未成年による赤ちゃん遺棄事件まとめ

たまにニュースである、未成年の出産。だいたいが家族は妊娠に気付かずと言いますが、そんな事あるのでしょうか?いずれにせよ、遺棄なんて出来る神経が分かりません。

更新日: 2017年05月02日

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<子供遺棄・置き去り>「親なんていない方が…」心に深い傷

ごみ箱に産み捨てられた赤ちゃん。自宅で自身の便にまみれ泣いていた1歳児。路上などに捨てられたり自宅に置き去りにされたりした子供の多くは、死と隣り合わせの体験を強いられ、今も心に深い傷を残している。

昨年3月15日昼。宮崎市中心部のアパート通路に置かれた紙袋の中から、生後28日に満たない男の赤ちゃんが見つかった。中心体温(直腸温)は32.5度。低体温症で生命の危険の目安とされる33度を下回っていた。

 男児には、同じように遺棄された「姉」がいた。それが分かったのは母親の20代の元風俗店従業員が保護責任者遺棄容疑で逮捕されてからだ。女は宮崎県警の調べに対し、11年4月、自宅近くの別のアパート居室のドアノブに女の赤ちゃんが入ったバッグをかけ、そのまま立ち去ったことを認めた。

 2人とも自宅浴室で産み、数時間後には捨てていた。「誰が父親か分からず、育てる自信がなかった」。借金に追われ、国民健康保険にも未加入で病院に行けず、誰にも相談できなかった。女はそう供述したという。姉弟はいま、健康を取り戻し、児童福祉施設か里親の元で暮らしているとみられる。

 千葉市内のコンビニのトイレのごみ箱からポリ袋に入れられた裸の女の赤ちゃんが見つかったのは11年10月。重度の低体温症で泣き声もなく、青白い手足は数時間動かなかった。幸い約10日後には集中治療室を出られたが、治療にあたった市立海浜病院の大塚春美新生児科統括部長(56)は「めざましい回復力をみせる新生児は多いが、出生直後の環境が劣悪すぎれば限界がある」と話す。

 関東地方の30代男性は、生後まもなく病院前で遺棄された。地元の首長が名字と名前をつけ、父母の欄が空欄の戸籍が作られた。「お母さんはどこかで働いている。迎えに来てくれる」。育った児童養護施設で、そう信じていた。

 出自の真相を知ったのは中学生になってから。心が荒れ、職員ともみあう出来事を起こしたとき、施設長から聞かされた。高校卒業後に施設を出て、今は地方で働く。「親なんていない方が楽。親に金づるにされる施設時代の仲間だっているから」。強がってみせる言葉に今も時折会う施設長は深い傷をみるという。

 昨年秋、母親からさいたま市内の自宅マンションに置き去りにされた1歳の男児は、消防隊員が窓ガラスを割って入ったとき、全身が便にまみれ、床には生の米粒や紙おむつの紙片が散乱していたという。男児が飢えをしのぐため、口に入れていたとみられる。

 「買い物先でパニックに陥り、トイレにこもっていた」。置き去りの理由をそう話した母親は精神疾患だったことが後に判明。男児は乳児院で暮らしている。元気だが言葉は遅れがちだといい、「不安にさらされ飢えた体験が、癒やされればいいのだが」。保護にあたった児童福祉司は懸念する。

▼過去の事件

2005年5月 神奈川県横浜市 アルバイトの少女(16)

16歳わが子死なせ隠す

生まれたばかりの赤ん坊の口をふさぎ、遺体を自宅のガスメーターに隠していたとして、神奈川県警磯子署は五日、死体遺棄の疑いで横浜市磯子区、アルバイトの少女(16)を逮捕した。
 調べでは、少女は三日午前三時ごろ、自宅のトイレ内で女の子の赤ん坊を出産したが、泣き声で同居している家族に知られてしまうことを恐れ、女の子の口をふさいで死亡させた。その後、同日午後二時ごろ、赤ん坊の遺体をポリ袋に入れ自宅ガスメーターの中に遺棄した疑い。
 遺体は四日夕、母親に発見された。同署は殺人も視野に少女の調べを進める。

