任期満了に伴う宇都宮市長選は13日告示され、無所属で新人の医師金子達(かねことおる)氏(58)=民進、共産、社民推薦=と、4選を目指す無所属現職の佐藤栄一(さとうえいいち)氏(55)=自民、公明推薦=が立候補した。両氏は同市内で第一声を放ち、7日間の選挙戦に突入した。投開票日は知事選と同じ20日。

 次世代型路面電車(LRT)事業の中止を訴える金子氏に対し、3期12年の実績と持続可能なまちづくりの必要性を強調する佐藤氏。政策、スタンスの違いが鮮明になった。

 金子氏は同市宮園町の東武宇都宮駅北口で出陣式を行った。民進党県連の福田昭夫(ふくだあきお)代表やLRT反対で連携する党派の県議・市議、市民団体関係者らが参集した。

 金子氏は市が導入を進めるLRT事業について「中止」を断言。「駅東側の整備だけで458億円がかかる」などとした上で「バスやタクシー、デマンド交通など地域に合わせた交通システムをつくっていきたい」と訴えた。

 佐藤氏は同市陽西町の護国神社前で出陣式を行った。知事選に立候補している福田富一(ふくだとみかず)氏や自民党国会議員、自民公明両党の県議、市議らが顔をそろえた。

 第一声で佐藤氏は教育や子育て環境の充実、安全安心のまちづくりなどに取り組んできたことを強調。「健康寿命を延ばし寝たきりをなくすことで、若い人にも支えやすい社会をつくる」と述べ、外出を支えるLRT整備の必要性、選ばれる宇都宮づくりを訴えた。

【電子号外】宇都宮市長選告示 (10月13日)

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