与田氏への誹謗に答える
当初、山路氏論考の前に書いたのですが、長いので別記事としました。山路氏の論考は別記事でアップしておりますので、よろしくお願いします。
さて、コメントに与田氏事件を掲載したところ、HN改憲派氏、HN石川氏から与田氏批判を貰っているので答えておきます。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-9907.html
私がこの事件を、東村の現地住民と、外部から道路占拠・私的検問をするために入ってきた反基地運動家たちとの間で発生した紛争と見ていることは記事に書きました。
この事件は、むしろ高江集落の人たちとの間にいつ起きても仕方がなかったことであって、高江住民、特に生活のみならず生産まで妨害された農家には怒りが渦巻いていました。
それを伝える沖タイ(2016年8月8日)記事です。
「高江区の農家の男性(75)はカボチャの植え付けに向かう途中で渋滞に巻き込まれ、本来10分で到着するはずの畑に1時間以上を要した。
「作付け期間は限られている。このままでは1年間の収入に響く」と嘆く。「決してヘリパッドに賛成ではない。ただ、彼らのやっていることはわれわれの生活の破壊。もう爆発寸前だ」と憤慨する。当初の機動隊への怒りの矛先は市民側に変わりつつある」下の写真は高江住民が占拠集団に、「せめてわれわれだけでも通してくれないと生活が立ち行かない」と懇願するために作ったプレートです。
しかし、占拠集団からはまったく無視されました。地元民はここまで圧迫されていたのです。
このような状況の中で起きた事件だということをコメント氏は無視して、与田氏のキャラクターにのみ焦点を当ててしまっています。
コメント氏は与田氏がトラブルメーカーだったので、自分のいままでのトラブルを目立たせなくするためだったというようなうがった見方すらしています。
そしてあたかも与田氏が紛争を起こすべく、あの県道をわざわざ通過しようとしたかのような言い方をしています。
倒錯した言い方です。
県道は万人が通行できる公道であって、そこで私的検問をするという行為を批判せずに、ただ公道を通過しただけの与田氏側を、「どうしてこんな場所を走っていた」と言わんばかりの言い方ではありませんか。
公道を占拠して違法な私的検問をしていた側と、それに抗議した側を対等に置くことすらおかしいのに、さらに念がいったことには、まるで通ったほうが「悪い」はないでしょう。
仮に、与田氏が反対派の阻止線に自動車で突入したというならともかく、ただ通行していただけの話で、反対派仕掛けたから惹起した事件なのです。
原因を間違わないでください。
あの県道は東村住民の北部に通じる重要な生活道路です。
ここに抜けているコメント氏の視点は、道路占拠・私的検問といった明らかな違法行為に対する判断です。
コメント氏の言い方を敷衍すると、北部へ通じる県道沿いの地域は、反対派の実効支配地であるから通るなと、通ったほうが悪いと言うことになります。道理が逆です。
こういうことを、「石が流れて、木の葉が沈む」といいます。
そもそも与田氏が、自分の宿にきた子供連れの外国人を、わざわざトラブルを起こす目的であの地点に連れていくなどということは、宿の経営者としてありえません。
もしなんらかのトラブルがあった場合、特に外国人の場合、裁判沙汰になり、多額の賠償請求をされる可能性があるからです。
コメント氏の言い方では、まるで裁判沙汰を起こす目的で、与田氏が自爆テロをしたかのように聞こえます。
あの事件以降、与田氏は「暴力男」はまだいい方で、サイコパスとまで言わました。その「暴行」とやらは全治3日です(苦笑)。
いいですか、全治3日の診断書など猫に引っかかれても出してくれます。
私としては、コメント氏がどうしてここまで与田氏を悪しざまに言いたいのか理解に苦しみますが、もう少し素直に全体状況を見たらいかがでしょうか。
また「警察を呼べ」とおっしゃいますが、あの時点で沖縄県警は高江の違法状況を完全に放置していたことを忘れましたか。県警が高江集落の道路封鎖や、周辺県道での私的検問を知らなかったとでも。
県警の最高責任者が自治体首長、すなわち他ならぬ翁長知事だったからかと、かんぐりたくなるような腰の引け方でした。
手ぬるいを通り越して、反基地派におもねっていると評してもいいような態度を示してしたのが、当時の県警でした。
あれだけ長期に及んだ道路封鎖で、高江集落が区長を通じて何度となく陳情しても、有効な法的な排除を怠りました。
県警はN1裏テントが国有林にたてられていても、そこで暴行が行われても、それを制止せず黙認し続けました。
このような法の及ばない地域を作ってしまった県警の責任は、強く批判されるべきです。
下の写真は去年8月5日に撮影された、防衛局職員への集団暴行事件のものです。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/20165-b8be.html
実はこの時も、県警は現場のすぐそばにいましたが、暴徒と化した反対派を制止せずに放置しています。ちなみに、このリンチの首謀者のひとりが、今回の与田氏事件の当事者です。
この県警の目にあまる事なかれ主義に業を煮やしたのか、全国から警備部隊が大量出張するはめになったのです。
その過程で起きたのが、例の「土人」発言ですが、これも大阪から派遣された若い警官が、反基地運動家の罵詈雑言に耐えかねての事件でした。
このような当時の高江の状況や、その周辺地域での私的検問といった状況をスルーして、与田氏を人格攻撃するのは倒錯しています。
裏目読みではなく、素直に見てください。
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コメント
すみません、依田さんの間違いでは。
投稿: たかふみ | 2017年8月18日 (金) 07時22分