2006年6月 新潟県長岡農業高校 高校3年女子生徒(18)

学校のトイレで出産 男児死亡

5日午後9時45分ごろ、新潟県長岡市の病院から「高校で出産した女子生徒が運び込まれた」と県警長岡署に通報があった。産まれた男児も搬送されたが、すでに死亡していた。同署は殺人の疑いもあるとみて、出産の経緯や男児がいつの時点で死亡したかなどを調べている。

 調べでは、男児を出産したのは同市内の県立高校3年の女子生徒(18)。5日午後5時ごろ、校内の女子トイレの個室内で産んだとみられる。出産直後、トイレ内から友人に携帯電話で連絡し、知らせで駆けつけた教職員らが病院に連絡した。

 生まれた男児は体重約2800グラム。へその緒がついたままで、洋式便器の中で見つかった。同日、女子生徒は午後3時ごろまで授業に出ていた。周囲に「午後4時ごろ、おなかが痛くなってトイレにいった」と話しているという。学校は妊娠に気づかなかったという。

2009年2月 福島県本宮市 県立高校2年の女子生徒(17)

出産直後殺害「家族に知られたくなかった」容疑の高2

産んだばかりの男児を殺害したとして、福島県本宮市内に住む県立高校2年の女子生徒(17)が殺人の疑いで逮捕された事件で、女子生徒は本宮署の調べに対し「家族に知られたくなかったから隠した」と供述していることがわかった。

発表によると、女子生徒は先月29日午後1~3時頃、自宅のトイレで男児を1人で出産し、自室で刃物のようなもので男児の頭や胸など数か所を刺して殺害した疑い。女子生徒は殺害後、自室のこたつの中に裸のまま遺体を隠していた。
同署の調べに対し、「家族に知られたくなかったから隠した」などと話しているという。刺し傷は、男児の脳にまで達しているものもあり、それが致命傷になったとみられる。
家族や高校関係者は妊娠に気づいていなかったといい、出産時に家にいた家族は「産声のような声を聞いた」と話しているが、出産はわからなかったという。

また、高校関係者によると、約1週間前に担任が女子生徒の異変に気づき、妊娠を問いただしたが、女子生徒は否定したという。同署では、詳しい動機や凶器について調べている。

2010年7月 兵庫県神戸市 私立高校3年の女子生徒(18)

スーパーのトイレで男児出産「通学かばんに入れて持ち帰り、数日後に捨てた」

神戸市北区の側溝に生まれたばかりの男児の遺体を捨てたとして、同区内の女子高校生(18)が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、兵庫県警は近く、この女子高校生を殺人容疑で追送検する。捜査関係者が明らかにした。
女子高校生は調べに対して「スーパーのトイレの便器内に産み落とし、水の中に放置した」と供述したといい、県警は明確な殺意があったとみている。
県警によると、女子高校生は7月13日朝、スーパーのトイレで男児を産んだ後、 26日までに近くの側溝に遺体を捨てたとして逮捕された。女子高校生は「親に 言えず、生きていて欲しくなかった」「水中で動かなくなった後に通学かばんに 入れて自室に持ち帰り、数日後に捨てた」と説明したという。

神戸市北区の市道側溝で生後間もない男児の遺体が見つかり、死体遺棄容疑で私立高校3年の女子生徒(18)=同市北区=が逮捕された事件で、兵庫県警は11日、同県青少年愛護条例違反容疑で、生徒と交際していた同市北区桂木、アルバイト田中惇平容疑者(21)を逮捕した。
逮捕容疑は、生徒が18歳未満であることを知りながら昨年10月、同市北区の ホテルでみだらな行為をした疑い。田中容疑者は「生徒が18歳未満というのは  知っていた」と容疑を認めている。2人は携帯電話のサイトで知り合ったという。県警によると、生徒は田中容疑者が男児の父親と供述。「妊娠したことを相談したし、  連絡を取っていた」と話している。

