石巻ブランドがずらり 元気いちばオープン
まちなかにぎわい 1300品種取りそろえ 生産者、消費者、観光客 喜ぶ拠点に
民設民営の観光交流施設「いしのまき元気いちば」=石巻市中央二丁目=が30日、オープンした。1階は鮮魚や水産加工品、地元の特産品などを扱い、2階はフードコート形式のレストラン。建物は旧北上川の河口部に整備され、中心市街地のにぎわい創出拠点として期待されている。10月には石巻市の「かわまちづくり」計画に基づき、立体駐車場(219台)も整う。
元気いちばは(株)元気いしのまき(社長・後藤宗徳石巻観光協会会長)が運営。建物は木造一部2階建てで、商業棟1階店舗は約1千平方メートル。2階のフードコート「元気食堂」は約500平方メートル。テナントは鮮魚2店舗、パン屋1店舗。隣接する管理棟は事務所となる。
周辺住民を対象としたプレオープン(24―25日)を通じ、品ぞろえや接客に磨きをかけて開業に臨んだ。30日は午前9時の開店前に行列ができ、関係者がテープカットした後、商業棟は多くの買い物客で混雑した。
プレオープンでは約1200品種をそろえたが、菓子類を中心にさらに約100品種増やした。7月2日までは開業記念フェアとし、ワカメ詰め放題や特売を実施。2日午後1時からはマグロ解体ショーも行う。
2階の元気食堂は石巻を象徴する魚介類を中心としたメニューが味わえ、旧北上川が眺望できるロケーションも関心を集めた。今後周辺には立体駐車場のほか、30年3月にかわまち交流センター、交通広場などが完成する予定だ。
開業初日に午前8時から並び、一番乗りした同市中央二丁目の鈴木フミエさん(82)は「近くの復興住宅に住んでおり、目の前に市場ができてうれしい。頻繁に利用したい」と語った。同市泉町四丁目の斎藤登貴子さん(70)は「地元の魚が新鮮で豊富。スーパーとはまた違った楽しみがある」と関心を示していた。
後藤社長は「震災後の販路回復、居住者の利便性、観光振興の3つが柱。地域に愛される市場を目指す。購買者は年間40万人、売上は7億円以上を目標にしている」と話していた。営業は1階が午前9時―午後7時、2階は午前11時―午後8時。問合せは元気いしのまき(0225-98-5539)まで。
開業祝い近隣でも催し 松川横丁と橋通り 地域一体で活性化へ
「いしのまき元気いちば」のオープンに合わせて、この日は隣接する商店街でも連動イベントが催された。地域一体でにぎわい拠点の完成を祝い、いちばで買い物を楽しんだ人々をもてなした。
会場となったのは松川横丁と橋通りの2カ所。松川横丁では、合同会社MYラボの主催で「COMICHIの市」が開かれ、「COMICHI石巻」の飲食店を含めて市内外からの露店が軒を連ねた。歩行者天国となった横丁にはテラス席も設けられ、開放的な空間が広がった。
一方、橋通りでは「第7回橋通り風のとおり市」を7月2日まで開催している。橋通りの一角に「橋通りCOMMON」の店舗などが出張ブースを設置。2日まで午前10時―午後3時で開催し、ハンドメイドマーケットも開く。
元気いちばでの買い物帰りに訪れた立町の80代女性は「元気いちばだけでなく、周辺も協力してにぎわいを生むのはとても良いこと」と話していた。
新着記事
-
7日に都内で行われた第15回全日本女子軟式野球学生選手権大会の決勝で、石巻地方の女子中学生などで構成する軟式野球チーム...(続きを読む)8月15日(火) 17時50分
-
石巻市教育委員会は、児童数の減少で平成26年度から4年間休校としていた市立荻浜小学校=桃浦=を本年度末で閉校する方向で...(続きを読む)8月15日(火) 17時42分
-
「んだっちゃ!」はもう8月号が出たというのに、7月号巻頭特集の映画紹介がやみつきになって忘れられないだっちゃんが、石...(続きを読む)8月12日(土) 16時42分
-
夏休み親子木工教室が5日、石巻市大瓜の石巻地区森林組合内で行われた。市内の小学生28人とその保護者が参加し、ヒノキの香...(続きを読む)8月12日(土) 14時49分
-
石巻市湊の牧山零羊崎神社(櫻谷鎭雄宮司)で9日、夏季大祭が開かれた。県指定の無形民俗文化財に登録されている「牡鹿法印...(続きを読む)8月12日(土) 14時47分
-
東日本大震災から6年5カ月となった11日夜、石巻市雲雀野地区で追悼行事「ココロの灯り」が開かれた。雨が降りしきる中、鎮...(続きを読む)8月12日(土) 14時44分
-
石巻赤十字病院のがんサロン「陽だまりの会」で10日、タリーズコーヒー石巻赤十字病院店とのコラボ企画が催された。がん患...(続きを読む)8月12日(土) 14時42分