熊にひっかかれ男性けが

16日午後、岐阜県恵那市の林道で、食用にするハチの幼虫を取りに来ていた男性が熊に襲われ、腕に軽いけがをしました。
16日午後2時20分ごろ、恵那市明智町杉野にある林道を近くに住む69歳の男性が歩いていたところ、いきなり目の前に熊が現れました。
男性が蹴るなどして抵抗して熊はその場から去りましたが、男性は腕を爪でひっかかれて軽いけがをしていて、自力で近くの消防署に向かって被害を伝えた上で、隣接する瑞浪市の病院に行き、手当てを受けているということです。
恵那市によりますと、男性は食用にするクロスズメバチの幼虫を取りに1人で山を訪れていたということです。
男性を襲った熊は大きさから大人の熊と見られ、警察や地元の猟友会が現場周辺を捜索しましたが、熊の痕跡は見つからなかったということです。
一方、恵那市は防災行政無線や防災メールで被害があったことを市民に伝えるとともに、17日は現場の周辺に看板を設置するなどして、山に近づく際は十分注意するよう呼びかけています。