2010年9月 東京都世田谷区 高校3年の女子生徒(18)

自宅のトイレで産んだ後、動かなかったのでどうしていいか分からず捨てた

東京都世田谷区で2010年9月14日、ごみを回収中の収集車内からごみ袋に入った生後間もない男児の遺体が見つかる事件があり、警視庁は、同区の高校3年の女子生徒(18)を死体遺棄の疑いで逮捕したと21日発表した。生徒は18日午後に家族に付き添われて世田谷署に自首。「トイレで産み、動かなかったのでどうしていいかわからず、捨てた」と話しているという。

捜査1課によると、生徒は13日午前9時ごろ、自宅マンションのトイレで男児を出産。その後死亡した男児を同日午後3~4時ごろにタオルに包んでごみ袋に入れ、マンションのごみ集積場に捨てた疑いがある。出産時、家族は外出中だった。同課によると、女子生徒は母親と妹と3人暮らしだったが、家族は妊娠していることを知らず、 通院もしていなかった。同課は死亡した経緯を調べている。

2011年5月 秋田県湯沢市 高校2年男子生徒(16) 女子生徒(16)

「自分が捨てた」女児の父親16才

生後間もない女児を公園に置き去りにしたとして、秋田県警湯沢署は8日、県南部に住む高校2年の男子生徒(16)を保護責任者遺棄容疑で逮捕した。

 逮捕容疑は7日午前2時半ごろ、秋田県湯沢市古館山の中央公園野外ステージ上のベンチに、生後1、2日とみられる女児を遺棄したとしている。女児は7日午前6時25分ごろ、散歩中の女性が発見、保護された。

 同署によると、男子生徒から7日午後7時半ごろ、県警本部に「自分が捨てた」と連絡があった。女児の父親とみられる。母親は交際していた県南部の高校2年の女子生徒(16)という。男子生徒は「どうしたらいいかわからず、困ったので捨てた」と供述している

母親の高2女子書類送検 男子生徒を観護措置

湯沢市の公園に生後間もない女児が置き去りにされた事件で、湯沢署は19日、母親で県南部の高校2年の女子生徒(16)を保護責任者遺棄致傷容疑で秋田地検に書類送検した。秋田地検は同日、女子生徒と交際していた女児の父親で、保護責任者遺棄容疑で逮捕、同致傷容疑で送検されていた県南部の別の高校に通う2年の男子生徒 (16)と、女子生徒を、保護責任者遺棄致傷の非行事実で秋田家裁に送致した。秋田  家裁は男子生徒の観護措置を即日決定。男子生徒は秋田少年鑑別所に収容された。

湯沢署の発表などによると、女子生徒は5月7日午前2時25分頃、男子生徒と共謀し、 湯沢市古館山の市中央公園にある野外ステージのベンチに女児を遺棄し、重度の低体温症を負わせた疑い。 調べに対し、女子生徒は「家族に相談できず、お金もなく、処置に困って置き去りにした」と供述しているという。
女児は同日午前6時半頃、通りがかった女性に発見され、保護された。現在も経過観察で入院しているが、命に別条はない。 女子生徒は出産直後だったため、相談を持ちかけられた男子生徒が1人で女児を公園
に連れて行ったという。女児を置き去りにした後、女子生徒は入院したが既に退院。同署が任意で事情を聞いていた。

この公園を毎日散歩しているという70歳代の男性によると、2人は1年ほど前から毎日のように、女児を置き去りにしたベンチに座り教科書やノートを広げて勉強していたという。男性は「通りがかると、大きな声であいさつをするような子たちだった。こんなことになってびっくりしている」と話した。
女子生徒が通っていたとされる高校の教頭は19日、読売新聞の取材に対し、「県教委から、県南のすべての高校は事件について一切話さないよう指示されているので答えられない」と話した。男子生徒が通っていたとみられる高校の教頭は「この件について話せることはない」と話した。

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