは?
来週の「ひよっこ」はミニ! ミニ!
吹き荒れるミニスカート旋風は女たちの解放なのだ。
ダメなんですか?ちゃんとしてっと。
(秀俊)自分の気持ちを大切にしてみたら どうかな。
世津子さんは 大丈夫ですか?
(実)取り戻すんだ… 絶対に。
ツイッギー!