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♪「Ｐｏｎ　ｐｏｎ　ｐｏｎ…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な　宝物だけは」
♪「ずっと　この胸に抱きしめて来たのさ…　Ａｈ　ａｈ」
♪「夜の酒場で　Ｌｏｎｅｌｙ」
♪「あの娘　今頃どうしてる？」
♪「さなぎは今、　蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い　声合わせて」
♪「希望に燃える　恋の歌」
おはようございます。
実さんが奥茨城に戻って　１か月。
あら　実さん　畑仕事が　すっかり板についてきたようですね。
♪～
（茂）今日辺りインゲンに肥料をやっかな。
（実）ふ～ん　今の時期にやんだね。ああ。
育ってきて　肥料欲しがってきた頃に足してやんだ。
（実）難しいんだな畑仕事っつうのは。
（茂）楽な仕事なんてながっぺ。
俺は　百姓しか知らねえから分かんねえけんどな。
なるほど。
（美代子）ちよ子。（ちよ子）ん？
やっぱし　お姉ちゃんの夏服おっきくない？肩んとこ　詰めっか？そうけ？
大丈夫だよ。「大は小を兼ねる」っていうでしょ。
そうけ？（ちよ子）うん。
（進）あれだよ　あれ！何よ？
（進）♪「大きいこどは　いいこどだ」
♪「大きいことは　いいことだ」
♪「大きいこどは　いいこどだ」（笑い声）
（ちよ子）んだね。
お代わりするけ？うん　ありがとう。
うん！
うまい！　これ　好きだ。
そうけ？（笑い声）
ん？　何だ？
もしかして前から好きだった？　これ。
そうか　そうか。
（美代子）「みね子様元気でやってますか？田植えのとぎは　ありがとう。帰ってすぐ仕事

だったのでしょうか？大変な思いをさせてごめんなさい」。
（みね子）遅いですよ　元治さん！（元治）は～い。
（美代子）「お仕事　頑張ってますか？きっと　心配していると思うのでこちらの様子を知ら

せでおこうと思います」。
（美代子）はい　ちよ子　お弁当。ありがとう。
大丈夫け？うん　大丈夫。
じゃ　行ってくんね。行ってらっしゃい。
お父ちゃん　行ってきます！行ってきま～す！
おぉ　気ぃ付けてな。（２人）は～い！
（美代子）「お父ちゃんは　元気です。一生懸命　元の自分になろうとしてくれでます。思い

出すとかそういうのはないけど谷田部　実になろうとしてくれでんのだと思います」。
お茶　お願いします。
ありがとう。行ってきます。
（美代子）「頑張ってくれでます。でも夜　時々　ひどくうなされます」。
（寝言で）あぁ…　あ…。はぁ　はぁ　はぁ…。
（美代子）「その顔は　とでも…とでも悲しそうです。見でんのが　つらくなります」。
♪～
（美代子）「昨日　綿引さんが訪ねてきてくれました」。
いろいろ　ご心配かげて…ご迷惑かげました。
ありがとうございます。
（綿引）あっ　いや　そんな…。
♪～
あの…　綿引さん。どうかされましたか？あ…。
いえ　あの…。
ずっと　写真で見てたから…。へ？
あっ　その　何つうかずっとね　谷田部　実さんの写真を見てたから実物に会ったら　何か

スターに会ったみたいな変な気分で。
えっ？
しゃべるんだとか思ってしまって。アハハハ！
アハハハ！すみません。
いえ…。
でも…。はい。
うれしいです　本当に。
本当に　いがったぁ。
（実）ありがとうございます。
あ…みね子ちゃん　喜んだでしょう。
はい。
いがったぁ。
あ…　捜してる時に実さんが一緒に現場で働いてる時に話したことがある人に会いました

。
霞ヶ関のビルの現場で「もうすぐ　稲刈りですね。帰るんですか？」って世間話をしたとお

っしゃっていました。
（実）稲刈りには帰りますか？はい　そんたに考えてます。
私も帰ります　もうすぐですね。はい。
きれいだろうなぁ　今頃　田んぼは。
んだねえ。
（綿引）何度か　現場で会ったけど仕事も手を抜かず残業がある時は必ず　手を挙げてい

たとおっしゃっていました。「頑張りましょうね」っつってお互い　励まし合ったそうです。
そうでしたか…。
すみません。
私が話せるのはこれぐらいしかなくて。
あっ　いえ。
ありがとうございます。あっ　いえ…。
あ…。
あの…。
これ　お預かりしていた谷田部　実さんの写真。
お返しします。もう　必要ないですからね。ハハハ！
♪～
ありがとうございました。
♪～
あの…。はい？
どうした？
あの…。
私が　いなぐなってからのこど詳しく教えてくんねえがな？
父ちゃんや美代子や　ちよ子に進。
そしてみね子に　何があったのが。
ちゃんと　知りてえんです。
お茶　いれっかね。
ありがとう。
初めは　実さんに送った郵便が全部　戻ってきたんです。
「転居先不明」って書いでありました。
稲刈りが終わって実さんが　東京さ戻ったすぐあどのことです。
…で宿泊所に電話してみたんだけどもう何日も帰ってきてねえって言われてしまって。
心配になってお父さんと相談して私が一人で東京さ　行ぐことにしました。
でも　宿泊所に行っても実さんが　お世話になってた建設会社に行ってももう何日も　実さ

ん来てねえって言われてしまって…。
どこさ行っちゃったか分がんねえって言われて…。
（美代子）「お母ちゃんは話しました。一人で東京さ　捜しに行ったこと。全ぐ　手がかりが

ながったこと。みね子が　東京さ　行って働きながら　お父ちゃんを見つけると言ってくれた

こと」。
　回想　もし　お正月にお父ちゃん帰ってこなかったら…。
帰ってこなかったらね…。
私東京に働きに行こうと思う。
ちよ子　頑張ろうね　頑張ろうね！
ちよ子…。お姉ちゃん…。
頑張ろうね　頑張ろうね！
（すすり泣き）
♪～
（美代子）「東京さ　行ってからのみね子のこどはみね子が　いつか自分で話してあげて

下さい。お父ちゃんは　ちゃんと知りたいのだと思います」。
（鼻歌）
（すすり泣き）
（秀俊）ご苦労さま。ご苦労さまでした。
じゃ　また明日ね。はい　また明日。
♪～
お父ちゃん…。
みね子は大丈夫だよ。
うわ～。え…　うわっ！？
（由香）星に向かって語りかけちゃったりするんだ。