マクドナルドのローストビーフが「ハムではないか」と話題 本当か確かめてみた
マクドナルドが8月9日から提供している『東京ローストビーフバーガー』にハムが使われているというウワサが
8月9日から、日本マクドナルドが「マックなのか? マクドなのか? おいしさ対決!」として、マクドナルドの「愛称」を東西対決で決めるキャンペーンを開始している。
東日本・マック軍の主力商品が『東京ローストビーフバーガー』、西日本は『大阪ビーフカツバーガー』と、どちらも美味しそうなバーガーなのだが、ある疑惑が浮上してきた。
それは『東京ローストビーフバーガー』に使われているローストビーフが、じつは豚肉のハムを使っているのではないか…というものだ。
■ネットでは「ハムサンド?」といった噂も
ネット上では「安物ハムをはさんでいるだけ」と報じるメディアも出てきているが、ウワサのとおりローストビーフなのにハムを使っていたら、詐欺に等しい。
はたして噂のとおり、東京ローストビーフバーガーはハムをはさんでいるだけなのか? 実際にマクドナルドへ行き、確かめてみることにした。
■東京ローストビーフバーガーを注文
近くのマクドナルドへ行き、まずは普通に東京ローストビーフバーガーを注文。
外側から見た感じだと、普通にパティとローストビーフがはさまったサンドだが…
開いてみても、やはり「大判のローストビーフ」が3枚はさまっていた。見た目も味もハムではないので、「ハムサンドという噂はデマ」と言っていいだろう。
■素人目にもハムではない
もし本当にハムだったら店員に聞いてみようかと思ったが、素人目にもハムではないことがわかるレベルだ。
念のためよりわかりやすいように、ポテトソースとレタスを抜いて注文してみると…
やはりローストビーフである。なぜこれがハムだというデマが広まってしまったのだろうか?
■なぜハムだという風説が?
しらべぇ取材班の調査では、おそらく「写真の撮り方」と「脂の少ない部位(おそらくモモ周辺)を使用」この2点が原因なのだと推測する。
まず写真の色味がハム風になり、肩ロースなどの脂の多い部位を使っていないためによりハムに近いものになってしまった。
また、ローストビーフの調味液に「豚肉由来の成分」が含まれており、原材料表示にも書かれていたことから、そのままネット上でハムだという噂が広がったのだろう。
■こだわりのあるバーガー
結果的には東京ローストビーフバーガーはハムサンドではなかったし、ソースもポテトと山わさびを使用していたりとこだわりのあるものだった。
脂身の多いローストビーフを使用しているサンドと比較してダメだと言っているメディアもあったが、このサンドは脂身の少ない部位を使用するのが正しい。
なぜならパティに脂が多いので、ローストビーフまで脂身の多い部位を使用しているとしつこくなってしまうため、あっさりした脂の少ない牛肉が適しているのだろう。
■マクドナルドのジレンマも感じる
ここからは記者の個人的な評価だが、東京ローストビーフバーガーは以前に出た『グランシリーズ』とくらべると、味のインパクトは弱い。
バゲット風のバンズにしているため通常のバンズのやわらかさもなく、バゲットのしっかりした噛みごたえもない中途半端な仕上がりに。
ただ、ある程度全年齢が食べられる食感や風味にしないと、多くの人が食べるバーガーなだけに商品化は難しいのだろう。
マクドナルドのこだわりも感じつつ、大規模チェーンのジレンマも感じる『苦肉のバーガー』といった印象を受けた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男)