福島みずほのどきどき日記

平和の誓い

◆8月15日  千鳥ヶ淵墓苑で平和を誓う挨拶をしました

誓いの言葉

社民党の福島みずほです。
戦争が終わって72年目の8月15日を迎えました。わたくしは社民党を代表し、戦争で犠牲になられた全てのみなさんに心から哀悼の意を表します。

第2次世界大戦で、亡くなられた日本人300万人のみなさん、アジアで亡くなられた2000万人以上のみなさん。そして負傷をされたみなさん、遺族のみなさん。多くのみなさんの命が犠牲になり、戦争は72年前、8月15日にようやく終わりました。

みなさんたちお一人お一人のかけがえのない命の犠牲の上に、わたしたちは、日本国憲法を手にしました。とりわけ憲法9条を獲得をしました。みなさんたちの尊い命の犠牲の上に手にした憲法9条は、何としても守らなければなりません。生かし続けなければなりません。そうでなければ、みなさんたちの犠牲を踏みにじることになるからです。

安倍政権は、2013年特定秘密保護法を作り、2015年戦争法を強行し、2016年盗聴の対象犯罪を拡大し、2017年共謀罪を強行成立させました。これらは、安倍政権の「戦争する国」の設計図にもとづいて、国のあり方を作りかえようとして制定されている「戦争準備」の法制です。

安倍首相は、「2020年までに、新しい憲法を施行する」と宣言をしました。安倍政権による「戦争する国」づくりの総仕上げが、この憲法改悪であり、とりわけ9条改悪です。
安倍首相は、「憲法9条に3項を加え、自衛隊を明記する」と言っています。この自衛隊は、専守防衛の、そして、災害救助のための自衛隊ではありません。「昭和47年政府見解」をねじ曲げて作った憲法違反の戦争法の「合憲化」であり、集団的自衛権の行使を行う自衛隊です。これは、まさに憲法9条の抹殺です。
憲法違反の集団的自衛権の行使を認めた安倍政権は、今度は憲法そのものをねじ曲げようとしています。世界中でアメリカとともに戦争できる国にさせるわけにはいきません。

自民党内では、「来年6月には憲法改正の発議を」とも言われています。憲法改正の発議から国民投票まで、60日から180日の間でやらなければなりません。安倍首相は、議論を嫌い、最短の60日で国民投票にかけようとするのではないでしょうか。来年9月は自民党の総裁選です。総裁選の前に、衆議院選挙と憲法改悪のための国民投票を8月にでもやるのではないかと危惧をしています。

全ての戦争犠牲者のみなさん、わたしたち日本国民が、憲法9条を持ち続けることができるかどうかが、まさに今問われています。安倍首相の、9条改悪まっしぐらの道を、国民の力で止めなくてはなりません。

憲法前文は、「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」としています。主語は、日本国民です。主権者である日本国民は、全力で、安倍首相の憲法9条改悪と闘わなければならないのです。9条を変えようとする内閣は倒さなければならないのです。

「ロードオブザリングー指輪物語」の中で、死者の人たちが地中から蘇り、力を合わせて共に戦う場面があります。わたくしは今、その場面を想起しています。主権者であるわたしたちは、戦争犠牲者の全てのみなさんと共に力を合わせて、9条改悪を止めたいのです。

戦争犠牲者のみなさん。私たちを見守り、私たちを励まし、そして共に闘うため、どうか私たちに力をお貸しください。
憲法9条を守り抜く社民党の決意を申し上げ、誓いの言葉といたします。

  2017年8月15日
  社会民主党 副党首 福島みずほ

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