ファンキー末吉、JASRACの不適切運営と法律違反を文化庁に上申
ロックバンド・爆風スランプの元ドラマーで、同バンドのヒット曲「Runner」を作曲したファンキー末吉(58)が18日、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)の事業運営の問題について、文化庁長官に対する上申書を同庁著作権課に提出し、都内で会見を行った。
会見で末吉は、JASRACがライブハウスに対して「包括契約の契約書だけを送りつけて、どんな曲を演奏しているのか把握することなく、お金だけを集める。それをモニター店でサンプリングして、その結果として分配している」と主張。全てのライブハウスで同様の契約を結び、一部の「モニター店」での演奏実績をもとに全てのライブハウスへの分配を決定しているとした。
末吉は「私もかなりの数のライブを全国でやっていますが、私の方には全然(著作権料が)入ってこない。モニター店はどこにあるのかと(JASRACに)聞いたら、それは言えないと。自分で、全国で名だたるライブハウスの何百本かのライブを集計しましたが、その中にモニター店は1つもなかった」と現状を説明した。
また末吉は現在、運営に関与するライブハウス「Live Bar X.Y.Z.→A」ではJASRACの管理楽曲を演奏せず、演奏したい場合は個人で許可を得る仕組みを導入。だがJASRACは、個人からの利用許諾は受け付けられないとしたという。
この運営に対して末吉は「管理事業法16条」に違反していると主張。実際に大阪高裁で個人の利用許諾をJASRACが拒んだことを同法違反とした判決が下されていることなどから、「文化庁に、調査をして、もしそうだった場合は業務改善命令を出してくれという上申書を提出しました。違法運営があるなら改善命令を出していただいて、改善されるまでは業務停止しなければいけない」と訴えた。
末吉は「店を片っ端から訴訟していく姿、音楽教室から徴収するときの強引なやり方にものすごいイヤな感じを受けております。演奏権の場合はJASRACの独占ですので、私たちは選ぶことはできません。私が思うのは、普通の商売だったら、私は態度がいい店とつきあいたい。独占で、選択肢がないというのが一番の問題ではないかなと思います。いろんな企業に透明化が求められている時代の中で、JASRACだけがブラックボックスの中で動いている」と強調。
「自分の曲も自分で演奏できないような世の中にしてはダメだ、自分が感動した音楽に払ったお金が他の人に行くようにしていてはダメだと訴えたい」と強い思いを口にした。
末吉は2013年、自身が経営するライブハウスにおける管理楽曲の演奏禁止や著作権使用料の支払いを求められ、JASRACに提訴された。昨年3月の第一審、10月の第二審ともに敗訴し、支払いを命じられた末吉は最高裁に上告していたが、今年7月11日に棄却されていた。
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