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土岐直氏 とき なおうじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

土岐直氏 とき-なおうじ

1331-1380 南北朝時代の武将。
元徳3=元弘(げんこう)元年生まれ。土岐頼清(よりきよ)の子。土岐頼康(よりやす)の弟。延文4=正平(しょうへい)14年足利義詮(よしあきら)が南朝の行宮(あんぐう)河内(かわち)(大阪府)観心寺を攻めた際,兄とともに従軍,楠木正儀(まさのり)らとたたかう。尾張(おわり)守護代をつとめ,貞治(じょうじ)3=正平19年侍所頭人(さむらいどころとうにん)となった。康暦(こうりゃく)2=天授6年11月14日死去。50歳。

出典|講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて | 情報 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

土岐直氏

没年:康暦2/天授6.11.14(1380.12.11)
生年:元弘1(1331)
南北朝時代の武将。頼宗(頼清)の子。宮内少輔,伊予守。兄で美濃国(岐阜県)守護の頼康と共に,足利尊氏・義詮 に従い,頼康が革手に新守護所を築いて移って以後,それまでの守護所であった長森城を預かったという。また,頼康が尾張国(愛知県)守護をも兼帯するとその守護代となり,尾張の南朝方鎮圧に功を挙げた。兄の守護権力の一端を支える一方,松一揆という独自の軍事力も擁しており,貞治2/正平18(1363)年から2年間は侍所頭人ともなっている。中風により京都の宿所に没した。

(谷口研語)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について | 情報

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