周回板表示ミスで6R不成立に 1963年以来
福島県のいわき平競輪場で15日に行われた競輪のオールスター(G1)最終日の6Rで、残り周回数を選手に示す周回板の数字に間違いが生じたため、レースが不成立となった。車券は全て返還となった。
残り2周を過ぎたあたりで堤洋が落車。この選手を関係者が急いでコース外に出そうとしたが、この一連の動きの中、周回通告員が「2」の表示を変えるのを怠り、選手が残り1周を迎えた際には「1」の表示がなされていなかった。
JKAによると、周回通告員の周回錯誤でレースが不成立となったのは1963年4月(花月園競輪)以来。杉岡雄二・開催執務委員長は「大変なご迷惑をお掛けしましたこと、心からおわび申し上げます」とコメントした。
レースは残り半周で競走中止を告げる笛が鳴ったが、必死にペダルを踏んでいた8人(落車の堤以外)は競走を続行。ゴールには、BSで先頭に出た新山響平と、マークの大槻寛徳がほぼ同時に入線。新山は「たまに1、2着を取るとこんなことに…」。大槻も「ワンツーを決めたと思ったのに…」と悔しそうだった。
2017/08/16付 西日本スポーツ
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